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開かれた扉
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朝陽が空に昇る頃、
桜庭 円
が旧市街をひた走る。上半身は身軽なジャージ。下はスカートに黒のスパッツを合わせていた。
目的の場所に着いた。円は執拗に呼び鈴を押す。
「刀くん、行くよ!」
待ち切れずに叫ぶ。程なくしてドアが開いた。寝癖の激しい頭で
御剣 刀
がのっそりと顔を出した。よれよれのパジャマ姿が今の状態を物語る。
「行くって、どこにだ?」
「洞窟に決まってるよね!」
「そうか、決まっているのか。それなら仕方がないな」
半分、閉じた瞼で刀は自宅に引っ込んだ。
程々の時間を費やして出掛ける用意ができた。刀は黒い上下のジャージを選択した。背中にはナップサック。肩には竹刀袋を引っ掛けて颯爽と歩き出す。円は軽快な足取りで横に並んだ。
「桜庭、目的は光の柱か」
「それしかないよね。この間はあの声にやられて悔しい思いをしたからね」
「まあ、わからないでもない。俺は前回と同じで
刃引き刀
を持ってきた。保存食のおにぎりと水もある。ハンドライトは必需品だな」
「ボクもちゃんと用意してきたよ、ハンドライト。それと、これかな」
円はジャージのポケットからイヤホンを取り出した。両耳に嵌めて音楽を聴き始める。大音量の為、音が外に漏れていた。
「クラシックみたいだけど、洞窟と何か関係があるのか?」
少し間を空けたが答えは返って来ない。円は軽く頭を振りながら音楽を聴いていた。
刀は諦めて九夜山を眺めた。
――神様は初めてではないし、こんなノリでも何とかなるだろう。
自分の楽観的な考えに苦笑いを浮かべる。
二人は揃って山道へと入っていった。
観音開きの扉が見えてきた。その手前には毛繕いをする白猫がいた。肉付きの良い尻をこちらに向けた姿は鏡餅のようにも見える。
「猫がみ様、おひさー」
白猫は、誰や、と凄味のある顔で振り向いた。駆け寄ってきた円に、おー、と前脚を上げた。
「ホンマに久しぶりや。今回は小さいのがおらんな」
「にゃーくんはおやすみだよ。今日はリベンジが目的だからね」
「なんや、わからんが。お、そこのボサボサも久しぶりやないか」
刀の姿を見た途端、白猫は舌なめずりして立ち上がる。
「本当に久しぶりだ」
「それはええねん。出すもんがあるやろ」
白猫は刀の太腿に抱き付いた。その重量に身体が傾ぐ。
「出す物って言われても、おにぎりでも食べるか?」
「アホか。なんで猫がおにぎりやねん。常識はないんかい。焼き魚はどこや、マタタビをたっぷりと振り掛けた
例のブツ
や」
刀は心の中で思った。
――猫がみの存在がすでに非常識だろ。どれだけ喋るんだよ。
不満はぎこちない笑みに押し込める。
「今日は用意してないんだ。悪いな」
白猫は抱えていた太腿を離した。尻を向けて座り、大きな欠伸をした。
円は気にすることなく笑顔を見せる。
「じゃあ、行ってくるね」
「なんや、わからんが、がんばりや」
白猫は太い尻尾を気だるげに振った。
二人は前回の道を辿る。分岐で一度、立ち止まった。
「この先は壁が壊れて通れないから、こっちの道を行くぞ」
「いよいよだね」
円はイヤホンを空いた手に握る。刀はハンドライトを脇に挟むと竹刀袋から一刀を取り出して備えた。
見覚えのある広い空間に揃って踏み出す。中央に光の柱が見える。前回と同様に影の存在もあった。
じりじりと距離を詰める中、円はハンドライトを持った手を上げる。もう片方にはしっかりとイヤホンを握っていた。
「こんにちはー」
光の中心にいた影が少し揺らいだ。反応にしては乏しい。円は困ったような表情を浮かべる。
「言葉、通じてる?」
「どうだろうな」
隣にいた刀が代わりに答えた。一段と目付きが鋭くなる。
「あの影、よく見ると手のような物が見えないか」
「ホントだ。見えるね。じゃあ、会話もできるのかな。こんなところで一人っていうのも気になるよね」
「何か、様子がおかしいぞ」
刀は警告を発した。影が収縮を始める。円はイヤホンを両耳に嵌めて身を低くした。大音量のクラシックが静かに外に漏れ出す。
影が伸び上がった瞬間、凄まじい音波が二人を襲う。円は余裕の表情で受け止めた。イヤホンによって音は相殺されているようだった。
――その為のイヤホンか。
刀は足を止めて苦しげな表情で耐えた。円が先に出た。順調に影との距離を詰めていく。
――音の対策はいいが、攻撃には乏しい。俺が付いていかないと。
一刀を杖にして足を急がせた。柄を握った状態で歯を食い縛り、半歩、遅れた位置に付けた。
二人は影に迫る。大きく一歩を踏み出せば掴める位置まできた。円はイヤホンを外した状態で話し掛ける。
「あれって笑い声だよね。いろんな感情がいっぱいあって、何が目的なのかな」
「桜庭、くるぞ」
影が縮こまる。円は身を屈めてイヤホンを嵌めようとした。その腕に緑色の蔓のような物が巻き付いた。
「え、フェイント?」
瞬間的に光の柱の中に取り込まれた。刀は鞘から一刀を抜き放つ前に絡め取られ、抵抗する間もなく同じ運命を辿った。
「あ、丸い月……」
円はぼんやりとした顔で言った。軽く頭を振って上体を起こし、改めて見上げた。
「あそこから落ちてきて、ここは穴の底なんだね」
「酷い目にあったな」
側には刀もいた。腰を摩りながら立ち上がった。ハンドライトの光を壁に向ける。太い根が絡み合って隆起していた。
「この根なら伝って上れそうだね。それと壁画なのかな」
根の隙間に絵が見える。何かを崇拝するかのように人々が頭を下げていた。のたうつ蛇のような文字がぽつぽつと目にできた。
「向こうには台座のような物があるぞ」
黒々とした石柱が突き出していた。近づいて見ると宝石の原石のような物が嵌め込まれていた。隣には似たような形の窪みがある。
「文字みたいなのが刻まれているけど、俺には読めないな」
「適当に見つけた石を嵌め込んでみる?」
円は足元に転がっていた石を掴んで窪みに当てる。
「入らないね」
「桜庭、勝手に嵌めようとするなよ。何が書いてあるのかもわからないのに」
「石の形を見てダメだとは思ったよ」
窪みは綺麗な五角形。天然の石がすんなり収まるような形ではなかった。現状では対処ができず、二人の関心は周辺に移っていった。
「他にも通路があるみたいだな」
「どこを見ても深そうだね」
通路の奥には光を拒む闇が立ち込めていた。
二人はほぼ同時に上を見た。
「まずは試しに上ってみる?」
「そうだな」
身体能力に優れた二人は根を足場にして器用に上る。数分と経たずに光の柱の中心から這い出た。
円は周囲に目をやる。
「あの影はなんだったのかな」
「どこにも姿がないな」
「なんか気が抜けたら、お腹が減ってきちゃったよ」
円はその場でしゃがみ込む。同感だ、と口にして刀はナップサックを下ろした。
光に包まれた二人はおにぎりを頬張る。今後について笑顔を交えながら話し合うのだった。
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シナリオジャンル
冒険
動物・自然
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定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月11日
参加申し込みの期限
2016年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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