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【星幽塔】第七階層 消え去った情熱をもう1度
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●それぞれの情熱~
恵御納 夏朝
と
八神 修
の場合~
夏朝はレオーネの様子と皆の行動を見ながら色々考え込んでいた。自分の情熱……叶えたい願いは、今はまだ大勢の前で話したい事ではない。叶えたい願い、それも大きな情熱だけれどそれ以外にも自分が情熱を傾けるものはある。その時、隣に座っていた修が持つ大きな籠から、可愛らしい鳴声が聞こえた。
「猫……そういえばレオーネさんの名前って獅子っぽい……」
獅子=猫科=猫さんのお仲間、という図式が夏朝の脳内で即座に組み立てられる。そこから猫さんのお話をしようと夏朝が思い立つのはある意味自然な流れだったのだろう。そして隣にいる修が猫を連れていると言うことは、きっとレオーネに猫の話をするのだろうと予測も付く。
だから今、夏朝は修と共にレオーネの前に立っていた。
「レオーネさん、初めまして…えみな・かーさ、恵御納・夏朝です」
「俺は八神・修、こっちは……」
修が籠を開けると、白猫のミルクと黒猫のブラック、長毛種のロングと子猫のテオテオが顔を出した。レオーネへ自己紹介するように、猫達がにゃあにゃあと声を上げる。その可愛らしさにレオーネの口元も緩んでいるようだ。
「俺の家族だよ」
2人はレオーネの前へ座り、猫達は修の傍で丸くなったり、好奇心旺盛な子は獅子のラサラスへ向かっていく。ラサラスはちらりと横目で見ただけで、猫の好きにさせているようだ。
「僕達は……『寝子島』って所から、来ました」
夏朝が寝子島がどんな場所かをレオーネに説明していく。
「寝子島は、猫さんの横顔みたいな形をしてて『ねこ』って名前の通り、猫さんが沢山いる島なんだ」
海と山、自然に恵まれた土地でもある寝子島には本当に猫が多い。野良だったり飼い猫だったり、猫を見かけない日は余りないくらいだ。
「お外の猫さんも、家の中で暮らす猫さんも、野性味あふれる猫さんも、よく見かけるよ。どの子も愛らしくて可愛くて……」
「どの猫も可愛い、と俺も思う。動物は全般好きで飼っているが、猫が一番多いかな。寝子島ではもちろん猫以外の動物も多いんだけどね、目が合ったり勝手に付いてきたりで……気が付けば増えていたんだ」
連れてきている猫はその中の数匹なのだと修が言えば、ラサラスの背中からソファへ飛んできた黒猫のブラックを撫でてレオーネが微笑む。
「2人共、猫が好きなのだな」
「はい! 撫でたいしもふり……お腹に顔をうずめたくなるし、見るだけで癒されるし、鳴声が聞けたら思わず猫さん探しちゃう……!」
今も夏朝は修の膝から自分に寄って来た子猫のテオテオをそっと抱き上げて嬉しそうに撫でている。その表情は癒されていると同時に優しさが滲み出ているようだった。
「柔らかくて暖かい、居るだけで天使だなって思いますよ」
もちろん生き物である以上、手間も掛かるし世話もきっちりとしなければいけない。そんな苦労ですら、苦労とは思えないほど可愛いのだと修は言った。
「そうだな、生き物の世話と言うのは言うよりも難しく苦労もあるものだ。けれどそれよりも得難いものがあるのは確かだと私も思うよ」
レオーネの言葉に、修も同意を示すように頷く。
「そうだ、Nyaphone……!」
ごそごそと服を探り、自分のスマホを手に取って指先で操作すると夏朝厳選の猫画像をレオーネへと見せる。寝子島の街で何気なく過ごしている猫達の姿を何枚も見せていく。
「皆、どこか穏やかな雰囲気のする猫達なのだな。この街にも猫はいるが、どの世界でも猫は自由で和む」
「ここにも、猫さんいるんですか……?」
「ああ、この部屋にはいないが……猫は害虫や害獣を追い出すと言うからな。街にもいるぞ」
にゃあ、と鳴く手元の猫を撫でつつ、どんな猫がいるのか楽しみでしかたないと夏朝の顔が輝く。そんな友人の顔を見ながら、修は猫用のブラシと猫用のおやつを籠から取り出しレオーネと夏朝へと渡す。
「猫ブラシ、と言うのですがこれで梳いてやると気持ち良さそうにしますよ。恵御納もこれ、猫にやってみるか?」
猫ブラシを受け取って、レオーネがブラックの毛を梳いてやるとブラックが気持ち良さそうに鳴声を上げる。そしておやつを見ると、ぴょんっと膝から降りて夏朝の所へ寄っていった。我先にとおやつをねだる姿も可愛く、微笑ましい。
「ステラもおやつ、食べるのー!」
お代わりーとばかりに聞こえたステラの声に、レオーネがシェルタンに追加を持ってくるようにと促す。最初部屋に入った時に比べれば目覚しい程の回復ではあるけれど、やはりレオーネを取り巻く空気はまだ重い。
「レオーネ、手を貸してみてくれないか」
「手を?」
修に言われるままに、レオーネが手を伸ばす。この部屋で自分が話をするまでの間、修も色々と考えていたのだ。空っぽとは何も無いという事で満ちているのではないか。ならば、その何も無いという力を弱めればレオーネの情熱を呼び覚ます事ができるのではないか、と。
レオーネの手に自分の手を重ね、「呪術の光」を発動する……けれど、レオーネに変わったところは見られない。取り巻く空気が軽くなった気がしたけれどそれ以上の効果はないようだった。この現象が、魔法の力によるものではないからだろうか?
やはり情熱をぶつけるというのが一番重要な事なのだろう、それを見極めると修はゆっくりとレオーネの手を離す。
「少しでもレオーネの負担を軽くできたら、と思ったのだが……」
「いや、十分だ。私はお前達のお陰でこうやって起き上がって喋る事が億劫ではなくなっているのだからな。泥の中にいるような気分だったのだが、今は違う」
微笑むレオーネの言葉に嘘はなく、レオーネの気持ちに修は笑みを浮かべた。
「僕達がお話することでレオーネさんが元気になれるなら……もっとお話したいな。レオーネさんのお名前、レオ……獅子に似てる気がして、僕……獅子座生まれだから何となく親近感が……!」
「夏朝も、ありがとう。そうだな、私の名は父が付けてくれたのだが、由来はそういったものだったはずだ」
「そうなの? 獅子さん、大きい猫さんって感じで格好良くて可愛い……!」
夏朝の声に、ラサラスがパタンと太い尻尾を揺らして反応する。そんな仕草も猫っぽくて可愛いと夏朝は微笑んだ。修の猫達もたくさん遊んでおやつを食べて、眠たくなってきたのだろうか。4匹の猫達は自分で籠に入る子や、修の膝の上でうとうとし始める子もいて十分に楽しんだようだ。修と夏朝が猫達を籠に入れると、夏朝の指輪と修の右掌に描かれた黒い文様が輝き始める。
「あ……星の光……」
「レオーネの助けになるように」
その言葉と共に、光はすっとレオーネへと消えていく。微笑むレオーネの視線を受け止めながら、2人は立ち上がると元の場所へと戻った。
「そんなものか」
ふと、柱の影から声が響く。何者か、と全員が視線をやれば、そこに立っていたのは
北原 みゆき
だった。彼女を知る者は、その出で立ちと右手と右目に巻かれた包帯に本当に彼女なのだろうかと首を傾げる。
「八神君、彼女……北原さん……だよね……?」
「ああ、北原だとは思うが……」
その雰囲気は通常の彼女とは違うと修は呟く。
「私が何者で、何故ここにいるのかはわからない。けれどここにいる以上、私も貴様と何かしら交えなければならないようだな」
装いも黒く、どこか禍々しい剣を持った彼女はレオーネの前に立ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月24日
参加申し込みの期限
2016年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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