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試験勉強しなくっちゃ!
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【三人で】
思わず、ふにゃん。
小山内 海
のお顔は、ゆるゆるです。でも仕方ありません。
(ふわぁ……おこた、あったか~い♪)
冬の風物詩……こたつ! その魅力にきっぱりと抗えるツワモノは、決して多くは無いはずです。
といっても、残念ながらおこたでぬくぬく、が本日のメインではないわけでして、
「それじゃ、英語ね。始めましょ、刀君、小山内さん」
「ああ。よろしく頼む……ていうか海様千歳様、よろしくお願いします!」
ここは
御剣 刀
のお宅で、本日は
橘 千歳
と一緒に、英語のテスト勉強をするのです。
「でもこれ、こたつに入ってると、ちょっと……眠くなってきそうだな」
「あら、ダメよ刀君。前回は70点取れたんだから、今回の目標は、80点以上! うたた寝してる暇なんて無いんだからね」
「うっ。わ、分かってる」
びくり。その言葉に、ぬくぬく、うとうとしかけていた海の意識は、一発でシャッキリと目覚めました。
(70点……!? わ、私前回、60点だったのに……)
海もまた、英語はちょっぴり苦手なのでした。
海はスケッチブックに、さらさら、さらり。
「ん? どうした、海」
『こんかいは、まけないからね!』
たんっ、と卓の上に建てたスケッチブックを刀は怪訝そうに見つめて、それからふっと口元を緩め、ぽん。海の頭に、あの大きな手のひらを乗せました。それだけで、海は何だか幸せな気分になってしまって、再びふにゃんと、頬が緩んでしまいそう。
「ふふ……そうね。私たちも、刀君に負けないように頑張らないとね」
てきぱきと参考書を机に並べながら千歳が笑って、和気あいあいと、勉強はスタートしました。
(……うん。がんばろうね、刀君。千歳ちゃん)
親友と、好きな人と一緒に。こんな時間が、海は大好きです。
そもそものきっかけは、刀の語る夢。そのための目標、たどるべき道筋でした。
「高校卒業したら、海外に武者修行に行こうと思って。英語で会話と、読み書きくらいできないと大変だろう?」
もっと大変なことは他にもいろいろあるような気もしますけれど、そこは千歳も、言葉をぐぐっと飲み込みます。
(というか、学校の英語は文法が中心で、英会話にはあまり役に立たないかもしれないけど……)
それでも、こたつの中で時折、足が触れ合うほどの近くで。夢のために燃える、彼の凛々しい横顔を眺めていると、何とかしてしまえるような気がしてくるから不思議です。
ふと海を見ると、彼女もまた、真剣に語る彼をじいっと見つめていて、頬はどこか、ぽわっと朱色に染まっています。
似た者同士、かな。頬の熱さを感じながら、千歳は思わず、苦笑いしてしまいました。
『海外なら、リスニングをいちばんがんばったほうが、いいとおもうよ』
「そうなんだよな……でも、テストも大事だからな。高校くらい卒業しておかないとなぁ」
『むしゃしゅぎょうって、どのくらいの間、いくの?』
何気なく海が尋ねると、刀は腕組み。少しばかり考えた後に、
「1、2年……かな。一緒に行く?」
事もなげにそう言って、海を、千歳を、順に見つめました。
「……一緒、に? って……」
思わず千歳は、海と目を見合わせて……ぽわっ。やっぱりお互い、頬っぺたは鮮やかに、真っ赤っか。
「えっと、その。それは、でも……あの、私たちは、ね、ねえ? 小山内さん……!」
なぜだか慌ててしまって、海と一緒に、ただただ両手をぱたぱたしていたら、
「まぁその前に、このテストを乗り越えないとな! 卒業できなきゃ、武者修行どころじゃないもんなぁ……ええと、この問題は」
と、彼はあっさり問題集へと目を落として、ひとりでうんうんとうなり始めてしまいました。
こんなところ、ずるいなぁ。千歳はやっぱり、苦笑いを浮かべてしまうのでした。
(……うん。やばい。分からない)
海や千歳の手前もあり、張り切ってテキストと向かい合ってはみたものの、刀は内心頭を抱えます。
分からない。分からない!
前回の彼の英語の点数は、奇跡的なものであったと言わざるを得ません。ばっちりと山が当たった上に、記憶力も冴え渡り……正直に言いまして、様々な幸運が重なった上での高得点だったのです。
今回だって、こうして頼りになるふたりの力添えが無かったなら、まるで歯が立たなかったことでしょう。
「『How about( )lunch under the tree?』これは……えっと。千歳先生……?」
「『樹の下でお昼ご飯を食べませんか?』っていう意味になるように、カッコへ単語を当てはめるの。動詞の語形変化の問題よ」
「う、うむむ」
『がんばって、刀君!』
千歳は親身に教えてくれますし、海だって応援してくれます……ちなみにふたりは、ぱぱっと解けたみたいです。
「『eating』……か?」
「正解!」
刀もどうにか乗り越えて、今度は長文読解に挑みますけれど、
「文法が良く分からないんだよな。左から順番に読み進めても、意味が繋がらないというか……」
「そうね……でもテストに限って言えば、単語も文法もイディオムも、基本的に授業で習った範囲内しか出てこないわけだから。私はいつも、その確認を主体に勉強してるわ」
「ふむ、ふむ」
『文法かぁ。えいごって、まず主語がきて、つぎに述語、それで後にいろいろつづく、ってかんじだよね。あとは』
と、海は千歳の手元にある、単語カード表を指差して、
「ええ、必須単語をこうしてカードにして覚えるのは、基本だけど効果的よ? 今からでも遅くないわ。はいこれ、貸してあげるから」
「おおっ、これは助かるな……! ありがとう」
『私もがんばらないと。いっしょにおぼえようね』
「ああ!」
ふたりの少女の笑顔に応えるため、刀は気合を新たに、再び長文へと挑みかかります。
と……そんな彼の脳裏に、ほわほわほわん。もうひとつ、浮かび上がってくる笑顔がありました。
(あっ、えっと。あっ、御剣君、がんばってくださいね? 御剣君はやればできる子だって、先生、信じてますから……)
ほわほわ、ほわわん。ぽわわわわん。
「……ああ。泣き言言ってる暇はない。(先生に)格好悪いところばかり、見せていられないからな……結果を出すために頑張らないとな!」
うんっ! と力強くうなずいてくれた、自分を慕う少女ふたりの笑顔を前に。刀くんはと言いますと、担任のおっとりほんわか美人教師、
島岡先生
の微笑みに誓いを立てていたりするのでした。
何とも……罪なオトコであります。刀くんってば!
かりかりかりかり。鉛筆3本、かりりと走り続けます。
「『We got to the Nekojima station at eight.』私たちは、8時に寝子島駅へ到着しました……っと。そうそう、みかんを持ってきたのよ。勉強が終わったら、みんなで食べましょう」
「おっ、こたつでみかんか。いいじゃないか」
『ていばんだね』
「ああ。じゃ、早く終わらせないとな!」
「もう。焦らなくたって、みかんは逃げないわよ?」
瞬く間に満ちる、三人の笑顔。かりかり、かりり。息はぴったり、彼らの間を流れる空気は、決して淀むことがありません。
「『Do you know where Sanma-san lives?』なんだこの問題は……そんなの知らないぞ?」
「一応言っておくけど、どこに住んでるか? が問題じゃないわよ」
「えっ、違うのか!?」
『文章のいみをこたえるんだよ』
「あ、ああ。そうか。そりゃそうだ」
刀は、がっくり。
「ううむ……これじゃまた、島岡先生に、『勉強頑張ってね』って言われちまうな。心配そうな顔で……」
『刀君のテストけっかだと、そういわれちゃうのは、しょうがないよねぇ……』
「うぐっ」
『だから』
ぽん、ぽん。彼の両肩に添えられた、ふたつの柔らかい手のひら。
『いっしょに、がんばろうね!』
「ふふ。私ももちろん、一緒にね」
三人、一緒。
男の子ひとり、女の子ふたり。時折、不思議そうな目を向けられることもありますけれど……三人にとってはこれが、ごく自然な形だったりするのです。
「……ああ。いつもありがとうな、海。千歳」
さらりと言って交互に見つめられて、ふたりの少女はやっぱり、ぽわっとほんのり、赤い顔。
「よし! こたつでみかんのために、もうひと頑張りといくか!」
ぬくぬく、ぽかぽか。笑顔が絶えない勉強会は、日が暮れるまで続きました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月19日
参加申し込みの期限
2016年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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