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【星幽塔】第五階層 福音の王国と揺れる天秤
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【出現】
「竜は、どこだーーーっ!」
静かな森の中、熱を帯びた叫びが響く。もはや
お約束
と言っていいほどに、ドラゴンとの戦いを望むのは
握 利平
である。やはりファンタジー的に、ドラゴンスレイヤーの称号には抗いがたい魅力があるのだろうか? 闘志の光を宿す和風の小手を身に着けた拳をがつんと打ち鳴らし、
「今回は殴れるんだよな? 思いっきり殴っていいんだよな!」
「おおっ良い気合だぞ少年よッ、何と頼もしい!! ではその迸るパッションを乗せて、聖なる騎士のポーズで景気づけだ!!」
「うおッしゃあ!! マァァァーーーッスルッ!!」
がしゃん、がきん! ナイト・オブ・リブラスとともに、いわゆるボディビル的バックダブルバイセップスをキメる利平。何やらノリが合うらしく、一糸乱れぬ連携に、隣を歩く
サキリ・デイジーカッター
は思わず苦笑いだ。
「仲が良いね……ところで、リブラスさん」
「どうした少年ッ!! 君も一緒に聖なるポーズを」
「それは謹んで遠慮しておくよ。それより、スカルドラゴンについて、もう少し詳しく聞かせてくれるかな」
聖なる森をうろめくという魔物については、街を出発する前にいくらか聞いていた。とはいえ、情報が多くて困ることは無い。
「うむ、そうだな! 巨体による破壊力に加え、我々の体力や精神力、星の力すら奪い取る粘液も脅威だが、もうひとつ気を付けるべきは、極低温の霧を作り出す能力だ。とらわれれば動きは鈍り、長く留まれば瞬時に凍結させられてしまうだろう……その後は言わずもがな、であろうな!」
「なるほど。おまけに、粘液は衝撃を通しにくいんだったね。強敵というわけだ」
「おうっ! ぶん殴り甲斐があるってもんだぜ!!」
サキリは戦いのイメージに心を傾け、利平は戦意を高ぶらせていく。
森はまだ、静けさに包まれている。
桃川 圭花
には、秘策があった。つまりは彼女らの運ぶ、いくつもの油樽がそれだ。
「こっちは
下の階層
で、生のドラゴン捌いてんのよ?
そのホトケ様なんて、今さら食あたり以外に怖いことないわ!」
豪語する圭花の表情は自信に彩られ、実に頼もしく見えた。くるりと戦槌を肩へ担ぐと、フリルと薔薇をあしらった美麗なコートがふわり、翻る。
「だからリブラちゃん、大船に乗ったつもりでいてくれていいわよ。どーんっとね!」
「うむっ、頼りにさせてもらうぞ!!」
そう言うリブラスも、件の樽をひとつ甲冑の肩に軽々と担いでいる。
リブラスから聞いた魔物の像から導き出した圭花の作戦とは、すなわちこれらを用いて、罠をしかけること。
「っかし、油って結構、重いんだな……!」
「そうだねぃ……荷車でも借りたら良かったかなぁ?」
ほか、運搬役を買って出たのは利平に、
呉井 陽太
も。彼らはロープで油を満載した樽を背中に括り、背負って運んでいるが、油断すると後ろへ倒れ込んでしまいそうだ。歩む速度は上がらず、行軍はなかなかに厳しいものとなった。
「大丈夫? 悪いわね、運んでもらっちゃって」
「大丈夫、大丈夫。まだまだいけるよぅ」
気づかわしげに、それでいていつものように軽やかな調子で尋ねた圭花へ、陽太は額の汗を拭いながらうなずく。
「そういやぁ、さ」
歩みは止めないまま、ふと切り出したのは、利平だった。
「俺、気になってることがあるんだよな」
「? 何がだい」
周囲へ鋭く警戒の視線を投げかけつつ、サキリが尋ねる。利平は神妙な顔で、
「この森って、『結界』に守られてるんだよな? 聖竜が作り出してる、ってやつに」
法王庁の説明では確かに、そのように伝えられている。だが、利平はそこに違和感を感じたという。
「でもそれ、本当に聖竜が作ってんのかな。結界ってのは、外からの侵入を防ぐだけじゃなくて、内側からも出られないってことだろ? 実はそれって、国を守るためじゃなくて……聖竜を閉じ込めるための、『檻』なんじゃねーのかなって」
大胆な仮説に、答えを求めて、自然とリブラスへ視線が集まる。が、分厚い全身甲冑は物言わぬまま、樽を担いで歩むのみだ。
「よっ、と」
空気の足場を階段状に作り出し、
楢木 春彦
は高所へ上がると、あたりを見渡す。ろっこんの許す限界まで登ってはみたが、それでも巨樹の頂点は遥か高みにあり、何とも壮大な光景だ。
眼下にはリブラスや、地上を歩む仲間たち。視線をさらに高空へと向ければ、翼を持つ生き物たちにまたがって、偵察部隊が索敵を行っているのが見えた。
第三階層
突破の折に宿った騎士の力は、地上で大いに機動力を発揮する馬などのみならず、騎乗可能な飛行生物を実体化することまでも可能にした。空からの偵察は、広い森の中において、未だ見えない敵の姿を探るのに大いに役立つだろう。
「ん? どーした、
パド君
」
肩の上で、粘土細工の犬の人形がぴょんと跳ね、春彦の襟をくいくいと引っ張っている。陽太が持たせた粘土人形で、彼のろっこんにより視界を共有するそれらは、飛行偵察部隊も含め仲間たちへ分散して貸し与えられており、連絡手段のひとつともなっていた。
犬のパド君が示す下方を覗くと、当の陽太が手を振っていて、
「おーい、春彦くーん。何か見えたぁー?」
「まだ、何も見えねーなぁ」
「征一郎君たちにも、オレの人形貸してあるからねぇー。みんなで探せば、きっと見つかるよぅー」
出発の前に、春彦は陽太へ、
神嶋 征一郎
を紹介した。騎士の力により、飛行するグリフォンを駆る彼にも陽太の粘土細工を渡しておき、可視範囲が大きく広げる作戦だ。索敵のために講じたその手段は、森を広範囲にわたってスムーズに捜索することを可能にした。スカルドラゴンを発見できるのも、恐らくそう遠くは無いだろう。
「春彦君は、いったん降りてきたらー? 無理しないでねぃ、上がりっぱなしじゃ疲れちゃうよぅー」
「おー、そうだなー……、ッ!? 呉井!!」
まさしく、高所にあったことが幸いした。唐突に春彦が叫んだのは、陽太の背後に、不穏な影を見つけたからだ。
「後ろだ!!」
ずるり。ずる、ずると。草木の合間から染み出るように、黒い……人間。あるいは犬、あるいは花のような。明らかに友好的ではない、奇怪な影たちが、彼らの前に姿を現し始めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月25日
参加申し込みの期限
2016年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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