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【夕暮れ、図書室にて】
「この本なんてどうですか? 分かりやすいと思いますよ」
本棚から取り出した参考書を利用者にオススメする図書委員、
綾辻 綾花
の口ぶりは、どこかうきうきとして、弾んで聞こえたかもしれません。
ありがとう、とお礼を言って帰っていく生徒を見送ったところで、後ろからかけられた声。
「そろそろ、利用者も落ち着いてきたね。始めようか、綾辻さん」
「あ……はいっ!」
早川 珪
の顔を見ると……彼のことを思うと、綾花の声は、どうしても弾んでしまうのです。
貸出や返却に来る利用者が落ち着いてきたところを見計らって、カウンターにふたり並んで、教科書を広げます。
「世界史か。どのへんが分からないんだい?」
「えっと、このあたりなんですけど……」
委員の仕事が終わってから、勉強を教えてもらえませんか? 綾花がそうお願いすると、珪先生は快くそれを了承してくれました。彼が良くそんなふうに生徒の面倒を見ているのを、綾花も知っていました。
きっかけはもちろん、綾花の秘めた思いから。けれど実のところ、理由はもうひとつありまして。
(寮に帰ると、つい
クロワ
と遊んでしまうんですよね……)
無邪気に甘えてくる黒猫の相手をしていると、どうしても夢中になってしまって、あっという間に勉強の時間がなくなってしまうのでした。
なので、これは綾花にとって幸福な時間でありながら、貴重な勉強時間でもあるのです。ちょっぴりでも、無駄にはできません!
「人物と、関連する出来事を合わせて覚えたいんです。珪先生は、どうやって勉強してましたか?」
「僕かい? やっぱり、定番の語呂合わせかな。『晴れを喜ぶカール大帝』で、800年にフランク王国のカール1世が戴冠したとかね……あれ、面白かった?」
真面目な珪先生の口から、そんなダジャレのような語呂合わせが飛び出して、綾花は思わず、ぷ、と吹き出してしまいました。
「ふふ、すみません。でも確かに、憶えやすいですね!」
「うん。他にもあるよ、962年の神聖ローマ帝国誕生は、『苦労人だよオットー1世』……」
またまた笑ってしまって、ノートに書き入れた文字は、少しだけ震えてしまいました。
「そうそう、世界史なら、こんな本もあるよ。著名な人物や出来事が、イラストで描かれててね。絵として記憶に残ると、覚えやすいよ」
「あ、本当ですね。これは分かりやすそう……!」
珪先生は現代文が得意だそうですけれど、そこは先生だけあって、教え上手。他の科目だって、綾花はするする覚えることができました。
そんな風に彼と過ごす時間が、楽しくて。ついつい、のめり込んでしまって。
「先生、すごいです! 次は何ですか……っ、あ」
「そうだね、次はこっちの……うん? どうかしたかい」
気付くと、頬っぺたが触れそうなところに、彼の顔があって。
「……~~~! な、何でもないですっ! つ、次はえっと、ここですね!?」
ぼわわっ! 不思議そうに、けれど爽やかに微笑む珪先生の笑顔に見つめられて、綾花は顔から火が出そうなくらい真っ赤っかになってしまい、慌てて手のひらで頬を覆いました。
(珪先生、ち、近……! 顔が熱いです……)
窓の外に見える空が徐々に赤く染まり、図書室の利用者が、すべて退室してしまった頃。世界史の勉強も切りが良く、残念ながら、本日はここまで。
「ありがとうございます、珪先生。すごく分かりやすかったです」
「どういたしまして。お役に立てて何よりだよ」
この後は寮に帰り、寝る前に今日の復習をするつもりですけれど、おかげでそれもはかどりそうです。
綾花はぺこりと頭を下げると、カバンから取り出したものを、ことりと珪先生の目の前へ置きました。
「これ、お礼です。今日は、本当にありがとうございました」
感謝の気持ちに、缶コーヒー。ほんのちょっとしたお礼ではありましたけれど、
「ありがとう。後でいただくよ」
「……はいっ!」
珪先生はにっこり笑って、そう言ってくれました。それだけで、綾花の胸は、幸せでいっぱいになってしまいます。
ほんのりと朱に染まった綾花の頬を、窓から差し込むまぶしい夕日が、色鮮やかに照らしていました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月19日
参加申し込みの期限
2016年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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