this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夜とお菓子と、あとひとつ。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
16
つぎへ >>
シンプルな暖簾が掛けられた街道沿いのラーメン屋の前には、自転車の専用駐輪スタンドがある。格子戸から暗い路に流れ出す明るい光に黒い眸を細めながら、
渥美 ニナ
はロードバイクをスタンドに立てかけた。目的地であるラーメン屋の主人は、ニナと同じに自転車に乗ることを趣味としている。遠出してその土地土地の美味しいラーメンを食べるのがなにより楽しいのだと、ニナが幾度か通ううちにいつか言っていた。
メットを頭から外し、白い息をひとつ吐き出す。どれだけ寒くても、一時間自転車を漕げば体は熱を帯びる。
折角生まれた熱を北風に奪われない間に、メットを抱えてラーメン屋の暖簾を潜る。
「今晩は」
「いらっしゃい。おう、ニナちゃん」
戸を開けた途端、温かな空気と共、鰹と昆布の出汁の匂いに鼻先をくすぐられた。知らず頬が緩む。
(ああ、なんていいにおい)
美味しいものの予感を察知した胃袋がきゅうっ、と鳴くに任せ、カウンター席に座る。カウンターの上に貼りつけられたメニューを見るまでもない。何を食べるかは自転車に乗っていた時に決めている。
「塩ソバひとつ、お願いします」
店主の威勢のいい返事に明るい笑みを返しつつ、視界の端に捉えたのは、隣の席の客が口に運ぼうとしている大人の拳大の唐揚げ。
塩麹に漬け込んだデッカイ唐揚げは、一口かじればさくりとした薄い衣の後から恐ろしくジューシーで柔らかい鶏胸肉が現れ、微かなにんにくの香を放ちながら噛めば噛むほど肉と塩麹の旨味を口に広げてくれる。
「あ、唐揚げも」
気が付けば喉を鳴らしてもう一品追加注文してしまっていた。今度は店主が楽し気に笑う。
唐揚げの揚がる音と、店主が七輪でササミチャーシューを炙る音を耳にしながら、今か今かとラーメンの出来上がりを待つ。空腹を誤魔化すためにスマホを取り出し、ねこったーアプリを開いて、
「……うッ……」
飛び込んできた『究極の夜食』なるおにぎりと味噌汁のセットに目を奪われた。母が時々作ってくれる野菜たっぷりな味噌汁の甘い香りを鼻の奥に思い出し、塩加減が絶妙なお握りの甘さを舌に思い出し、攻め入る空腹感に慌てて画面をスワイプする。
<豆腐のお好み焼き風出来たよー
#飯テロ
>
画面を変えれば変えたで、次の飯テロ犯が実況つきで着々と仕上げていた焼きたてのお好み焼きでもって襲い掛かってこられた。
表面はカリッと、キャベツ入りの中身はふわりと。とろりと溶けたチーズの上、甘辛いソースとマヨネーズが掛かった如何にも美味しそうな写真が貼りつけられている。
<あ、これ普通にうめーわ>
小麦粉を使っていないお好み焼きは、カロリーも少な目で夜食にさぞぴったりだろう。
<やっぱり人間空腹我慢しちゃいけないよねー>
タイムラインが更新されるたび、豆腐お好み焼き実況の主がニナの空腹感を刺激する。
<お腹空いたなら我慢せずに食べちゃっていいと思うよ☆ って煽りなが食べる夜食は美味しいなぁ(>
ごもっとも、と冗談めかして頷きつつ、フォロワーの誰かがリツイートしていたために目にしたお好み焼き夜食実況の主、ハンドルネーム『おりおん』をフォローしてみる。
その後に続く、コンビニのパック入りポテトサラダに焼き鳥を乗せたB級グルメ的なナニカを目にするに至って、ニナはそっとねこったーを閉じた。
空腹を紛らわせるつもりが、余計にお腹を空かせる結果になってしまった。
お腹を押さえて腹の虫をなだめているところに、お待たせしました、と塩そばの器が届く。揚げたての唐揚げがじゅわじゅわと熱い脂を鳴らしながら目前に供される。余程飢えた顔をしてしまっていたのか、いつもより唐揚げの数が多い。
「……ふっふ」
唇から零れた笑みもそのまま、店主に許可を貰いスマホのカメラをラーメンと唐揚げに向ける。
(私も皆さんにならいましょう)
美味しそうに見えるようにカメラの位置と角度を調整し、空腹を我慢して渾身の一枚を撮る。
(よし)
すぐさまねこったーに写真を投稿し、タイムラインにアップロードされた自分の写真を確かめる。綺麗に透き通ったスープに、ササミの照りと泳ぐ麺。いかにも美味しそうな出来栄えに満足すれば、
「いただきますっ!」
あとは麺が伸びない間に、スープが冷めない間に食べるのみ。
長距離を走った後の舌にはちょっと薄味に感じるスープは、けれど一口含めば出汁の香が鼻にも喉にもぶわりと広がる。スープの熱も滋味も、冬空の下を自転車で駆けて疲れた身体に優しく染み渡っていく。
ラーメンも、多いかと思った唐揚げもぺろりと平らげ、店を出る。
(さてさて)
メットを被り、バイクに跨る。満天の星の輝く空を仰げば、街道の向こう、海鳴りが聞こえた。
(私も飯テロかませたかな?)
ちょっぴりカロリーオーバーではあるけれど、『おりおん』が言っていたように、食事は我慢せず気持ちよく食べるのが一番。
(さて、)
勢いつけて、自転車を漕ぎ始める。
(あと少し一気に帰りますか!)
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夜とお菓子と、あとひとつ。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月08日
参加申し込みの期限
2016年12月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!