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\ オーバータイム!/
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花の名は。
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人間は自由な生き物なんです
庭園の中でもいくらか人影のある場所を選び、
大天使 天吏
は飾り付けられた植物を見て歩く。
(父もこうして植物に触れているのかしらね……)
珍しく人間らしい感情を芽生えさせながらも、彼女の歩調は早い。
浅葱色のマフラーが解けてきてようやく、天吏は自身の失態を悔いた。
(ああ、いけない。もう少しゆっくり歩かないと)
父親が植物学者なので
「興味を持った」ふり
をしているだけ。それに見合った行動を取っただけ。
本来は植物自体にはあまり興味がないため、つい急いてしまった。
天吏は薄っぺらい笑みを口の端に浮かべながら、姦しい花々を見やった。
(植物があって、その蜜を吸う虫や鳥がいて……自然がある。こうやって植物だけ切り取られていても何にも楽しくないわ)
人工的な景色に辟易しながらも、天吏はゆっくりとした足取りで展覧会を回る。
けばけばしい空間に息が詰まりそうだった。眉を顰めそうになるのを堪えて、宛てもなく視線を彷徨わせる。
そんな彼女の目に飛び込んできたのは、純白の鳥かごだった。
かごの中には蔦上の植物が押し込まれていて、窮屈そうに格子の隙間から枝を垂らしている。
ぶどうのように三つ又に割れた小ぶりな葉と鈍い赤色の花は、かごに比べて色褪せて見えて、それがかえって天吏には心地よく思えた。
儀礼的に花の名前を見る。
天吏
花言葉:別離
逸話:天使が人を嫌い、自分たちだけの花園から追放するためにその名前から人(にんべん)を追放したと言われている。
(……何やらよくわからないけれど、これと同じ名前だというのはあまりよくないわ)
驚いたのは一瞬で、その後は喜ぶでも面白がるでもなく、淡々と眉を寄せる。
(本当の私であれば人の入らない完全な花園を喜ぶでしょうね。でも、今は他人に紛れ、同じように振舞わないといけないとき。
こんな逸話はふさわしくないわ)
睨みつけるように薄暗い瞳を細め、天吏は笑った。
(……勝手に逸話を考えてみましょうか。少しでも人間らしく、美しくね)
無意識のうちに天吏は空を見上げる。
青く澄み渡った空には薄白い雲が浮かび、時折無邪気な鳥が掠めていく。眼帯のために距離感は曖昧だ。それでも遠く、手を伸ばしても届かないことは当たり前に理解している。空は遠かった。
(……花園を追い出された人。切り取られていない自然へ投げ出された人)
「天使は人を嫌ったのではなく、とても愛していた。
だから天使は人を鳥かごから解き放ち、彼ら自由を与えた」
天吏は粛々と呟き、鳥かごの扉に手を触れる。
絡みついた蔦は想像よりも遥かに頑丈で、少し力を込めたくらいでは微動だにしない。
天吏は無理にこじ開けることはせずに、その場を離れる。彼女が振り返ることはない。興味は『ふり』の域を出ない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月22日
参加申し込みの期限
2016年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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