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【星幽塔】第三階層 星降る農場物語
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【水を撒こう。育てていこう】
溶岩洞の中は相変わらず、じりじりと蒸すような暑さ。そんな中で長時間畑を耕していたもので、みんなはもう、汗ぐっしょりです。
「けどこの環境のおかげで、ここだけの特別な作物が育つんやな……っしゃあ、作業終わり!」
鎧を脱いで軽装になった
服部 剛
ですけれど、拭っても拭っても、後から大粒の汗が額から流れ落ちてきます。それでも彼の顔は晴れやかで、クワをざくざくと振り畑を耕していく作業は、思ったほどに苦痛ではなく、むしろ楽しいくらいでした。
黒銀の竜、アルスと名付けられた相棒が、甘えるように首筋を剛へとこすりつけて、
「おっ? 何や、アルスもやるか? なら後で、上から水撒くの手伝ってや。俺はな、この『
核熱トマト
』と『
金剛オレンジ
』、『
日輪の花
』の種を植えるつもりやからな」
トマトとオレンジは、ともに食べた人の身体能力を高めて、物理攻撃力や防御力をアップしてくれるというありがたいもの。日輪の花は、真円状の綺麗な金色の花弁を付ける花で、ポーションとして使うと自然治癒力を高めてくれるものの、調合がやや難しいとのこと。とはいえ、冒険者たちの中にはお薬屋さんも混ざっていたりするもので、きっと有効活用してもらえるはずです。
「お、服部もそのトマトを植えるのか」
と言って
新田 亮
が運んできたのは、剛と同じ核熱トマトの苗が少々と、それに、
「俺は斧持ってガツンといくタイプやし、やっぱ便利そうやからなー……自分、それ何? イモか?」
「ああ、『
炸裂イモ
』の苗だ」
物騒な名前のお芋の、その種イモがたくさん!
「サクレツっちゅうと、あの……投げたら爆発するって、アブないイモか!」
「ああ。モグラたちも、くれぐれも取り扱いには注意するようにと言ってたな……けど、俺には最適な武器になりそうだからな」
モグラ妖精たちが言うには、十分に成長したこのお芋にある一定以上の衝撃を加えると、ぱーーーん! 小さな爆発を起こすという、何とも危険な作物なのだとか。けれど、ボールコントロールには自信アリな亮にとっては、上手く使えば効果的な投擲武器として使うこともできそうです。
ちなみに、普通に食べても大変美味しいんだとか……調理には細心の注意が必要、などと言われてしまうと、ちょっぴり尻込みしてしまいそうですけれど。
何はともあれ、ふたりはそれぞれの畑に苗を植え、ぽんぽんっと土をかぶせていきます。
「うまく育ってくれよ!」
「頼むでーっ」
期待の声が響いた、そのお隣。
壬生 由貴奈
と
屋敷野 梢
が畑に植えている作物は、実に多彩です。
まず、自宅の家庭菜園での経験を活かし、梢がずらりと植えたのは、その名も『
エリクシルハーブ
』!
「……何か口に出すと怪しいハーブみたいですが、合法です! 合法です!」
「言わなきゃ誰も気にしないのにねぇ」
合法です! 疲れ、衰弱、毒などなど、各種状態異常を幅広く治療してくれる、いわゆる万能薬の材料になるハーブで、それぞれに特化した薬には少し及ばないまでも、扱いやすくとっさの場面でも役に立ってくれそうです。
エリクシルハーブ畑の脇へ沿うように植えたのは、由貴奈の『
鷹の胡椒
』。舐めるだけで鋭い辛みを感じるほどの強烈な香辛料で、それだけにか口にすると神経が鋭敏に研ぎ澄まされて、まさしく獲物を見定める鷹のごとく、物を見る力が格段に向上するそうです。
「で、こっちが小麦畑と。育ったら、きっと壮観でしょうねー」
「ん~。ここでもちゃんと育ってくれたらいいんだけど」
ひとつは、『
焦熱小麦
』。燃えるようなエネルギーを持つこの小麦を食べると、星の力を用いた攻撃の威力を一時的にパワーアップしてくれるのだとか。物理攻撃用の核熱トマトと合わせて、冒険者たちには格段の攻撃力増強が見込めそうです。
もうひとつは、食べると脚力を強化して一時的に大ジャンプが可能になる、『
足軽小麦
』。実はこれ、由貴奈が先日
第六階層
へ赴いた際、雲海に包まれた巨岩の上でたくましく自生していたのを採取し、持ち帰って来たものだったりします。
「話聞いたり本を読んだり、こっちの植生についても少しは勉強してるつもりですけど……」
そんな、ある種雑然とした畑の様子に感心してか、梢がつぶやきます。
「階層ごとに全然違ってたりして、すごいですよねー」
「ほんとだよねぇ。うちの小麦で作ったパンに、こずえちゃんのハーブでお茶でも入れたら、一度にいろんな階層の味が楽しめちゃうねぇ」
「やー、楽しみですねー! ……お。常闇さん、それ唐辛子ですー?」
常闇 月
がせっせと植えているのは、トウガラシの苗だそうです。
「あ、ええ。『
テルミツ唐辛子
』というそうです」
「こずえちゃん、見ただけでわかるんだ。さすがだねぇ」
さすが生物部部長! というのはさておき、
「何でも、特殊な油分を有していて、火で炙ると非常に激しく燃え上がるそうです。その油分にはハバネロ以上の激辛成分があり、文字通りに火が出るほどの辛み食材なのだとか……モグラさんに、炸裂イモとは決して一緒にするな、と釘を刺されました」
恐ろしいことをさらりと述べる月。香辛料として使っても良し、武器として使っても良し、な万能食材ということで、こちらも実に使いでがありそうです。
ふと由貴奈は、目の前のテルミツ唐辛子の苗と、向こうで亮が植えている炸裂イモ畑を交互に眺めて、ふむ、と何やら考え込み、
「ふうん……? 一緒にするな、ってことは、あえて一緒にしたら……ちょっとすごい武器が出来上がっちゃうかも……?」
「おーい! 水撒くでー、みんな離れてやー」
上空から、剛の声。洞窟の外から汲んできた水を、竜のアルスに乗って上からジョウロで撒くらしく、地上の月や梢、由貴奈に亮は、慌てて畑の外へと逃れます。
「そりゃーっ!!」
やがて水は降り注ぎ、半分ほどは溶岩の熱で蒸気となり、もう半分は畑へと降り注いで、作物たちに潤いを与えていきました。
(……無事に育ちますように)
「ふっふっふ。上出来じゃないか」
天神平 庵
は、ご満悦。
「綺麗になって、良かったよね」
こちらも満足そうな
恵御納 夏朝
が、星のほうきを手に張り切ったおかげもあり、小屋の中はすっかりピカピカです。その上で、必要な器具類へねこシールをぺたんと張り付け、ろっこんを使って軽くしてラクラク搬入。セッティングも容易で、主にお薬屋さんである庵の使い勝手を基準として、かまどに鍋、薬研、蒸留器に濾過器などが並べられました。今や加工場は、ゲームかアニメにでも出てきそうな錬金術師のアトリエといった風情に仕上がり、雰囲気たっぷり!
小屋の中にあった雑貨のうち、リアがいらないものと判断した品については、夏朝がねこよろずで引き取ることにしました。まだまだ使えるものも中にはあって、きちんと手入れをすれば売り物になりそうです。
大天使 天吏
が、並んだ器具類を眺めつつ、手にした紙束をぱらぱらとめくって、
「器具の使い方と組み立て方、手入れの仕方は、これにメモしておいたから。ここに置いておけば、誰でも使えるわ」
「おっ! あんた気が利くね、助かるよ」
ありがたい気配りに、庵がお礼を言うと、天吏は、別に? とつぶやいて、ふいっとそっぽを向いてしまいましたけれど。ともかく、彼女のしたためてくれたメモで、調合の細かい匙加減はさておき、一応誰でもこの加工場を使うことができるようになりました。
「よしよし。これでいつでも、
あんな薬やこんな薬
の星幽塔版、超強化バージョンが作れるな。楽しみだなぁ、ふっふっふっ」
さっそくマッドな笑みを浮かべる庵に、夏朝は苦笑い。実に頼りになりそうなのですけれど、一体どんな薬が生み出されてしまうのでしょうか? ちょっぴり不安がよぎります。
「……あ。良い匂い」
くん、と小さく鼻を鳴らした夏朝。ふわりと鼻腔をくすぐるのは、小屋の一角で
旅鴉 月詠
と
花厳 望春
が調理中の、お昼ごはんとおやつです。
中身を全て片付けて整理してみると、小屋は思いのほか広くて、何人もが同時に作業できるくらいの十分なスペースがありました。開いた空間を埋めるように、加工場に併設して据えられた簡易キッチンは、星の力を得た特別な食材をすぐさま調理することができて、とっても便利!
「核熱トマトとか、星型の薬草とかシュガーメロンとか。そういう食材も、早く使ってみたいよね」
花厳 望春
はわくわく、その時に思いを馳せながら、魔火の力を使ってお菓子作り。今回こそリアから分けてもらった普通の食材ですけれど、いつかは、今日みんなが植えた特別な野菜に果物たちがすくすくと育って、他にはない特別なお菓子を作れるようになるでしょう。
「そうだね。とはいえ、リアの農場で取れたこの食材たちも、素晴らしい出来だ。さすがだね、料理のし甲斐があるというものだ」
「うん、確かに!」
手際よく野菜を切っていく
旅鴉 月詠
がこしらえているのも、サンドイッチにおにぎりといった簡単なものではあります。けれど言葉どおり、農場の新鮮野菜や果物を分けてもらったおかげで、少し遅めの昼食は、思いのほか豪華なものになりそうです。
おまけにあたりへ漂う、このたまらないコーヒーの香りときたら!
「私の店から持ってきた豆だよ。ブレンドコーヒーには自信あり、さ」
「良い香りだね……! 俺のお菓子とも合いそうだ。お店、サジタリオの城下町だよね?」
「カフェ『
迷い猫
』というんだ。いつでも来るといい。『
猫島亭
』にも卸しているから、そちらでも味わえるよ」
「うん、今度遊びに行ってみようかな!」
なんておしゃべりを交わしつつも、手先はてきぱき。頑張っているみんなのためのお昼の楽しみは、見る間に形になっていきます。
「そうそう。そこの本棚には、レシピ本や、塔の中の植生について触れた図鑑を置いとこう。ついでに、ここで作った薬や料理について書き込んでおける、白紙のノートも用意しておこうか」
「大天使先輩が作った道具の説明書も合わせたら、すごい充実っぷりだね。何でも作れちゃいそうだ」
そうこうしているうち、にわかに賑やかなざわめき声が聞こえてきて、天吏と夏朝が外を覗くと、
「農作業に出ていたみんな、戻ってきたみたいよ」
「あ……テーブルとか食器とか、用意しないと! リアさんに聞いてくるね」
ぱたぱたと駆けていく夏朝に天吏と庵も続き、望春と月詠は料理の仕上げ。
農場の爽やかな風に乗って運ばれる良い匂いを嗅ぎつけたのか、戻ってきた仲間たちが、わあっ……! と歓声を上げるのが聞こえました。
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2016年11月29日
参加申し込みの期限
2016年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月06日 11時00分
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