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【星幽塔】第五階層 福音の王国と揺れる天秤
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【聖なる森へ】
「聖竜に、スカルドラゴン……法王庁。聖水酒醸造所に……」
訝しむ
屋敷野 梢
の、視線の向こう。聖なる森へと向かう一行の中で、ひときわ大きなシルエットが、がしゃん、がきん! いわく、聖なる騎士のポーズをキメている。
「聖騎士団長。なーんで、正体を隠してるんでしょうね?」
「……確かにな。この国はどうにも、きな臭ぇ……」
相棒、
如月 庚
は言葉少なながら、今回は梢のサポートに徹するつもりであるようだ。
傍ら、おっとりとした
御巫 時子
は、美しく静謐な法王国へ実に馴染んでいるものの。やはり、少しばかり不安そうに眉を寄せて、
「何か、悪い予感がしますね……。私は醸造所や、法王庁を調べてみようと思います……天吏さんは、どうされますか?」
「……醸造所へ行くわ」
人付き合いに乏しい
大天使 天吏
も、星幽塔という不思議な世界をそれなりに楽しんでいるようだが、ことさらに協調するつもりは無いらしい。ぽつりとひと言だけ行き先を告げると、返事も待たずにそそくさと歩み去ってしまった。
巨大な六分儀を背負う彼女の背を見送ると、
「さてー。引っ掻き回そーとか、国を混乱させてやろーなんて気はないですけど……ともかく、行動開始といきましょーか! カチコミすれば、何か分かるでしょー」
「……ふふ。そうですね……では、行きましょう」
梢や時子もまた、街の調査へと向かうことにした。
聖なる森、などと呼ばれていることにも手放しの納得を示さざるを得ない、それは確かに、神聖な光景と言えた。
「すっ、げぇなぁ……!」
「山みたいに大きな樹が、見渡す限りに広がってるわね……」
あんぐりと口を開けた
桐野 正也
や、
時高 クレオ
が息を呑んだのも無理はない。
聖なる森には、目を見張るような巨樹が生い茂る。それらは言葉通りに山のごとき大きさで、一本一本の幹など、法王国の家々がまとめて数軒はすっぽりと収まってしまいそうな太さがある。頂点は折り重なった枝葉に覆われていて、時折垣間見える隙間からは日の光が帯となって差し込み、何とも幻想的だ。そこかしこには花々や赤く熟れた木の実なども見られ、擦れる葉のささめきや鳥のさえずりが周囲を満たし、静謐で侵し難い空気が漂っている。
「うむ、すっごいだろう! 我らリブラスの民は常にこの森へ寄り添い、心の拠り所として大切にしてきたのだ。だからこそ、そこへ諸君らを招き入れることは、極めて例外的ではあるのだが……なぁに、遠慮することは無い! 存分にこの素晴らしい風景を堪能してくれたまえはっはっはっ」
ナイト・オブ・リブラスは快活に笑いながら、勝手知ったるように森の中を先導する。鎧はいかめしく、やはりそこに収まっている誰かしらの顔や形はさっぱり見て取れないものの、訪れた旅人たちへの信頼の情だけは、分厚い板金鎧を通してなお伝わってきた。
「みんな、狼煙セットは行き渡ってるかなぁ? まだもらってない人がいたら、教えてねぇ」
間延びしたような声は、
壬生 由貴奈
。
彼女が用意し、同行する面々に手渡したのは、連絡用に狼煙を上げるための用具一式だ。引火しやすい粉末に、いくつかの鉱石を砕いて小分けにした粉末を混ぜ込むことで、数種類の色の煙を即座に焚くことができる。本当ならば信号弾や、それを打ち上げるための銃、あるいは発煙筒などを用意したいところだったが、法王国では火薬の類は一般的では無いらしく、狼煙に一工夫を加えて筒状の容器にまとめ、瞬時に着火できるようにしておくのが精いっぱいだった。
「うむ、スマンな! 外の世界には便利な道具があるようだが、我が国で手に入るのは、およそこのようなものだ」
「ううん、大丈夫。十分十分……それよりリブラスのおっちゃん、いざという時は、頼むよぉ?」
「赤の煙で、我が星の力を解放するのだったな。心得た!」
狼煙の色によって、様々に融通を利かせた連絡ができるよう、由貴奈は事前に通達を徹底しておいた。ことに、聖騎士はアステリズムであり、ひときわ強力な防御用の星の力を宿しているということで、有事にはそれを発動してくれるよう伝えてある。
各員装備も万全で、戦いの準備は整っている……が。その中で、正也はふと眉を下げ、ちらりと心情を吐露する。
「みんな慣れてんだなぁ。すげーや! 俺はこんなかじゃ初心者だし、足引っ張らないようにしねーとな……」
彼が星幽塔へ足を踏み入れるのは、今回が初めてだ。にもかかわらず、初っ端から強力な敵へぶつかることになり、やはり不安は拭えない。宿った星の力は頼もしくも、まだその使い勝手を確かめてもいないのだ。ぶっつけ本番で立ち向かうこととなり、彼の頭上には思わず、フキダシが汗マークをつつつと流している。
とはいえ、
「いや、弱気になってどーする、俺!!」
正也は、ぱっぱっ、と自ら手でフキダシをかき消した。剣士の光を宿し、勇ましく甲冑を身に着け剣を帯びたからには、彼もまたいっぱしの戦士だ。元より、前向きな気質でもある。事ここにあっては、全力でぶつかるのみだ。
「親父が良く言ってたな、全体をよく見て動けって。そうすりゃ、邪魔にはならねーだろ。よし、気合入れていくぜ……!」
「うんうん、その意気! 一緒に頑張りましょ?」
そう言ったクレオは年下ではあるが、星幽塔においては彼女が先輩であり、何とも頼もしい佇まいだ。
リブラスもまた、彼の不安を吹き飛ばさんばかりに快活に笑い、
「頼りにしているぞ、少年少女よ! どれ、ここはひとつ気合を入れるために、みなで聖なる騎士のポーズをだな」
「どんだけやりたいんだよ、それ!」
ともあれ。正也とクレオは、敵の大技を星の力で防ぐという、リブラスを護衛する役回りだ。軽妙なやり取りに緊張はいくらか解れ、彼らは役割を全うすべく、深い森へと意識を注ぐ。
「ねーねー、リブラちゃん! お話しよーよ!」
戦いへ向かう道行きにあっても、
桜庭 円
の口振りは、いつものように明るい。
「リブラちゃんって、実は女の子だったり?」
おっちゃん呼ばわりされたり、女の子扱いされたりと忙しいリブラスだが、ここまでの返答は概ね決まりきったものだ。何かと話しかけている円のそんな問いにも、
「ハッハッ、性別など些細なことだ少女よ!! 私がたくましく凛々しい偉丈夫であろうとも、純情可憐で儚げで家庭的な美少女であろうとも、さしたる違いは無いというものだ。私は聖騎士団長にして、天秤座のアステリズムッ!! その使命のみが、私を突き動かしているのだからなッ!!」
がしゃん、がきん! そう返したのみだ、いわゆるボディビル的フロントラットスプレッドな聖なるポーズをキメながら。
「ふーん。じゃあさー、もいっこ質問!」
だが、円の次の問いには、さすがの鉄仮面も少しばかり、首を傾げることとなった。
「リブラちゃんは、何を不満に思ってるの? 法王様と内緒話してた件だよ」
「む……聞いていたのか」
法王国の元首たる法王猊下とやらと、聖騎士団長であるナイト・オブ・リブラスの間に交わされた密やかなやり取りを、円は偶然ながらに聞きつけていた。それによれば、リブラスは法王の何かしらの言葉に対し、ぎりと歯を噛み締めるほど苦く思っていることがあるらしいのだ。
「国民に迷惑はかけられない……とか、森の真実? とか言ってたよね」
言葉に詰まったリブラスを、円はもちろんのこと、問い詰めているつもりはない。確かにこれから危険な戦いへと赴くにあたり、伝えられていない言葉があるのには思うところもあるだろうが、彼女にそれを責めようという意図は無かった。
「ただね。リブラちゃんの立場とか、使命とか、そういうのは置いといて。一個人として、どうしたいのか? どうすべきなのか? 本音を聞いてみたいって思ったんだ。ボクたちは外の人間だし、他でもないリブラちゃんにね」
「……う、む。それは……」
「まっ、いいじゃないか?」
横から口を挟んだ
御剣 刀
は、軽い口調で言いながら円を制する。答えにくそうなリブラスを慮ったのもある……が、どちらかと言えば、彼には戦いこそが本分だ。
「とりあえず、今はスカルドラゴンを倒すことが大事だ。答えにくいことなら、後回しでもいいさ。な、桜庭」
「うーん、そうだねー。じゃあ、後で教えてくれる?」
「うむ、そうだな。すまんな、少年少女よ」
かりこりと兜の鼻のあたりをかいたリブラスの肩を、円と刀は揃って、ぽんぽんっと軽く叩いた。
「あ、じゃあこれはどうかな? そんなに答えづらいことじゃないよね。アステリズムにとって、
ステラ
ちゃんってどういう存在なの?」
好奇心はどうしても抑えがたいのか、歩きながらも円は、いくつか知りたいことの中から選んでそう問いかけた。星幽塔初心者の正也も、そこには少しばかり興味を惹かれたようで、
「ステラって、あのちびっ子だよな。塔の精霊? とか聞いたけど」
「ステラか、そうだな! アステリズムと言ってもいろいろでな、他の者がどう思っているかは分からんのだが。少なくとも私にとっては…………そのへん走り回っとるチビどもとそう変わらんな! ヌハハハッ」
がくん、と正也と円はずっこけた。
「昔、森の中で腹を減らしてふらふらしとるところを見かけて、飴玉をやったら懐かれてしまってな。アステリズムとして、塔にとって重要な役割を担う存在であると直感的に分かったが、それ以上のことは私も知らんのだ。うむ! 今では、時折連絡を取り合うことがあるくらいだな……」
「……止まって!」
鋭い声が走り抜け、一行は不意に歩みを止めた。
声の主は、
水上 桜
だ。屈みこんだ彼女の肩口から、由貴奈が覗き込み、
「何か見つけたのかなぁ?」
「ええ……これを見て」
桜が示したのは巨樹のたもと、這い回る根の上。
森の景色の中にあって異質に見えるそれは、少し固まって乾いたままへばりついている、黒い粘液のように見えた。
「これは少し、落ちてから時間が経ってるみたいね。新鮮な粘液を見つければ……」
すなわち、目指す敵へ繋がる手がかりを示す痕跡を目にして、桜はくるりと振り返り、にっ。不敵に笑みを浮かべ、言ってのけた。
「いよいよ、王道ファンタジー路線に乗ってきた! って感じね?」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月25日
参加申し込みの期限
2016年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月02日 11時00分
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