【星幽塔】第七階層　消え去った情熱をもう１度｜リアクション

【星幽塔】第七階層　消え去った情熱をもう１度

●そして、彼女の情熱

　最後の光を吸収してから、レオーネは目を閉じたままだった。それを心配してか、
「どうだろう、レオーネ。君の情熱は思い出せたかい？」
　と、八神修が問い掛ける。こくり、とレオーネが頷いて、ゆっくりとその瞳が開かれた。
「ありがとう、寝子島から来た冒険者達よ。私の情熱がなんであったか、ようやく思い出すことができた」
　開かれた瞳は街の人が言っていた通り夜空に輝く星の如く瞬いていて、これが本来のレオーネの美しさなのだろうとわかるほど。
「私の情熱、それはこの街の人々を守り健やかに暮らせるようにすることだった……もう忘れる事はないだろう。本当に感謝する」
　立ち上がったレオーネは、円を描くように座っている者達へ感謝をこめて頭を下げる。
「お帰り、レオーネ」
「お帰りなさいですよー！　レオーネさん！」
　修がそう言うと、椿美咲紀も立ち上がってお祝いですよー！　と、修が用意していたスイーツを一緒に出して喜んでいる。
「改めて自己紹介をしよう。私はレオーネ、この第七階層を治めるアステリズムが１人、獅子座のレオーネだ。これより後、私は寝子島より訪れる者に惜しみない助力をすると誓おう」
　レオーネがそう言うと、ラサラスが立ち上がってレオーネへと寄り添う。その首に飾られたオーブには、確かに灯りが宿っていた。

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あとがき

担当マスター：加持蜜子
ファンレターはマスターページから！

　お待たせ致しました、星幽塔】第七階層　消え去った情熱をもう１度　リアクションをお届けいたします、加持蜜子です。

　謎解きにアクションにと盛り上がる中、ちょっぴり？　異色な物語をお届け致しました。
　皆様のお陰でレオーネの情熱は無事取り戻されました、お陰でこの先第七階層への黒い影の侵入は阻止する事ができることでしょう。皆様の様々な『情熱』こちらもしっかり受け止めさせて頂きました！　書いていてとても楽しかったです、ありがとうございました！
　
　

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