this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第三階層 星降る農場物語
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
【妖精の暮らす杜】
小高い丘に連なるちょっとした坂を、うんせうんせと登った先。かすかに香る、豊かな緑の匂い……生い茂る樹々は深い森を成し、そこでは多種多様な生き物たちが育まれ、ひっそりと息づく妖精たちが、静かにそれを見守っています。
妖精杜と名付けられた広大な森から反対側に視線を向けると、巨大な山が雄々しくそびえて、てっぺんに白い雲の帽子をすっぽりとかぶり、その脇を何か大きな鳥が悠々と飛んでいるのが見えました。
ああ……なんて清々しくて、そして大らかな、この大自然!
「いやぁ、素晴らしい景色だな! こんなところにある畑なら、確かに良い作物が育つだろうな」
澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、
鎌八 まもる
は素直な感動を口にします。星幽塔に自分の牧場を持つという壮大な目標を持つ彼は、荘厳とも表現できるほどの雄大な光景にやる気を新たにし、かたわらで愛馬オブシディアンも、ぶるるん! と気合のようないななきを響かせました。
「まあ、それはいいんだけどさー」
一方、ついついちょっぴり遠い目をしてしまったのは、
卯木 衛
です。
「畑のほうも、自然がいっぱいって感じだよな……力いりそうなもんばっかごろごろしてんなぁ」
美しい妖精杜のすぐ隣に広がる畑は、すっかりほったらかしになっていたというだけあって、大小様々な岩や石ころ……大きいものは衛の腰くらいもある巨岩までが、ずっしりと鎮座しています。それに、たくましい妖精杜の大樹たちは、畑にまで太い根っこを伸ばしておりまして、これらを取り除き畑としての体裁を整える作業を考えると、少々気が遠くなってしまうのも止む無しといったところです。
けれどそこは、いつだって明るくポジティブな彼のこと。すぐに気を取り直しまして、
「って、そうも言ってらんねーよな。俺も『
猫島亭
』のために、気合入れて頑張るぞー!」
しゅば! と腕を振り上げると、仲間たちや、それに頼もしい助っ人であるモグラ妖精たちまでもが、おーーーっ!! 気合の声はハモって、青空に響き渡っていきました。
凛々しい眉をした、ちょっと生意気そうなモグラ妖精が、畑をぐるりと見まわして、ころころと可愛らしい声で言います。
「まずは、この石とか岩とかをどけないとねー」
「じゃ、私たちは、小さいのを拾っていくのですよー! 力仕事はごめんなさい、男の子にお任せなのです」
椿 美咲紀
が申し訳なさそうに言うと、衛は任せろ! と胸を叩き、まもるはびしりと親指を立てて見せました。なんて頼もしい!
頼もしいといえば、
遠野 まほろ
の隣に立つふたりも、これがまた何とも頼もしい佇まいであります。
「
アニさん、オトさん
……今日は、よろしくね?」
まほろが声をかけたのは、武器屋付よろず屋『ねこよろず』の現地スタッフこと、猫っぽい獣人の兄弟『アニさん』と『オトさん』です。彼らはなかなかに筋肉質でがっしりとした体格の持ち主で、力仕事にはぴったり! まほろがお願いしてみると、気のいい彼らは快く協力を申し出てくれたのでした。
「俺と衛、オブシディアンにあんたたちもいれば、でかい岩もなんとかなるだろ。よし、始めよう!」
まもるの号令で、彼らはさっそく、てきぱきと動き始めました。
「ふんふん、ふん♪ ふふふん♪」
気持ちの良い日差しの下、自然と鼻歌など口ずさんでしまいます。
巫部 紫苑
は、すこぶるご機嫌です。畑仕事は大変でありながらも、その向こうに待っているご褒美……つまりは特別な作物で作る美味しい美味しい料理のことを思うなら、肉体労働も悪くはありません。ふんふんふふん、とハミングしながら、自分にも持てそうな手ごろな大きさの石ころを拾い集めては、畑の外へ運んでいきます。
時折、ちょっと手に負えない大きさの岩や根っこを見つけると、そんな時には、
「あら、これは大きいですね。モグラさんたち、お願いできますか?」
「まっかせて!」
ぽこぽこ、ぽこぽん! 飛び出してきたモグラ妖精たちにお願いすると、意外にも力持ちな彼らが、小さいからだで寄り集まって、ひょいっ! 運んで行ってくれました。
「うわーっ、まだまだこんなにあるのです!」
「小さいのは全部どけちゃわないと、危なくて、お馬さんが通れないね……」
美咲紀とまほろも、ひとまずは小石拾いに精を出しています。大きなものは、まもると愛馬オブシディアンや、獣人のアニさんオトさん、それに先ほどから何やら道具の準備をしている衛が担当するとしまして……まずは散乱する小粒などを取り除いてしまわないと、特に馬のひづめには少々危険です。
「あらあら、ここにも。このくらいの大きさなら、私たちでも運べるでしょうか? 椿さん、遠野さん、手伝っていただけますか?」
「もちろんなのですよー! 男の子たちに任せてばかりもいられないのです!」
「うん、これならなんとか、持てるかも……」
ちょっぴり重そうな、けれど頑張っている男性陣を呼ぶほどでもない、手ごろな大きさの岩に三人で手をかけ、
「いきますよー。1、2の、3!」
「「それーっ」」
よいしょっ!!
……ところで。土の上での作業となりますと、やっぱりそこは女の子、気になるのは服の汚れです。現に美咲紀やまほろは、星幽塔ではいつも羽織っている白いローブやケープを脱いで、きちんと畑の向こうに畳んで置いてあります。
そこへいくと、紫苑の恰好はと言いますと、
「よいしょ、よいしょ。美味しいお野菜のために、がんばらなくっちゃ♪」
水着! でありました。男性の目もある中、大胆すぎる水着は『服が汚れないように』とのことですけれど、ちょっぴり刺激が強すぎるようでして……衛はほっぺをほんのり赤くしつつ、目のやり場に困ってしまうのか、ひたすらに目の前のお仕事に打ち込んでおり、まもるなどはオブシディアンの手綱を惹きつつこっそりと、ポニテにしてくれないかな。とつぶやいたとかつぶやかなかったとか。
目に毒なのは、むしろ一緒に岩を運ぶ女の子たちも同じで、
「くうっ……これが胸囲の格差社会というやつなのですね……!」
「どんまい、だよ。椿さん……」
「? あら、あそこの根っこ……何だか美味しそうな色ですね。料理したら食べられないかしら?」
目の前で揺れる双丘が放つ圧倒的なプレッシャーに、思わずふいっと目をそらしたということです。
「よおし、行くぞオブシディアン!」
女の子たちやモグラ妖精たちのおかげで、馬が入り込める程度には開けたところへ、まもるはオブシディアンにまたがり歩を進めます。
「あの木だ、いけるな?」
前方にどっかと居座るちょっと大きめの木の根へと狙いを定めて、まもるは黒毛の額へ手を添えると、手のひらから迸るのは、桃色の光……騎士の力により乗馬技術を向上させたまもるは、気合を入れてオブシディアンを疾走させ、突撃!
まもるの巧みな誘導によって、下からすくい上げるように体当たりを敢行したオブシディアンは、どっかーーーん!! 大きな根っこを、一発で吹き飛ばしてしまいました。
おまけに、衝撃であたりへ派手に飛び散った石ころなどは、
「オレに任せろ!」
しゅば、しゅばばっ。まもるの手から蜘蛛の糸が走り、ぴたりとくっつけて、ひょいひょいっと畑の外へ投げてしまいました。ナイスコンビネーション!
「おーっ! まもるくんすっげー!!」
「へえ、なかなかやるじゃないの!」
衛が思わず、目をキラキラとさせながら拍手すると、モグラ妖精たちまでもが、ぱちぱちぱち!
「牧場の夢のためだ、このくらい何てことないさ。そっちはどうだ?」
一方。衛は先ほどから、何やらがしゃがしゃと、金属の道具を弄り倒していましたけれど。
「おっし、できたぞー!」
おもむろに立ち上がり、掲げて見せたのは、2つの滑車です。
「リアさんに借りてきたんだ。井戸から水汲む時に使ってた滑車だって」
「おっ、なるほど! そいつででかい岩や根っこなんかを持ち上げるってことか」
「そーゆーこと! こうやって、丈夫な木にロープを引っかけて……よっ。こんなふうに動滑車と定滑車を上手く組み合わせりゃ、俺にも岩のひとつやふたつ、持ち上げられるかんな!」
衛がこしらえた仕組みは、ごく単純なものではありました。けれど、実際に難儀な大岩へロープをぐるりと巻いて固定し、
「モグラくんたち、いくぞー!」
「「「おーーーっ!!」」」
ちまちまぴょこぴょこ、モグラ妖精たちも手伝って、一緒にロープを引っ張ってみますと……ぐぐぐぐぐっ!
「すごいな、本当に持ち上がったぞ!」
「今だー! コロコロ班!」
まもるが見守る中、いつの間にそんなものを結成したやら、すかさずしゅたたたっと駆け寄るのは、適度に切り分けた丸い木の幹を運ぶモグラたち! 彼らは持ち上がった岩の下へ丸木を差し込むと、そのまま道のように並べていきます。
「よーし、ゆっくり降ろすぞー。ゆっくりゆっくり……あとは、この木をコロにして運べばいいってわけだ!」
ずしり、丸木の上へ乗っかった岩を試しに押してみますと、コロコロコロ。いとも簡単に動いてしまいました。
衛の思惑、バッチリ! 思わずふんすっと得意顔……頬っぺたにちょびっと土がついているのだって、微笑ましいというものです。
「オレたちも負けてられないな、オブシディアン。よし、次はあのでかい岩をぶっとばすぞ!」
「俺たちも頑張るぞー、モグラくんたち!」
男の子たちの奮闘は、続きます!
そうしてしばし、畑のクリーニング作業を続けた後に。
「わあ、見違えるように綺麗になったね……!」
「次はいよいよ、畑を耕して種を植えるのです!」
「その前に、少し休憩にしませんか? そろそろみなさん、お疲れでしょうから。私、リアさんから食べ物を預かっているんです」
目立つ岩や根っこをあらかた取り除いたところで、小休止。
紫苑はこの時のため、リアから、いくらかの食材を譲り受けていました。持ち込んだ簡単な調理器具で、彼女が作ってくれたのは、作業の合間にも簡単につまめるサンドイッチ。確かに小腹が減ってくる頃合いでして、美咲紀とまほろも揃って目を輝かせます。
「何でしたら、マッサージもして差し上げますよ。私、けっこう得意なんです。癒しの光を使いながらマッサージしたら、効果倍増かも?」
「お、そりゃいいな。後で頼もうかな」
「うおーっ、美味そうじゃん!! 食っていいのかこれ!?」
一仕事終えてやってきた男の子ふたりと、オブシディアンにモグラ妖精たち、それにてきぱきとパワフルに岩をどけてくれていた獣人の兄弟、アニさんオトさんにも。紫苑はサンドイッチを作り、振る舞います……もちろん言うまでもなく、自分でもぱくぱく、ぱくつきながらですけれど。
美味しいサンドイッチで、再び活力は十分! 抜けるような青空の下、この後の作業も、楽しく頑張れそうです。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第三階層 星降る農場物語
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月29日
参加申し込みの期限
2016年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!