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【星幽塔】第五階層 福音の王国と揺れる天秤
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【着火】
樹々の向こう。折り重なる幹と枝葉にいくらか遮られながらも、はっきりと目にすることができた。
「……見えた! 青の狼煙……!!」
影の形作る黒樹を斬り伏せ、
時高 クレオ
が指差した先に、立ち昇る青の煙。それこそが待ち望んだ、合流の合図だった。
神嶋 征一郎
、
シグレ・ナイトウォーカー
がそれぞれの騎乗生物たちを伴い地へと降り、
「頃合いだな。ウォーカー」
「ああ……あいつを罠まで引き込むぞ。服部!」
呼びかけると、宙を駆ける騎竜の上で、
服部 剛
がちらと手を上げた。彼は殿を務め、それに樹々の合間からクロスボウを放つ
水上 桜
と共にスカルドラゴンの注意を惹き、おびき寄せる大役を担う。
「私たちに任せて、みんなは退いて……急いで!」
桜が矢を装填しつつ呼びかけ、スカルドラゴンへ間合いを詰めるのと入れ替わりに、意識朦朧とした
御剣 刀
と、彼の肩を支える
桜庭 円
、治療に忙しい
椿 美咲紀
が、
常闇 月
の護衛により後方へ下がってきた。防御を省みず突撃した刀は思いのほか重傷で、全身に数ヶ所の骨折に加え、右足は完全に凍結している。
「刀くん、無茶するからさー……治りそう、美咲紀ちゃん?」
「大丈夫ですよー、絶対治すのです……! 」
円が尋ねると、美咲紀は頼もしく笑顔で答えた。
その背後に、黒い人影。すかさず月が走り込み、炎揺らめく鋼糸が空を走り抜け、切り裂く。
「……皆さん、限界が近いようですね。急ぎましょう」
「うむ!! 斬り込み役は!!」
「俺たちに、任せろ……!!」
ナイト・オブ・リブラス、それに
桐野 正也
が、剣と盾を構え先頭に立つ。正也は先のブレスの一撃を受け、消耗は激しいが、決して心は折れていない。その証拠に、彼の頭上に揺れるフキダシは、今や気合に揺れる炎を灯していた。
『……キヒヒ! さあァ、そうカンタンにいくかしラァ?』
彼らの行く手を阻もうとしてか、あの少女のような黒影も姿を表す。途端、周囲にはずるり、ずるり、滲み出るように影たちが湧き出す。
群がる影を蹴散らしながら、彼らは青い狼煙へと向かって突き進む。
「来た来た!! 来たぜぇえ、ドラゴンッ!!」
がしん、と
握 利平
は逸る心の迸るまま、拳と拳を打ち合わせた。
眼前、駆けてくる仲間たちを追うように、その姿を現した巨体。こぽん、こぽ、と泡立つ黒い粘液。うっすらと透ける、翼持つ竜の骨格。決戦の場へと、スカルドラゴンは緩慢に踏み込んでくる。
「リブラちゃんたちは……無事みたいね、OK!」
桃川 圭花
は戦槌を振り上げ、癒しの光を仲間たちへ広げて活力を回復すると、スカルドラゴンの真正面へ仁王立ち、叫んだ。
「中央へ引き込んで! 私の合図と同時に、罠を使うわよ!」
「了解だよぅ、圭花ちゃん」
呉井 陽太
は、ダメ押しの囮役。ワイヤーガンの先端を樹上へと向け、引き金を絞ると、
「いっくよぅ~、それーっ」
頭上に張り出した太い枝へ射出したアンカーを突き刺し、ワイヤーを巻き取り高速移動。スカルドラゴンの鼻先を飛ぶ剛や、クロスボウを放つ桜に加わり、魔水を放って撹乱を開始する。
本格的な攻撃の口火を切ったのは、
八神 修
だった。彼は合流した美咲紀や月の無事を確認すると、
「よし。これで思い切りやれるな」
かざした手の向こう、土砂に紛れて佇んでいた大型の岩を、ろっこんにより浮遊させる。彼は圭花のプランに沿って罠を仕掛けるにあたり、草木の合間から顔を覗かせる石くれや岩を分解、移動して除き、整地した。持ち上げた岩はその過程で生まれたものであり、今この時は、武器としても機能する。
「仲間を傷つけた、礼をさせてもらおうか……ッ!」
大きな岩だけに持ち上げるのにはそれなりのパワーと時間が必要ながら、それだけに伴う落下速度と超重量は、空爆さながらの破壊力を生んだ。岩は直下のスカルドラゴンへぶち当たり、粘液へ大きな穴を刻み付ける。
と、利平の足元に渦巻く、極低温の冷気。
「!!」
「あら、残念。それはさせないわよ!」
圭花は戦いの前に、ろっこんで自身のペンダントを分解し、仲間たちへその部品を手渡しておいた。再びろっこんを発動し、部品たちを引き戻せば、
「っぶねぇ! サンキュー桃川、助かったぜ!」
利平は握った小さな金具と共に滑り、瞬く間に氷結の領域から逃れ、ペンダントは得意げな圭花の手の中で組み上がった。
「さあて、スカルドラゴンよ」
体勢を立て直した利平は、目の前の巨体を真っすぐに見据える。拳を構えていながら、しかし彼の瞳はどこか静かで、労わりを感じさせた。
「お前……聖竜だよな」
くおおおおおん……スカルドラゴンは、遠く声を上げる。まるで、問いかけへと呼応するかのように。
「聖なる森には結界がある。そん中に、竜が現れた。さすがの俺でも分かっちまうぜ、けど……外に出してやるわけには、いかねーんだ」
ごめんな。そうつぶやくようにこぼして、利平は地を蹴り、飛び出した。
構えたのは、出がけに聖騎士団長から借り受けておいた、彼らの使う天秤と十字架のレリーフが刻まれた丸い盾だ。横合いから飛び込んできた黒犬と黒花の攻撃をがっちりと受け止め、弾き飛ばして道を開き、肉迫する。
「もう一本の足も、折らせてもらうぜ……悪く思うなよ!」
ろっこんを発動。森に息づく静謐な大気を右の手のひらへと圧縮し、利平は握り込んだ拳を、
「喰らえッ、必殺!! 骨・折・拳ーーーッ!!」
残る前足の骨格まで届かんばかりに叩きつけ、解放。ぱん、と空気は弾けて、粘液の鎧に窪みを生んだ。
「何だか、自分が骨折しそうな名前だね」
「それは言いっこなしで、うわっ!?」
苦笑いした
サキリ・デイジーカッター
の目の前で、利平がしなる尾の直撃を受け、吹き飛ぶ。強烈な一撃ではあったが、彼が咄嗟に盾を掲げたのを目にしていたので、サキリは顧みず、空中へと瞬間移動。
樹々や枝は彼にとって絶好の足場であり、かつ開けた空間は、大剣を余さず振り回すのに具合がいい。
「全力で行かせてもらうよ?」
幹を蹴り、跳躍。巨体による突進とすれ違いざま、胴へ横薙ぎ。長大な刃のリーチを活かし、深追いはせずに再び短距離転移、右の前足へ斜めに一撃。ヒットアンドアウェイを心掛け、再度の転移は上空へ。
「その首を、もらうッ!!」
赤熱するツヴァイハンダー。輝く赤光の刃を、あたかもギロチンのように振り下ろす、渾身の一撃。
が、
「っ、浅い……っぐ!?」
首を刎ねるには至らず。尾の反撃を斬り払おうと試みるも、覆う粘液を貫けず、サキリの身体は地へと叩き落とされた。
「くっそ、好き勝手やってくれんじゃねぇか!」
稲妻のような形状の特殊大剣を抱えて、
楢木 春彦
は苦戦する仲間たちと戦場、それに背後の罠を確認しつつ、苦虫を噛み潰すような顔で言う。誘導は必ずしも上手く行かず、スカルドラゴンは気まぐれにあちらこちらへ移動しようとする。どうにか叩いて行く先を強制しているが、そのたび味方へ、尋常ではないダメージが蓄積していく……春彦自身の負った傷も、決して浅くはない。
「けど、あとちょっとだ。今さら逃げるなんて、冗談じゃねー!」
とはいえ彼もまた、このまま膝を折ってしまおうなどというつもりは無い。元より彼は負けず嫌いで、それに細かく考えて動くより、身体で語るほうが得意なタイプだ。
走り出す。こちら目がけて発射された粘液ブレスは、ろっこんで作り出した空中の足場を蹴って、際どく回避。スライディングで滑り込み、尾の一薙ぎを潜り抜け、
「喰らえェッ!!」
ごう、魔火の轟炎が包み込み、燃え上がる刀身を全力で、叩き込んだ。
再び、骨格を包み込む粘液がざわりと無数の針のように盛り上がり、触手めいた槍が四方八方へと射出され、冒険者たちを貫く。巨体でのしかかるような突進は容易く彼らの骨を砕き、触れるだけで力は奪われていく。
「あと……少し! もうちょっと……」
戦槌から癒しの光を迸らせながらも、圭花は、慎重にタイミングを計っていた。罠はスカルドラゴンの大きさを考慮して絶妙な間隔で配置してあり、まさしく中央で発動されるのが望ましい。
味方の被害は、とうに限界が近い。しかし、あと少し。もう少し。
そうして、じりじりと焦れながら耐えに耐え、やがて……その瞬間は、訪れた。
「!! 今っ! お願い……!!」
片手を高く掲げ、叫ぶ。
ワイヤーガンで樹上を飛び回る陽太が、眼前を横切る一本のロープへと狙いをつけ、
「おっけー、行くよぅ!!」
引き金を引く。射出されたアンカーは、ロープを見事に捉え、切り裂いた。
そう、ロープだ。必殺のトラップとなる油樽の数々は、所狭しと樹々の間へ張り巡らされたロープによって、中空へと吊るされていた。
落下していく……全ての油樽は直下のスカルドラゴンへとぶち当たり、砕けて、油は粘液へと降りかかる。
「……よし、狙いバッチリ!」
圭花はその手応えに、拳を握り込む。
黒い粘液に欠けた部分を補い再生する特性がある以上、粘液は骨格の周囲で循環しているのだろう。油は粘液に弾かれることなく、むしろ浸透していくように見えた。
「あとは、火を付ければ大炎上ー。ってわけだねぇ」
青の狼煙を背に、
壬生 由貴奈
はいつもの通り、至極のんびりとして言う。が、構えた弓へと番えた二本の火矢には、今や絶大な破壊力をもたらす力がある。
「その通り、やっちゃって! 壬生先輩!」
「オッケー、みんな離れてねぇ。巻き込まれちゃっても知らないよぉ?」
この時のため、実のところ春彦や陽太、それに修などが、戦場となる空間の引火しやすい草花や樹の根などを焼き払った後に消火し、あるいは移動させ、場を整えておいた。延焼の危険は取り除かれ、由貴奈は遠慮なく、火矢を射掛けることができる。
修は炎竜を駆り、上空から油塗れとなったスカルドラゴンを見下ろしながら、
「ついでだ。こいつも持っていけ」
竜の背にくくりつけておいた大きな麻袋を切り離し、眼下へと落下させた。中身は何の変哲もない小麦粉に過ぎないが、
「燃焼しにくいものも、燃え草を仕込めば良く燃える。そういうことさ」
白い粉ははらはらと、まるで雪のように黒い粘液へと降り注ぎ、まだら模様を広げていく……かくして。
仕込みは全て、ここに完成した。
「……燃えちゃえ!!」
炎の尾を引いて空を走る二本の矢は、やがて、頭頂と胴へと吸い込まれ……瞬間。
目を眩ませるほどの閃光が森を駆け抜け、地の底から全てを揺さぶるような爆音を響かせ、スカルドラゴンは炎塊に包まれた。
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月25日
参加申し込みの期限
2016年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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