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試験勉強しなくっちゃ!
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【放課後勉強会】
3学期の期末テストといったら、それはそれは重要なものです。
何しろ、進級がかかっているのです。うっかりやらかしてしまったら、次の一年を友だちと一緒に迎えることができないなんて、とんでもない惨事に繋がりかねません。ひとりだけぽつーんと、年下の同級生と一緒に、去年と同じことをもう一度勉強し直さなきゃならないだなんて、そんなのはきっと、ものすごくいたたまれないに違いありません!
そんなわけでして、本日も放課後の図書室は、落第回避に必死な生徒たちの熱気……と言いましょうか、鬼気迫るとでも言いましょうか、ともかくそんなぴりりと張りつめた空気が満ち満ちておりました。
(……大丈夫かな、彼女)
佐藤 英二
は、そんな図書室の一角で、本棚から理科の参考書など引き抜きつつ、どこか心配そうな表情を浮かべています。
といって彼の成績は、いくつかの教科にやや不安要素はあるものの、それほどに追い詰められているわけではありません。彼の心配事は、もうちょっと別のところにありました。
「ううっ、分かんないよ~……!?」
「ののこったら。まだ最初だよ? ほら、集中しようよ」
テーブルに問題集を広げてウンウンとうなっているのは、
野々 ののこ
です。隣では付きっ切りといった感じで、
七夜 あおい
がその手元を覗き込んでいます。
天真爛漫で明るいののこ。英二にとっては、気になる女の子です。この前などは、なんと! ひょんなことから、
人生初のデート
までしてしまいました。
つまりは、どうにも成績に偏りがある彼女と一緒に、無事に来学期を迎えられるかどうか……それこそが目下、彼の一番の心配事だったりするのです。
ののこが手にしているのは、英二が以前にプレゼントした、『
必勝鉛筆
』。勉学に励む学生に向けた前向きなメッセージが書かれていて、ののこがそれにいくらかでも感化されて頑張っているとしたら、英二も嬉しいところではあるのですけれど……見守るにどうやら、いまひとつ状況は芳しくないようです。
(野々さんが落第してしまったら、どうしよう……)
英二がはらはら、気を揉んでしまうのも無理はないというものです。
と。そんな彼女を、何となく遠巻きに見守っていたら、
「やあ、あおいさん。ののこさんも。勉強中?」
「あ、こんにちは、彰尋くん。彰尋くんもお勉強?」
ふたりのところへやってきたのは、
鴻上 彰尋
でした。
「英語を勉強しようと思って。良かったら、俺も一緒にいいかな?」
「うん、もちろん! あ、でも、ののこの苦手な理科もやらなきゃいけないし……」
「それなら」
不意に、彰尋がひょいとこちらを見たもので、英二はちょっぴり、びくりとしてしまいました。
「一緒にやらないか? 役割分担ってことでさ。俺はあおいさんと英語を」
「……えっ?」
「あ、英二くんだ♪ じゃあ、英二くんは私と理科やろうよ~、っていうか教えてー!!」
彰尋の気遣い、なのでしょうか? 何となく、彼女に寄せる気持ちを気づかれてしまっているかのようで、気恥ずかしくて、どきどきとしてしまいますけれど。
それでも、ののこが両手をぱちんと合わせて、お願いっ! なんて、そんな風に言われたなら。英二はもちろん、断る理由もありません……というより、いつそうやって話しかけようか、機を見ていたところだったのです。
「……うん。それじゃ、僕もご一緒させてもらおうかな」
「もっちろん! みんなでやったほうが楽しいもんねっ」
英二はののこの隣、彰尋はあおいの隣の席へ腰かけて、ふたりずつ、それぞれの科目に取り組むことになりました。
ちらりと目くばせ。彰尋の意図、気遣いを悟ってくれたのか、英二は小さくうなずくと、ののこと理科の問題集へ取り組み始めます。
「それじゃ、まずは基礎的な問題からいこうか。えっと、『図・Aのような発電機を用意し、電源から電流を流したとき、電圧の大きさと電流の強さはそれぞれ』……」
「ううっ、頭がスポンジになりそうだよ英二くん……!」
「早い……!? が、がんばろう野々さん、僕も教えるから」
「苦労をかけるねえ英二くんや……うっうっ」
真剣なんだかおちゃらけているのか良く分かりませんけれど、ともかくすこぶる理科が苦手らしいののこ。そんな彼女へ手を差し伸べながら、英二も腰を据えて頑張っております。
「じゃ、私たちは英語だね、彰尋くん」
「ああ、始めようか」
ののこと、このところ彼女と一緒に良く見る英二をふたりにしてあげようという、粋な計らい……とはいえ彰尋自身もまた、人ごとではなくて。
すぐ隣には、あおいの横顔。とくとく、早鐘を打つ胸。ともすると見とれてしまいそうになるのを抑えながら、彰尋はちょっぴり苦労しつつも、無理やりノートへと意識を集中します。
「授業の復習からやっていこうと思うんだけど。ほかに、文法の法則なんかが分かりやすく載ってる本があればいいね」
「あ、それなら、これなんかどうかな? さっき借りてきたの」
「どれどれ。うん、なかなか良さそうだね」
さっそく参考書を脇に広げ、かりかり、かりかりとエンピツは走ります。
「基本が頭に入れば、応用はなんとかできると思うんだけど……」
「うん……その基礎のところが、難しいんだよね。ふふっ」
「はは、そうだね。でもほら、この問題なんかはつまり、こう……こういうことだよね」
「あ、そっか! 彰尋くんすごい! 彰尋くんは、英語って好きなの?」
問われて少し、言葉を飲み込みます。
「好き、というか……」
何も、目の前のテストのためばかりではありません。このところの彰尋は、英語の理解をもっと深めたいと、日頃からそう考えていたりするのです。
きっかけは、いくつかありました。舞台俳優だった祖父の演じた役柄、その脚本が、もとは外国のものであったこと。実の母が、今も海外で舞台に立っていると知ったこと。
「……色々あって。英語を理解できるようになったほうが、きっと楽しいだろうなって、そう思ったから」
「そっかぁ。確かに、英語がすらすら分かったら、いろいろ楽しそうだよね!」
英語ができたら、どれほど自分の世界が広がるだろう? 祖父や母の立った舞台に、どれほど近づくことができるだろう?
そんな思いが、彰尋の背を押してくれているのかもしれません。
ふと気づくと、にぱ、とあけっぴろげに輝く、あおいの笑顔。彰尋の口元も、思わずゆるみます。
かりかり、かりり。そうしてマジメに、けれど他愛のないおしゃべりも少しばかり混ざりつつ、勉強することしばし。
「うん。理科はひとまず、こんなところかな。他にも、国語と数学、美術なんかもやろうと思ってるんだけど……野々さんもやる?」
「うわぁ、私が苦手なのばっかり! ありがとー英二くん、それも教えて~!」
お願いっ! と手を合わせるののこ。ぴこん、とアホ毛が揺れて、英二は苦笑いながらに、もちろん、とうなずきます。
「そういえば、あおいさん。家庭科のほうはどう?」
「えっと、うん……筆記だし、たぶん大丈夫。あっでも、彰尋くんに聞きたいことがあったんだ! 食べ物の保存方法のところなんだけど……」
「ああ、そういうのは実用できるしお弁当作りにも使えるから、憶えとくと良いよ」
彰尋とあおいのほうを見ると、あちらもどうやら順調のようです。
「あおいちゃんも頑張ってるなぁ。よーし、私たちもがんばろ~! もうちょっとよろしくねー、英二くん♪」
気になる女の子に頼られるのが、こんなにも嬉しいなんて。彼女と一緒に頑張って、ともにこの難関を乗り越えることができたなら、それはとても素敵なこと。喜びもひとしおというものでしょう。
「うん。頑張ろう……!」
机の下、密かに拳を握り込み、ぐぐっ! 気合を入れる、英二なのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月19日
参加申し込みの期限
2016年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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