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【星幽塔】第八階層 妖精のオーブと2人の乙女
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【戦いの後で】
●片付け
大蜘蛛と戦った王妃の間はえらい事になっていた。
黒こげの大蜘蛛、山のような子蜘蛛の死骸。壁や窓には至る所に蜘蛛糸が貼り付いている。森にいた者達も一部戻り、みんなで掃除をする事になった。
「こっちも大変だったんだな……」
まだぶすぶすと焦げている大蜘蛛を見て、森から戻ってきた
サキリ・デイジーカッター
は呟いた。
(こいつをぶった斬ったらどんなだっただろう?)
こんなでかい獲物を見ていると心が騒ぐ。そしてそんな自分に気付き、サキリは独り、苦笑した。
いけないいけない。まずは片付けを手伝わないと。
(いやあ、蜘蛛の死骸がいっぱい……!)
時高 クレオ
は城からトンボのような物を借り、全身に鳥肌を立てながらよいせよいせと子蜘蛛を掻き集めていた。
これを廊下に運ばなくてはいけないのだが……。クレオは自分が集めた子蜘蛛の死骸の山を見つめる。
(こんなにあれば蜘蛛の佃煮が出来ちゃうじゃない)
自分の想像でクレオはぞわわと身震いする。でも、集めなければ減らないのだ。クレオは涙目になった。
御剣 刀
はあの激闘の時とは打って変わって、黙々と片付けをしていた。
この大広間いっぱい埋め尽くしている子蜘蛛の死骸。まだ薄く煙を出している動かない大蜘蛛。
―――自分が、手を掛けたのだ。
刀は子蜘蛛を集めている手を止めた。
この戦いは必要だった。それは間違いない。この蜘蛛達を倒さなくては、王様達も、今目の前で元気に片付けをしているキリアも、この世にはいなかった。そう、間違いなく必要だったのだ。
刀は広間を見渡して、静かに目を閉じた。
けれど、俺は殺した蜘蛛達の事を忘れないようにしよう。それは、何だか大事な事のような気がするんだ。
刀はまた目を開け、片付けを再開する。途端にぐうと腹が鳴った。刀はふうと天井を仰いだ。
―――この後お茶会って言ってたけど、飯も出るのかな。
「よーし、ぎょうさん載せてや! チャッチャと片付け終わらすでー!」
廊下で威勢良く言うのは
服部 剛
だ。隣にいるのは黒竜のアルス。その後ろにはでっかいソリがあり、今子蜘蛛が山のように積まれていた。
「俺の方にも遠慮せず載せてや。大丈夫! 体力には自信あるさかい」
剛がぐっと拳を握る。彼の後ろにもソリがあり、やはり子蜘蛛が溢れんばかりに積まれていた。
「こんくらいでええかな……。ほな行こか、アルス!」
剛の声にアルスが瞬きで応える。ズズズッと力強くソリが動き始めた。
1人と1匹は仲良く子蜘蛛を載せたソリを引く。子蜘蛛の死骸は庭に集め、一気に焼いて処分するのだ。それも彼らのお陰で随分早く終わりそうだった。
*******
そして、ちょこまかちょこまかとお手伝いに走り回る
トワ・E・ライトフェロゥ
の姿もあった。
あっちへパタパタ。こっちへパタパタ。皆がそれぞれに作業をしているので便利なメッセンジャーとして使われているようである。
(何だかMessengerの方が大変な気がするデス?)
あまりの忙しさにフーッと一息ついた時、トワの視界にキリアの姿が入った。トワはちょっと瞬きすると、とてとてとキリアの傍に歩いて行った。
「あら、トワさん」
片付けをしていたキリアが顔を上げた。トワはキリアににっこり微笑むと、首を傾げて彼女に話しかけた。
「キリアはエイロスの事好きデス?」
「えっ?!」
突然の直球質問。キリアは持っていた箒をバタンと落とし、真っ赤になってあわあわと慌てた。
「えっと、別に、そんな事……!」
「キリアが教えてくれたらトワも教えるデスケドー。トワも居るデスヨー」
「トワさん……も?」
可愛らしいレディの発言に、キリアは目をしばたかせる。トワはこくんと頷いた。
「でもートワには本当の家に帰るとフィアンセができるらしいデス。タブン名前も見た事もないデスケドネー」
「まぁ……」
キリアがその表情を曇らす。それは、単にトワに同情しているというだけではなさそうだった。王女のしがらみというものが色々あるのだろう。そしてそういうものは小さいながらもトワには良く分かった。
「キリア」
トワはぎゅっとキリアの両手を握った。
「キリアはprincessデスケド……キリアが好きな人がKing選ばれるデス? ううん、好きなものを好きというのに理由はいらないデス! しーて言うなら好きダカラ! だと思うマス」
「トワさん……」
「言いたい事は言った方がいいデス。行動しないと伝わらないデスカラ」
小さなトワの大きな励ましに、キリアはこくりと頷き笑顔で言った。
「ありがとう、トワさん」
その明るい表情にトワはほっとする。実は自分と良く似た境遇のお姫様の事が、トワはとても気になっていたのだ。トワはぱっとキリアの手を放した。
「まートワの相手はloveと言っても言っても本人に伝わらないデスカラ、キリアも気楽に言っても大丈夫だと思うデスヨ」
「そうなの?!」
驚くキリアにトワはペロリと舌を出した。
「トワはキリアにキンコンカンがするデスカラ応援するデス」
「キンコンカン? ……親近感?」
「ソー! シンキンカン!」
2人はお互いを指さして顔を合わせ……プーッと噴き出した。
「ありがとう、トワさん。何だかとっても元気が出ちゃった」
笑顔を見せるキリアに、トワはうんうんと頷いた。
「明るく元気に思ったことを思ったように行動するマス!」
キリアはこの世界で。トワは寝子島で。明るく元気に生きるのデス!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月24日
参加申し込みの期限
2016年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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