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【星幽塔】第三階層 星降る農場物語
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【バトル!】
開口一番。みんなの発した言葉は、大体いっしょでした。
「「「蒸暑ッ!!」」」
洞窟の中に、畑は確かにありました……けれどこれが、何ともこう、すさまじい環境なのです。
ごつごつとした岩肌のあちこちからは、時折、ぷしゅ、ぷしゅんとスチームのような高熱の蒸気が噴出しています。それに畑の目と鼻の先、すぐ脇を、目もくらむばかりに赤熱したドロドロの溶岩が、川となって流れているのです! 広い洞窟内はもうこれでもかと高温多湿で、ひと言で表現してしまうなら、天然のサウナといった有様なのでした……暑いっ!
帽子の下を流れた汗を拭いつつ、
新田 亮
も思わずつぶやきます。
「すごいところだな。本当に、こんなところで作物が育つのか?」
「大丈夫大丈夫、心配すんなって!」
誰しも思ったであろう疑問に、ぽこんっ、と飛び出したモグラ妖精が答えてくれました。
「この畑も、星の力をたっぷり帯びてるんだ。ちょっと暑さに強い植物なら、なんだって育つよ!」
「なるほどなぁ。けど……その前に、やらなアカンことがあるみたいやな?」
ぐるる、と逸るように唸りを上げた相棒の竜をなだめながら、
服部 剛
は岩陰から向こうを覗き込みます。ずしん、ずしん! 足元に感じる振動は、畑を我が物顔で占拠している、不埒者たちが鳴らす足音です。
魔物は3匹。モグラ妖精の言葉によると、1匹目は『フレイムイーター』。溶岩に適応した甲殻を持つ、巨大なサソリです。ここから見ても、ふたつのハサミと長大な尾針は恐ろしげで、その鋭さは疑いようもありません。
2匹目は、『マグマゴーレム』。そのものズバリ、溶岩が形作る巨人で、太い手足で繰り出される殴打は、強烈な衝撃だけでなく、高熱によるダメージまでも負ってしまうことでしょう。
3匹目は、『ファイアリザード』。翼こそないものの、真っ赤な鱗を持つ小型のドラゴンといった風貌の大トカゲで、口から吐き出す火炎放射をまともに浴びたなら、真っ黒焦げになってしまいそうです。
魔物たちはいずれも高温多湿がお好みのようで、畑の上にずっしりと鎮座しており、これらを退けないことには、畑を使うことはできないようです……何とも、難儀なことです。
「じゃ、やろっかぁ。さっさと魔物やっつけて、開墾しなきゃねぇ。こずえちゃん?」
「そーですねー、壬生先輩! モンスターとはいえ、せっかくの住処を奪うのは気が引けますけど……ここは、モグラ妖精さんの畑!」
のんびりと言った
壬生 由貴奈
に、ずらりと大剣を抜き放つ
屋敷野 梢
。いかにも強そうな魔物を前にしながらも、すでに幾つもの階層を踏破したツワモノである冒険者たちは臆することも無く、やる気十分!
「では……まずは、畑の『掃除』と行きましょうか」
静かに武器を抜き放つ
常闇 月
の言葉を皮切りに、彼らは岩陰を飛び出します。
「みんな、気を付けろよー!」
モグラ妖精の叫びは、すぐにも洞窟内へ反響した魔物たちの咆哮によって、かき消されてしまいました。
冒険者たちも魔物も、双方入り乱れての大乱戦となりました。
「援護射撃は、うちにお任せぇ」
由貴奈はマグマゴーレムの巨体めがけて弓矢をつがえ、神速の連射! まるでつるべ撃ちのごとく、幾本もの矢を同時に放っては叩き込みます。矢はゴーレムの持つ高熱によってすぐにも燃え尽きてしまうものの、衝撃そのものを殺すことはできず、由貴奈の矢が貫くたびに大きくよろけて、隙をさらします。
「こずえちゃーん、火傷には気を付けてねぇ?」
「あれ、これってもしかして、飛んで火に入る夏の虫!? ……とはならないよーに、気を抜かずに戦いまーす」
寝子島におけるいつものクレバーな彼女とは打って変わって、星幽塔での梢の立ち回りは、何とも物理的です。がしゃん! と正眼に大剣を構えて、突撃!
「冷たい攻撃とかできませんし。斬って斬って斬りまくるのみー!」
ぐわん、と伸びる溶岩の巨腕を辛くもくぐりぬけ、すれ違いざまに胴へ一閃! 重く鋭い斬撃に、ゴーレムの身体はずばっと真っ二つ……とはならず。
「ありゃりゃ? 再生しちゃいましたよ!」
「あー、これってあれかなぁ? ほら、よくある、核を壊さないとダメーってパターン」
「なるほど、じゃあそれを見つければいいんですねー。っと!!」
ずごん! 飛びすさった梢が一瞬前にいた地面へマグマの拳が突き刺さり、もう一方の腕での追撃は、由貴奈の連射が牽制して妨害。その隙に、退避ではなくあえて前方へ転がった梢は、大剣を地面へ擦るような勢いで下から上へと跳ね上げ、ずばん! ゴーレムの腕を一本、鋭く斬り飛ばしました。
一方、炎の大サソリ、フレイムイーターに相対するのは、月と亮の即興タッグです。
「ハサミはともかく、あの尾は厄介ですね。まずはあちらから封じるというのはいかがでしょうか」
「同感だ。いくぞ!」
月の武器は鋭利で長大な鋼糸で、彼女はそのへんに転がっていた手ごろな大きさの溶岩石へそれを巻き付け絡め取ると、
「……ふッ!!」
短い呼気とともに回転、振り回します。さながら簡易モーニングスターといったところで、ハサミを振り上げ威嚇するサソリの鼻先へ、遠心力を活かして叩きつけたなら、岩とて相応の威力を発揮します。加えて彼女は闘士の光を宿していて、振り回す速度が頂点に達する一瞬を狙ってその力を解放することで、消耗に対して最大限の破壊力を得ることもできました。
大ぶりなハサミによる反撃は、月の瞬発力ならば避けることは容易……けれど脅威はやはり、視認しにくい頭上から突如として襲い掛かる、強靭な尾針です。
「上だ、常闇!!」
「ッ!!」
とっさに地を転がり避けたものの、尾針の一撃は月をかすめ、刃のようなその衝撃に、彼女の頬には一筋の赤い線がうっすらと残りました。
「やってくれるな。だが、これならどうだ!」
月の無事を確かめながらも、亮はすかさず右手を掲げると、握りしめたボウガンのグリップを握り締め、トリガーを引き絞ります。強力な尾を先に潰すべく、狙いすました一射……けれどサソリは尾をしならせ、尾針はその射線上から大きく逸れてしまいます。
「ああ、そうだろうな。だがその動き、読めてるぞ?」
とはいえそこは、亮の想定範囲内。ロビンフッド・ハットのつばの下、彼の瞳がぎらりと光を放ち、
「逃がさないッ!!」
発動したのは、魔風の光。ペンダントが緑光を放つとともに、びょうと一陣の風が吹き抜けて、
「! 風で矢の軌道を変えましたか。やりますね」
撃ち放ったボルトは、尾針を見事に横から貫きました。
と。ごう、と溶岩洞を横切る、すさまじい炎の奔流。
「っとォ! あんなモン、まともに食らったら一発で消しズミやな……剛さんの色黒肌がさらに黒くなってまう」
黒銀の騎竜にまたがり、剛は洞窟内を所狭しと飛び回りながら、隙をうかがっています。
ファイアリザードは小さな竜とも呼べるほどの、強固な装甲と俊敏さを合わせ持つ難敵です。おまけにとてつもない熱量が頬を焦がす、この火炎放射攻撃!
けれど。目の前に迫る炎塊へ、剛はあえての、突貫! 突っ込みながら、くわ、と黒銀の竜が口を開き、瞬間。
「やられっぱなしでいくかい! 相棒!」
迸る、音速の衝撃波。炎は弾けて霧散し、その隙に大トカゲの頭上から、剛が大斧の一撃! 刃は堅牢な鱗もろともに肉へ食い込み、斬り裂きました。
「へへっ、さっすが俺の相棒や! お前の戦いぶりは、ほんま芸術的やな……おっ、思いついたで!」
追いすがる前足のカギ爪を軽々と避けて上空へ舞い上がりながら、剛は、にっ、と歯を見せつつ竜の首筋を撫でて、
「お前の戦いは、アートや! やから、その語源から取って……相棒、お前の名前は、『アルス』や!」
戦いのさなか、付けられた名前に。黒銀の竜が高らかと響かせた雄たけびは、歓喜か、それとも猛りだったのでしょうか。
「いくで、アルス! 俺らのコンビネーション、見せつけてやろうや!」
応えるように、放つアルスの衝撃波が溶岩流を弾けさせ、大トカゲを怯ませたその隙を狙って、剛は大斧を振り抜きました。
戦闘の余波が奏でる音、魔物たちの咆哮が入り交じり、洞窟の中へと反響し。
相棒、アルスの背から宙へ飛び出した剛が、大斧を唐竹割りに一閃。大トカゲを叩き伏せると、
「一騎打ちしよか? ははっ、なんてなぁ! うおりゃあああッ!!」
間髪入れずに返す刃で、下からすくい上げるようにかち上げ、空中へ浮いたところを、アルスの尾がひと薙ぎ。吹き飛んだファイアリザードは、岩盤に激しく叩きつけられ、やがて動かなくなりました。
絶え間なく放つ由貴奈の矢がマグマゴーレムの攻撃を押し留め続け、懐にもぐり込んだ梢の大剣が、嵐のように旋回。幾重もの斬撃が溶岩の巨人を斬り裂き、
「……見つけました! 壬生先輩ッ!」
「ばーっちり。見えてるよぉ」
裂け目に覗いた、赤い宝石のようなコアを、熱波を裂いて走り抜けた一矢が貫通! コアは砕け散って地面へと転がり、ゴーレムの巨躯はぐらりと揺らめいて後ずさり、どろどろの溶岩に戻りながら川へと沈んでいきました。
一見して見当違いの方向へ放ったボウガンの矢は、亮の起こす風によって軌道を変え、死角からサソリの背へと次々に突き立ちます。鈍くなってきた敵の動きに、
「決めろ、常闇ッ!!」
「分かりました!」
くるり、くるり。踊るようなステップと、軽やかな回転が生み出す速度に、闘士の光を乗せて。空を切り裂き走る鋼糸、くくりつけた溶岩石のもたらす破壊力が、
「これで……ッ!!」
どかん!! フレイムイーターを真正面から打ち据え、大サソリの巨体は派手に転がった後に、ひっくり返って小さく丸まりました。
ごうごうと流れる溶岩流のざわめきだけを残し、静けさを取り戻した溶岩洞。長年を経て荒れている畑の前に立ち、剛はぐるりとあたりを見回して、言いました。
「……あれ、何かの素材とか、肥料とかに使えんかなぁ?」
魔火の力を帯びたマグマゴーレムのコアの欠片に、熱に強いファイアリザードの鱗、鋭利なフレイムイーターのハサミや尾針。どうやら彼らは、畑を耕しに来て、思わぬ副産物をも手に入れることができたようです。
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2016年11月29日
参加申し込みの期限
2016年12月06日 11時00分
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2016年12月06日 11時00分
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