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夜とお菓子と、あとひとつ。
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焼き豚と卵がたっぷり入った炒飯。葱の代わりに入ったみじん切りの玉葱が甘みを醸し出している。
冬の定番クリームシチュー。ごろごろ大きめに切った甘い人参にほくほくのじゃがいも、丸のままの芽キャベツ、口に入れた途端解けそうなほど柔らかく煮込まれた豚肉。
(クリームシチューにはご飯かパンか)
鴻上 彰尋
は大真面目に悩みつつ、ねこったーのタイムラインを遡る。遡れば遡るほど、美味しそうな食べ物の写真が次から次に現れる。
(今日に限って飯テロが多いな)
腰掛けていた食卓の椅子から壁掛け時計を仰げば、時計が示す時間は深夜に近い。
(今日も遅いんだっけ)
母も兄も、今日も遅くなるらしい。
一緒に帰りを待つと言う双子の弟妹をなだめて寝かせ、うっかり一緒に眠ってしまいかけたところを起き出して、キッチンで熱いお茶を淹れたのが少し前。
お茶をすすりつつ、まだ少し眠気の残る瞼を擦りつつ、スマートフォンを手に取り、ねこったー画面を覗いたのが運の尽き。画面には大量のごはんやおやつの写真が並んでいた。
仕事に追われる母と兄に代わり家事をするうち、料理には大分長けたように思う。そのせいもあって、美味しそうな料理にはつい目が惹かれた。
真似のできそうなものや双子が喜びそうなキャラクター仕様の食べ物、今度作ってみようと思えるものを見つけるたびに目を留め、レシピがあればブックマークを残す。
「……っと」
ふと、物音を聞いた気がしてスマホから目を上げる。見回しても、けれど誰も居ない。双子が起き出した気配もなく、母や兄が帰って来たわけでもない。
首を傾げた瞬間、自分の腹が鳴った。
物音の正体に思わず苦笑し、腹を撫でる。美味しそうなものを見ていれば、腹も減るというもの。
ねこったーの画面を閉じ、スマホを食卓に置いて立ち上がる。お腹が空いたおかげで目も覚めた。そろそろ家族も帰って来る頃だろう。
帰って来るより先に、家族の分の夜食を作ろう。そもそもは、そのつもりで起き出して来たのだ。
(……けど)
ねこったーで思わぬ飯テロを受けて、自分までお腹が空いてしまった。
こうなれば自分の分も作ろうと決め、彰尋はキッチンに立つ。
米を研ぎ、炊飯器にセットしてスイッチを押す。
冷蔵庫の野菜室を覗き込み、取り出したのは葱に白菜、大根にジャガイモに人参、きのこにワカメ。少しずつたくさんのものの入った具だくさんな味噌汁がいい。
煮干しで出汁を取る間に野菜を刻み、煮立った出汁に野菜を放り込む。あくを取りつつ柔らかくなるまで煮込んでから味噌を溶けば、野菜の甘みのしっかり出た味噌汁の出来上がり。
祖母を亡くした祖父が生前に独居を決め込んでいた頃、身の周り世話をしていた通いの家政婦さんに教えてもらった特製のお味噌汁。寒い日はこういうものがいいんです、と彼女はふくよかな頬で笑って言っていた。
炊きあがったほかほかのご飯を塩お握りにして皿に置き、ラップを掛けておく。
窓の外に吹く北風の音を微かに耳に入れながら、真夜中のキッチンで熱いお味噌汁を椀によそう。
出汁の香がするできたてのお味噌汁を食卓に置いたところで、ちらり、悪戯心が湧いた。
本当は、味噌汁だけをいただいて胃袋を満足させ、祖父の形見である沢山の演劇の台本を少し読んでから寝ようかと思っていた。
(でも)
食卓に放置していたスマホが目に入った途端、ねこったーに山ほど投稿されていた飯テロ画像が頭を過った。
(寝る前に仕返ししたいな)
こちらが空腹にさせられた分、画面の向こうの誰かのお腹も空かせてみたい。
幸いなことに、先だって何かのついでで食べ物がおいしく見えるように写真を撮ったり加工したりできるアプリをダウンロードしている。使う機会のなかったアプリを、この際使ってみたい。
家族用に食卓に置いたお握りと湯気のたつ味噌汁の椀を並べ、スマホのカメラアプリを起ち上げる。そのふたつを画面に捉え、画面をタッチしてシャッターを切る。
「……よし」
たとえただの味噌汁とおにぎりでも、見た人が美味しそうだと思ってくれると良い。そうして出来れば、お腹が空いたと思ってもらえれば嬉しい。
撮った写真をねこったーにアップロードして、彰尋はくすりと笑う。
(そうだ)
題名は、『究極の夜食』にしてしまおう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月08日
参加申し込みの期限
2016年12月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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