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【星幽塔】第七階層 消え去った情熱をもう1度
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●それぞれの情熱~
獅子目 悠月
の場合~
自分にとっての情熱はひとつしかない、悠月の動きには迷いがなかった。
「初めまして、レオーネ。俺は
獅子目 悠月
、今日は貴女に歌を贈ろうと思っています」
「ほう、悠月は吟遊詩人なのか?」
悠月の出で立ちは酒場で歌う吟遊詩人のようで、レオーネはそう訪ねる。
「そうですね、この場ではそう思って頂ければ」
悠月の良家の子息らしい優美な振る舞いに、喧嘩もするけれど嫌いではない、かといって友達かと言われれば、そうかもしれないと曖昧な答えを言いそうな
来島 アカリ
は少し吃驚しながら、
ロベルト・エメリヤノフ
と共に彼の行動を見守っていた。
ポロロン……と玲瓏な響きが部屋に響く。ステラもその音に惹かれてか、手元のお菓子から視線をその音色の先へと移す。
「これより俺が語るのは、
第一階層のサジタリオ城奪還
の物語――」
深く息を吸い、整えられた指先が弦を爪弾く。最初の音は低い音から始まり、欠けてしまったレオーネの心に染み込むような深い音を悠月は意識して奏でていく。
まず最初に旋律に載せた語りは悪い竜によって城を乗っ取られて沈みこむ第一階層の住人達の様子。そして城を奪還せんと声を上げた少女、そして少女の声に応えた屈強な男達……時に重く、時に軽やかな音色に合わせて悠月は歌い上げていく。
未熟ながらも竜を討たんとするフランチェスカが奮闘するシーンでは響きを絞り音を当てていく。それは煌く星のような凜とした佇まいをみせる音となって聞く者の胸を震わせた。
攻略戦が激しくなるにつれ歌声に感情を載せて力強く歌う、それは悠月がその場で見た記憶、感じたものを映す光のような声だった。星辰の櫓から星の弓を悪しき竜の弱点である場所に、美しくも凛々しい乙女が矢を放つ――流星のような光の一撃が竜の逆鱗を穿ち、集まった剛の者達が止めを刺す。
歌い、語る――強弱を付けた素晴らしいものだが、竪琴を弾く腕前を歌声に何一つ引けを取らない。それは悠月の生まれ持ったセンスと、それを研磨する努力、そしてこれまでに傾けてきた情熱の成果そのものだった。
踊るような音はやがてゆっくりとその音を小さくしていき、最後に悠月の指が弦を弾くとやがて止んだ。暫くの間、部屋の中は静寂が支配していた。いや、悠月の歌と竪琴の音色の余韻が支配していたと言うべきだろうか。
静寂に包まれた部屋に、パンッと乾いた音が走る。レオーネが手を打ったのだ。
「素晴らしかったぞ、今までに聞いたどの吟遊詩人の歌よりも良かった」
すると場の空気がふわりとしたものに変わり、聞いていた者達からも拍手が起こる。
「やっぱり獅子目の歌はいいなぁ……絶対的な才能を感じるよ……。彼にはこれからも歌い続けてほしいな……」
魅入られたようにロベルトが言えば、隣に座っていたアカリがどことなく複雑な顔をして頷く。
「俺の歌が、レオーネ……貴女の心に情熱の火を灯せたなら何よりです」
「心が躍るような歌だったぞ。そうか……第一階層ではそのような事があったのだな。そしてステラが連れてきた寝子島の者達が助力してくれているのか」
レオーネの顔がどこか思案するものになったが、すぐに悠月に向かってこう言った。
「また、違う話も聞かせてくれるか」
「はい、望まれるのならばいくらでも」
吟遊詩人としてはこれ以上ない誉だと悠月が笑うと、手にした竪琴が星の光を放ち始める。それは紫色の光を放ちながらレオーネの胸へと吸い込まれていくのを見届けると、悠月はロベルトとアカリがいる場所へと戻った。
「いつまでも聞いていたいくらい素晴らしかったよ! 僕にも君のその情熱をぶつけてくれ」
出迎えたロベルトがそう言うと、首を傾げながら悠月が答える。
「いつも聞いているだろう?」
「そうかな……そうか……」
歌の事だと思っている悠月に、微笑みながらロベルトが頷けばアカリが無言で立ち上がった。
「来島?」
「次、もう俺と先輩だけだから」
「ああ! そうだったね! それじゃあ一緒に行こうか」
そしてロベルトも立ち上がると、悠月に見送られながら2人はレオーネの前へと出たのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月24日
参加申し込みの期限
2016年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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