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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● ハヤブサの道
ハヤブサのレリーフが掛かった道は、しばらくは暗い回廊だった。道幅は狭いが天井は高く、頭がつかえるということはない。足元や周囲に警戒しながら先頭を行くのは
御剣 刀
と
エヴァ・ブランシェ
。崩落に備えてふたりの身体にはロープが結わえられており、続く
サキリ・デイジーカッター
と
新田 亮
がそれをしっかり握っている。みんなの間にしっかり挟まれているのが迷子体質の
トワ・E・ライトフェロゥ
。トワの後ろにはお守り役の
夜海霧 楓
がぴったりついていて、さらにしんがりの
屋敷野 梢
、
如月 庚
と続く。
梢はヘッドライトつきのヘルメットであたりを照らしながら、庚と並び歩く。重いロープは庚に預け、梢の格好は身軽なものだ。重装備なのはその前をゆく楓で、彼はナイフとレーザーガンの他に、「近接ばっかの寝子島だとあんま役に立たないが今回はこれも」とスモークグレネードとフラッシュグレネードを幾つか選んでいたようだ。梢は楓のレーザーガンを指して、庚に言った。
「如月君は武器は借りなかったんですか? レーザーガンとか、かっこよくないです?」
「レーザーガンだぁ? ……いらねぇよ。慣れてねぇ得物に頼ると碌な事んならなそうなんでな」
それも一理、と梢は頷く。庚らしい。
と、先頭のエヴァが立ち止まった。
「ストップ」
開けた空間に出たようだ。本来、道は、空中に架かる橋のようなかたちで続いていたらしいのだが、その途中が崩れ落ちている。つま先で蹴り落した瓦礫は、だいぶ時間をおいてからカツン、カラカラ……と返ってきた。サキリがヘッドライトで照らすと、底は遠く、落ちた瓦礫が散らばっているのが見える。
刀もライトを四方へ翳した。そこには十階建てのビルがまるごと入りそうな、広大な空間があった。
空間には、神殿に似た静謐な空気が残っていた。太い石柱が古代の森のように幾本も立ち並んでおり、柱に支えられて浮く空中庭園や鳥籠めいた踊り場がいくつもある。空中回廊はその合間を複雑に交差していたが、あちらもこちらも崩れ落ち、破線のようにとぎれとぎれにしか残っていないのが悩ましい。
「立体迷宮か……容易には進めそうにないな」
「頑丈な床や壁面にアンカーを打ち込んで命綱を作りましょう。洞窟探検とかでよくやったし、慣れたものよ」
エヴァが慣れた手つきでロープを手繰る。
くうう~~! と顔を紅潮させたのは亮だ。
「せっかく『ろっこん』とか言う力を手に入れたんだ。俺の実力を知る格好の機会だ! 腕が鳴るぜ~」
亮のろっこんは<鬼人の体(サード・フォース)>といい、呼吸を止めている間、身体能力が上昇する力だ。
「向こう岸まで2メートルってとこか。このくらいの幅なら、余裕で飛び越えられるはず!」
意気込む亮の肩を刀がぽんと叩く。
「気負いすぎるな。俺と行こう」
「おう!」
亮は空気を限界まで吸い、脳内で叫ぶ。
(発動!)
亮が助走をつけて床を蹴る。
刀も同時に、ガチン! と、撃鉄が落ちるイメージを作る。
空気を足場に加速して、先に崩落の向こう側に着いた刀は、一瞬で身を反転させるとほっぺたをぱんぱんに膨らませた亮が着地するのを抱きとめた。
「ぷっは! サンキュ! 跳びすぎて落ちるかと思った! まだ加減わかんなくてさ。それにしても」
亮はまじまじと刀を見つめる。
「お前すげーな」
「いやなに。こーいうやつもいるし」
刀が親指で背後を指す。そこにはいつの間にかサキリがいた。<斬空赤刃>を使ったのである。
「デイジーカッターのは瞬間移動だもんな」
「どんなろっこんも、使いようだろう?」
しれっとサキリは答える。
「その通りですよー」
蝶になってふわふわ飛んできたのは梢だ。
「ろっこんって、いろいろあるんだな」
亮は感心したように言った。
「ねえ、そっちの人たち! そろそろロープを受け取ってくれる?」
エヴァがロープを投げる。ロープを受け取った刀たちは、必要な個所にアンカーを打ち込んだ。
それからまずエヴァがターザンの要領で飛び移り、庚はろっこんの進化能力で身体機能を強化してやすやすと飛び越え、最後に楓がトワを小脇に抱えて跳んだ。
行けると思った。だが楓がつま先を引っかかけた通路の縁が、その瞬間、欠け落ちた。
「ッ!」
「きゃ!」
トワが小さく叫ぶ。
落ちる!
命綱がピンと伸びる。咄嗟に、楓はトワだけに集中する。
(自分が死んでもこいつを死なせるわけにはいかない)
無意識に、トワを抱えているのと反対側の手を伸ばす。次の瞬間、その手首に強く重みが掛かった。
「夜海霧!」
サキリが楓の手を掴んでいた。そのサキリの身体を、亮と庚が支えている。
繋がれた腕一本を頼みの綱とし、楓の身体は不安定に空中で揺れる。
状況が分かっているのかいないのか、トワが足をバタバタさせた。
「カエデ~~!」
「ば、あほ姫! 動くな!」
楓の背中を冷汗が流れる。亮と庚は大したものだった。二人とも無言でいい仕事をした。ろっこんの力を借り、サキリを、それから楓とトワをも引き上げる。華菜子のラーメンを食べておいて良かった。きっとそういうことだろう。
「……は、助かった。しッかし、これは心臓に悪い。空飛べる奴もいるんだろうが、移動の手間を考えれば通路作った方が早いと思うぜ」
助かって、どっと疲れた顔をして、楓はその場に倒れ込んだ。
「それもそうね」
とエヴァがロープを回収しながら言う。この程度のことは冒険には付き物、という顔だ。
楓の腕の中から抜け出したトワは、落ちそうになったのもなんのその、陽気にあたりを見渡している。トワだけでなく、皆のペンライトやヘッドライトの光の筋が、薄暗い空間に美しく交差した。どこに行けばいいだろうか。とくに目立つのは、石柱の林の中央、守られるようにして浮いているドーム状の部屋だが……。
「ねー、きっとあのドームに行ったら何かあるわよね」
トワが指さしたのに、楓が答える。
「あるかもな」
「でも此処からあのドームにはどうやって行けばいいのかしらねー? キャップストーンを得るための選ばれし者にしか開かれない道があるとかー? とかだったらゲームみたいねー!」
「当時の人間はもれいびじゃねーし、中空に浮いてる場所も何かしらの仕掛けはあるだろ。見えねーが道はあるんじゃねーの? 例えば蜃気楼の原理を利用した光の屈折とか、ドームごと届く距離まで下す仕掛けとかな」
言いながら楓は立ち上がり、腰に手を当てあたりを見た。
「とりあえず周囲を探してみてから考えようぜ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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