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ねこ島温泉郷の五日間
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従業員用の宿舎は、木造平屋。食堂に男女関係なしの大部屋に、共用トイレ、それから広いばかりが取り柄の露天風呂。
「雑魚寝って楽しいですよね」
大部屋の天井を仰ぎ、
宮祀 智瑜
は笑った。
「皆で旅行しとるみたいやな」
部屋の隅で肘を枕に寝ているかと思われた日暮に応じられ、智瑜は笑って頷いた。少し離れた窓辺では日向ぼっこをしながら
柏村 文也
がどこからか調達した本をのんびり読んでいる。
「仕事ばかりでは息が詰まるからね」
眼が合った文也に泰然と微笑まれ、智瑜はつられて頷いた。
朝から昼過ぎまで、どこまでも続いて行くような旅館の廊下とどこが端かも分からないほど広い猫用温泉浴場をひたすら掃除し続けて、疲れ切った身体をころりと仰向けに転がす。よく掃除された畳からは、懐かしいような匂いがした。
「頭、枕なと敷き」
匍匐前進で近寄ってきた日暮に部屋の隅に積み上げられた枕のひとつを渡されるまま、頭の下に置く。
「日暮さん、このお宿、ライオンも来るんですか?」
「いや、猫以外の客は来ィひんはずやで」
「メインクーン種だね。私も見たよ。上客だと番頭さんが言っていた」
日暮と頭を突き合わせる格好で転がりながら、智瑜は日暮や文也とお客猫たちについての情報を交わす。
猫のようにごろごろしながら猫について話しているうち、すぐ傍で日暮の無防備な寝息が聞こえ始めて、智瑜は淡く微笑んだ。
「おや、お疲れかい」
「そうみたいです」
文也の問いに声をひそめて応じ、智瑜は腹這いになる。顎を乗せた枕を両腕で抱え込み、大の字で寝入った日暮を覗き込む。そうしてくすり、悪戯っぽく笑う。外すのを忘れていたエプロンから水性マジックを取り出せば、気づいた文也が楽し気に小さく噴き出した。
文也に向け、唇に人差し指を立ててから、智瑜はうっかり眠ってしまった日暮の頬に水性マジックで猫の髭をきゅきゅっと書き込む。
小さな悪戯に堪え切れずくすくすと笑った途端、当の日暮がぱかっと目を開けた。むくりと起き上がり、ごしごしと目を擦り、ぐるりを見回し、
「せやから乱闘は法度や言うとるやないかー!」
やおら手元の枕を掴んで立ち上がるなり、部屋の隅に積み上げた布団と枕の山へと投げつけた。
「なッ、なんだ、敵か! 敵襲かー!?」
布団の山の中、猫たちから隠れて寝こけていた
御剣 刀
が布団をふっ飛ばして跳ね起きる。寝ぼけ眼で枕を掴み、
「負けるか!」
寝ぼけ眼で日暮へと枕を投げ返す。
「なら、枕投げ大会といこうか!」
読みかけの本を窓辺に置き、三十路の文也が喜々とした声を上げる。
「きゃ……!?」
突如として始まった枕投げ大会に、目の前を飛び交う枕に、智瑜はしばらく呆然として、けれどすぐに楽しくなった。これはこれで、確かに皆で旅行しているみたいだ。
「私もっ、えーい!」
楽しくなった心のまま、手元の枕を掴んで投げれば、
「だからどうにかなる、心配す――っと?」
背後の誰かに話しかけながら大部屋の襖を開けた
七峯 亨
に易々と受け止められた。
「枕投げか、いいねぇ、楽しそうだ!」
一瞬で状況を理解するなり大らかに笑み、亨は掌に受け止めた枕を背後について来ていた
岡野 丸美
に手渡す。
「鬱憤なんざまとめて投げてしまえばいい」
後ろ手に襖を閉ざした亨から枕を渡され、仲居姿の丸美は垂れた黒い瞳を瞬かせる。枕を胸に抱きしめ、ふくふくの頬にぎゅっと力をこめる。
「っ、えーいっ!」
思い切って前に投げようとした枕がすっぽ抜け、
「私登場ですわ!」
勢いよく襖を開けて飛び込んできた
上下 左右
の顔面にばふり、ぶつかった。
「あっ、わっ、ごめんなさいっ」
堪らずその場に崩れ落ちる左右の傍、丸美は大焦りでしゃがみこむ。
「だ、だいじょ――」
「私、そんな簡単にへこたれませんわ!」
聞き終るより先、左右が投げ返した枕を顔に受け、丸美はひっくり返った。仰向けに倒れてきょとんとする丸美に、左右は笑いながら手を差し伸べる。
「さあさあ、勝負ですわ丸美先輩!」
「……うん!」
笑った瞬間、誰かの投げた枕が左右を掠める。丸美にぶつかる。智瑜が大笑いしながら投げた枕を避けて亨が身軽に跳躍し、猫髭の日暮が刀の投げた枕弾の直撃を受けて布団の山に撃沈する。
と、大騒ぎの大部屋の襖がすぱーんと開いた。
『仕事さぼって何をしとるー!』
怒鳴り込んできたのは、騒ぎを聞きつけた番頭猫。襖近くに立っていたせいで真っ先に叱られて、けれど文也はケロリと返す。
「効率良く仕事をするために、適度な息抜きも必要なのだよ」
『これのどこが息抜きだ、そこに直れー!』
文也に向けて放った猫パンチも猫キックものらくらとかわされ、挙句は誰かの投げた枕をくらい、番頭猫はあえなく伸びた。
しばらくして跳ね起きた番頭猫から、その場の全員が正座させられお説教をくらわされたのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月30日
参加申し込みの期限
2017年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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