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【星幽塔】第八階層 妖精のオーブと2人の乙女
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●森でのお茶会
ピレーの住まいは森の奥深く―――人の言う所の神域にあった。そこは妖精達の住まう場所で、人間はおいそれと立ち入る事を許されない。
しかし、寝子島の勇者達は別だ。ピレーからお茶の招待を受けた
八神 修
、
椿 美咲紀
、
遠野 まほろ
は、妖精達の歓迎を受けながら彼女の家を訪問した。
ピレーと妖精達とのお茶会は、大変なごやかなものになった。
木のテーブルの上には素朴な焼き菓子と、たくさんの森で採れた果物。そして種類の違う蜜坪が並んでおり、焼き菓子につけて食べるととても美味しかった。
(祝福の乙女に妖精。すごく神秘的で綺麗な響きだよね……)
妖精がまほろの紅茶にポトンと角砂糖を入れてくれる。それをお礼を言ってこくりと飲むと、まほろはほうっと息を吐いた。
ピレーはじゃれてくるジンとサナに微笑んでいる。その光景を優しく見つめながらも、まほろは少し心配になってピレーに声をかけた。
「ピレーさん、怪我とかしてないかな?」
ピレーはまほろの方を向いてたおやかに微笑んだ。
「ええ、怪我は全然。ありがとう」
「でも……ずっと洞穴の中だったから疲れてるよね」
「大丈夫ですよ」
そう言ってまたピレーは微笑むが、その疲れの色は隠しようもない。それはそうだろう。怪我はなくとも影にさんざん精神的に攻撃されていたのだから。
まほろはちょっと考えていたが、ふと気付いて自分が持っていた物をピレーに差し出した。
「これ、私がお手伝いしてるお店の商品。私がつくったぬいぐるみさん」
「まあ、可愛らしいわね」
目の前のぬいぐるみを見てピレーの表情が和らぐ。まほろはピレーに言った。
「もらってくれるかな? それをぎゅってしたらちょっとは気持ちが楽になるかも……。私はそれで落ち着いたりするんだけど、どうかなぁ」
「まほろさん……」
ピレーはその薄紫色の瞳をまほろに向ける。そしてぬいぐるみを抱き上げると、愛おしそうに抱きしめた。
「ほんとだわ……すごく、落ち着きます」
ふわりと笑うピレーにまほろも微笑み返しながら言った。
「何かあったらお話、聞くよ。アドバイスとかはできないかもしれないけど。何でもいいの、よかったら聞かせてね」
「……ありがとう、まほろさん」
するとジンがぶんぶんとピレーの周りを飛びながら言った。
「ピレー! 抱っこして落ち着くなら僕を抱っこすればいいよ! ね、ね?」
「バカ! ぎゅってしたらあんた潰れちゃうでしょ!」
すかさずサナがツッコむ。小屋が笑いで包まれた。
妖精の事、森での生活。ピレーの話はとても楽しかった。ひとしきり聞いた後、修がピレーに切り出した。
「ピレー、俺達は影と結局遭遇しなかったんだが……もし影について知っている事があれば教えて欲しい」
ピレーの表情が曇った。あまり思い出して楽しい事ではないのだろう。それでもピレーは静かに口を開いた。
「あれは……その、エイロスとの手紙のやり取りが途絶えてから声が聞こえてきました。姿は見えないのですけど。ひどく陰鬱な声で、私に、オーブを守る役目を手放してしまえ、そうしたら自由になる、と」
「そんな事言ってたのか! あんにゃろ!」
ジンが怒ってブンブンと腕を振り回す。修が口を挟んだ。
「オーブに関係するのはアステリズムだと思っていたが」
「いえ、ここではオーブを守るのは私達祝福の乙女の役割です。私はアステリズムの事は詳しく知りません」
「きっと私達妖精が優秀だからよ! でも、エイロスも十分優秀だけどね」
得意げにサナが言う。ピレーは少し微笑むと、また言葉を続けた。
「祝福の乙女は外界との交流を厳しく制限されています。外に惑わされずにオーブを守るために。それなのに、結局私は惑わされてしまった……」
ピレーは下を向いて顔を覆った。まほろが目に涙を浮かべながら言った。
「ピレーさんは悪くないよ。気にしちゃダメだよ」
「本当にかわいそうです~! じゃあ、エイロスさんともなかなか会えなかったんですか?」
美咲紀がぐすぐす鼻を啜りながら訊く。ピレーは少し悲しげに微笑んだ。
「彼に出会ったのは偶然でした。神域の端にある泉で、本当に偶然……。それから妖精に手紙の仲介をお願いしたのです。だから、会うのは1年に1度くらい」
「そんなのおかしいのです! 人と人とのつながりは、話し合いが大切なのです!」
美咲紀は怒って言った。
「手紙が届かないなら直接会えばいいのです! ううん、会えるようにしなくてはいけないのです!」
「そうだな、ちょっとひどすぎるな、その制度は……。でもこれを機に何とかなるんじゃないか? いわばこの制度のせいでピレーは大変な目にあったのだし」
修も美咲紀に同意する。その時、窓から妖精が1人飛んできて、サナにこしょこしょと話しかけた。耳を傾けていたサナの表情がぱあっと明るくなる。彼女はすぐにピレーの傍に飛んできて言った。
「ピレー! エイロスが来たって! どうしても無事な顔が見たいから、あの泉で待ってるって!」
「え……」
ピレーの頬がほんのりと赤くなる。しかしジンはぷんすか怒って言った。
「行く事ないよ、ピレー! あいつ城に行っちゃったじゃないか! 僕絶対にあいつを許さない。そもそも泉は神域なんだから、あいつ入っちゃいけないんだ!」
「ちょっと黙ってなさいよジンは!」
「なにおっ! サナこそ余計な事言って!」
ジンとサナはぐぐぐと睨み合う。修達はちょっと顔を見合わせたが、お互いうんと頷く。そして修が口を開いた。
「ピレー、俺達もエイロスに会いたい。森での戦闘もどうだったか彼に話さないといけないからね。連れて行ってくれないか?」
美咲紀も元気に言う。
「そうなのです! 妖精さんも、エイロスさんも、みんなでお話しましょう! 会う回数が多いとより仲良くなれるのです」
まほろが優しく微笑んだ。
「行こ? ピレーさん。ぬいぐるみさんも、私も一緒に行くから……」
ピレーの美しい瞳に涙が浮かんだ。こうなるとジンも何も言えない。それでも悔しげに呟いた。
「ぼ、僕は行かない……」
「まだ言うかっ!」
パシンとジンをはたくサナ。おろおろと慌てて2人の妖精を止めるピレー。それでもその嬉しそうな様子に修は思うのだった。
(良かったな。これからはもっとみんなで話し合って、誰も我慢しない国になればいいな……)
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あとがき
担当マスター:
KAN
ファンレターはマスターページから!
星のサーカス団団員に昇格しましたKANです。
ご参加の皆様、ありがとうございました!
第八階層。
今回はエイロスの目に留まるアイテムによって、彼の行く場所が決定するという試みをさせて頂きました。
こちらもどちらの描写をするのかドキドキでした~。
戦闘結果は、うまく皆様の役割が分担出来ていて、城も森も大成功でした。
戦闘後の皆様を書くのも、とても楽しかったです!
さて、次は第九階層です。
だいぶ高く登ってきましたね。
何か青いものが微かに見えるような……ちゃぷちゃぷ……ザッブ~ン?
不思議だらけの星幽塔、これからも楽しんで下さいね!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月24日
参加申し込みの期限
2016年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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