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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● ワニの道
ワニのレリーフの先は、三つの道の中では最も美しく、進みやすい道だった。
一行は、
志波 武道
と
ロベルト・エメリヤノフ
を先頭にして進んでいた。
恵御納 夏朝
、
入江 みつび
、
朝鳥 さゆる
がそれに続き、
握 利平
と
尾鎌 蛇那伊
の二人がしんがりを務めている。
何処からか光が漏れていて回廊の様子がよく分かる。古代ギリシャ文化を思わせる白い装飾柱に、花を模した幾何学模様のタイル壁。様々な動物の彫刻が等間隔で立ち並んでおり、そのいずれもが白や黒の大理石でできていて、金や宝石で装飾されている。
芸術には一家言あるロベルトは興味深げに動物の像を観察する。
「へえ! これは素晴らしい! 狼に、雄山羊、この翼ある動物はスフィンクスかな?」
「こっちの首の長い鳥はトキっぽいな。あそこのはフクロウ、亀、……人魚?」
武道も目を瞠った。上半身は裸の少年で下半身は鱗を持つ像の、その色合いの鮮やかなこと。
「古いもののはずなのによく色が残ってるね。造りも繊細でエキゾチックだし。これが幻の迷宮、か」
ロマンだね、とロベルトは指先で少年人魚像の胸元を撫でた。
その滑らかさに……あるいは、この世界の行く末に、思わずため息が零れてしまう。
「ここで僕らが頑張らないと滅亡するんだっけ。未来の美少年が頽廃的に……アリだけど食い止めないとだね」
「だね☆」
武道は頷き、それから厳しい目つきであたりに注意を払い続ける夏朝を見て首をかしげた。そういえば、今日の彼女は、曲がり角のたびに手鏡で角の先を確認したりと妙に機敏だ。普段はもっと、ほんわかぼんやりした感じではなかったか?
「どしたの? 静かだけど?」
「え、ああ……敵が襲ってくるかも、と思って」
夏朝は答える。だが夏朝ではないのだ、本当は。夏朝のふりをした、もう一つの人格、夏夜(かや)である。夏夜の行動の主軸には、夏朝がいる。――未来。もしかしたら夏朝の子孫がいるかもしれない。そんな思いもあり夏夜は今回の依頼を引き受けたのだ。
「依頼を達成し、未来救い、皆で現代に戻る為に……僕も尽力させてもらうよ」
「よろしく☆」
わずかな違和感を感じつつも、その言葉に嘘があるようにも思えなかったので、武道は問題はないだろうと判断して、手帳を取り出す。道に迷わないようマッピングする――迷宮内の地図を作る――ためだ。
途中、若干の崩落個所もあったが夏朝のシャベルで掻きわけられる程度で順調な道行だった。
一行はまもなく、屋根付きの美しい庭園に出た。
ヘロドトスの言う、屋根のある十二の中庭の一つだろうと思われた。かつては美しく咲き誇っていたであろうツタ植物の枯れた葉が、わずかに円柱に巻き付いていた。頭上には晴天の空が青々と描かれている。古代の高貴な人々が座ってお喋りをしたであろう大理石の長椅子。庭園の中央には、水浴びをする神々や空想上の動物の彫像に見守られるようにして、水を湛えた泉がある。
「行き止まり?」
みつびはきょろきょろとあたりを見渡す。自分たちがやってきた通路のほかに、出入り口のようなものは見当たらなかった。泉に近づき、覗き込んでみる。水は澄んでいて、みつびの前髪を飾るかまぼこ型のピン止めも、綺麗なピンク色に映っている。干からびたり澱んだりしていないところを見ると、どこかに流れがあるのだろう。
「あれ?」
みつびは妙なことに気づいて天井を見上げた。描かれているのは昼間の青空。なのに。
もう一度泉の中を覗き込む。
「夜空?」
泉に映って見えるのは、満天の星空。
「ううん、映ってるんじゃない。描かれてる」
ピンと来たみつびは、かまぼこを食べてろっこんを発動させると、泉に潜ってみた。案の定だ。泉の中に隧道がある。隧道の入り口にもワニのレリーフが掛かっているのを見つけたみつびは、いったん浮かび上がって皆に伝えた。
「泉の中に道が続いてるよ。水中いけるメンバっているかな?」
「はいはーい☆ 水なら任せとけぃ!」
水泳部の武道が、得意の神速脱ぎを披露する。漁師の息子、利平も準備体操で答える。
「よっしゃ、普段から潜って自給自足の俺に任せろ。ウニでもワニでも獲って来てやるぜ!」
ふたりは素潜りで潜ったが、隧道の途中までで精一杯。まだ先に道が続いているのを確認して戻ってくると、「酸素ボンベ、プリーズ」と改めて装備を整えた。八神修が、陸海空の道なら水中移動の可能性があると言って、ワニの道の皆へと預けてくれた小型酸素ボンベが役立つ時だ。しかもこのボンベはちくわ程度の大きさで、口に咥えるだけで1時間は水中に潜っていられるという優れものである。
「私も行くわ」
冷静にウェットスーツに着替えたさゆるは、ボンベを咥え、防水仕様の薄型タブレットと通信機を手に、水に潜った。腰にナイフを差すのも忘れていない。
「水中の調査はヨロシク。アタシは、狂信者が来ないか辺りを見張っておくわ」
蛇那伊は手を振って、庭園の入り口に陣取る。泉の傍には夏朝とロベルトが残ることにした。
「荷物、預かっておくよ」
ロベルトが言った。
「それと志波、手首にロープ巻いて。反対の端を持ってるから」
「頼む。あとさ、時間を測っててもらえるか? 素潜りなら30秒スパンにしようと思ってたケド……ボンベがあるから3分おきにロープを引いて教えてほしい。何もなければ俺からも1回引くから」
「うん」
「俺からの合図なく5分、もしくは俺が2度ひっぱったらロープを引っ張って引き上げてくれ。念の為……3度ひっぱったときは、その後2度ひっぱるまでは引き上げを待ってくれるか」
ロベルトは親指を立てて了解を伝えた。
水の中での先導は、ろっこん<寝子島マーメイド>の能力で自在に水中活動できるみつびが行う。
「私はとりあえずマッピングしながら奥まで行ってみる。いける人は一緒に行こ」
耐水ノートと、無重力や水中でも字が書ける宇宙ボールペンで、まずは現在地である泉を書く。
そこから隧道の線を引っ張り、スタートだ。
「ざっと見回してみて怪しいところはあるか見てみよう。変に汚れてるとこ、逆に綺麗なところ。水の流れがあるか。いくつあるか。どこへ向かっているか」
さゆる、武道、利平の三人は頷くと、みつびに続いて水に潜る。ロベルトはスマホのタイマー機能をスタートさせ、秒数が規則的に刻まれるのを見つめ続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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