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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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切らせた息を持て余しながら、
北原 みゆき
は切として訴える。
「お願い、力を貸して!」
呼び掛けに、『ザ・ストレイト』こと
風雲児 轟
は、仮面の向こうで少しだけ笑った。
仲間を探すうちに『モレイビー狩り』に追われることになったみゆき。
彼女を助け出した轟は――しかし、純然たる『ヒーロー』ではない。
彼は、みゆきを襲う民間人を無暗に傷付けはしなかった。
しかし代わりに、轟は敢えて、充分以上の恐怖心を彼らに植え付ける戦い方をしたのだ。
「……この時を打開するには、やはり『共通の敵』が必要だ」
予想通り、誰が敵で味方かわからねえ状況になっちまったからな、と轟。
みゆきが、懸命に声を張った。
「そんな状況だからこそヒーローが必要だわ! こっち側へ戻ってきて!」
「悪いが、それはできねえな」
民間人に恐怖を植え付け、憎み合う相手よりも更に危険な存在がいることを知らしめる。
そうして、争いを始めれば全てを叩き潰す存在がいると認識させるのだと、轟は語った。
「そうしたら、誰も争えない世界の出来上がりだ」
「そんな……あなたにとってのヒーローって何? それで満足なの?」
みゆきの真っ直ぐな問いに、轟は仄か目を細める。
「満足、か……どうだろうな。自分がやろうとしていることが正しいかはわからねえ」
「なら……!」
「間違ってれば必ず報いを受けることになるだろうな。だからこそ!」
――その瞬間まで、俺は自分が成したい事のために全力を尽くす!
あまりにも力強い、僅かの揺らぎもない宣言。
みゆきはもう、言葉を返すことができなかった。
「俺の最終目標は『抑止力』になる事だ。所属に関係なく、対立して争う勢力を両成敗でぶっ倒す」
先ずは、と轟が言い掛けた、その時。
そう遠くない場所から、爆発音が響いた。
建物の瓦解する音が、人々の悲鳴が辺りを満たし始める。
「どうして……どうして、皆こんなふうに傷付け合うの!?」
胸を引き裂くように痛む心のままに、思わず声を荒げるみゆき。
進むべき道――教会のある方へと視線を遣って、轟が言った。
「これも大方、『ノアの箱舟』が絡んでいるんだろう」
目指す目標のために俺はまずあの組織を壊滅させると、轟は声を零す。
「『聖女』とやらの企みを捨て置けば、間違いなくこの国はさらに悪い方向へ向かうからな」
そんな事は『パブリック・エネミー』が許さねえ! と、轟は喧騒の中に姿を消した。
俄かに騒がしくなり始めた街に、みゆきはひとり立ち尽くす。と。
「ちょっと、危ないって!」
声を掛け、みゆきの元へと駆け寄ってきたのは
七緒 璃音
だ。
彼女とは旧知の仲である、
泉 竜次
博士も一緒である。
「璃音さん、どうしてここに……」
「や、泉さんは色々と複雑な立場だから、目立たないよう2人で行動してたんだけど……ね」
事情を告げて、璃音はちらと傍らの泉博士へと眼差しを遣った。
追われる身であるにもかかわらず、当然のように戦場へ赴くことを決めた泉博士。
(正直戦線に出てほしくないってのが本音……だけど、本人に言えるわけもないしなー)
という次第で、璃音は今回も彼と共に行動することを決めたのだった。
そんな璃音の胸には、ある一つの、確固たる決意がある。
(ウチが動くのはこの人のためだ。絶対に守ってみせる)
エージェントとしてどうだ、なんていう建前はもう要らない。
璃音の脳裏に、先の大戦での出来事がありありと浮かぶ。
(……この間、泉さんが怪我をしたのはウチのせいだ)
とび出し、撃たれそうになった璃音を庇って泉博士は手傷を負った。
あの日見た赤色を、璃音は未だ忘れることができない。
尤も、当の泉博士は、全く気にしていない様子でけろりとしている。
そしてそれが演技でないことは、腐れ縁というにも深すぎる縁を彼との間に持つ璃音の目には明らかだ。
(それでもやっぱ、罪悪感とか自分に対する怒りとか、いろいろ思うところはあるわけで)
口元をきゅっと引き結ぶ璃音の頭を――不意に、骨ばった大きな手がわしゃと撫ぜた。
璃音はハッとなって、手の主の顔を見上げる。
「……泉さん」
「子供があまり抱え込み過ぎるな、璃音」
「何のこと……ていうかやめっ、髪がぐしゃぐしゃに……!」
自分の方が子供みたいにくしゃりと笑って、泉博士は璃音の髪を滅茶苦茶にかきまぜる。
ああもう! と喚くことで、璃音は触れる温度に込み上げるものを隠した。
それだってきっと、彼にはお見通しなのだろうけど。
「あー、とにかく、早くここを離れた方がいいんじゃないかってね。何なら一緒に……」
乱れた髪を整えながら、璃音がみゆきへとそう声を投げた、その時だった。
「……うむ、強者が揃っているな。これなら、心躍る戦いもできよう」
現れたのは、全身に覇気を纏った屈強な男――
尾鎌 蛇那伊
。
みゆき達の姿を見留めるや、蛇那伊は引き摺っていた『モレイビー狩り』の男を投げるようにして捨てる。
蛇那伊が放つプレッシャーに、みゆきの頬を冷たいものが伝った。
先にもみゆきは、蛇那伊と相対したことがある。
「まさか、また会うことになるなんて……」
「運命か偶然か……まあ、どちらでも構わん。さあ、今再び死合おうぞ!」
高らかに声を響かせる蛇那伊と、武器を手に彼を睨み据えるみゆき。
その間に、璃音は銃を構えて立ち塞がる。泉博士も、彼女に並び立った。
「ほら、行って! 聖女様までの道くらいは開いてみせる!」
みゆきが教会へと急ぐのを確かめた璃音の銃から、彼女のロッコーンによって具現化された弾が発射される。
躊躇はない、一度に十発、出し惜しみなしだ。
璃音の意のままに動く特殊な弾が、踊るようにして蛇那伊を襲う。
覇気の鎧を突き抜けて、十の弾が蛇那伊の身体を四方八方から傷付けた。
血を流しながらも、蛇那伊はその口元に不敵な笑みを乗せてみせる。
「ああ、強い、強いな。見えてはいたが……成る程、避けるのは困難だ」
重ねた戦いによって鍛え上げられた身体。
それに負った傷が、ロッコーンの力で徐々に癒えていくのが璃音の目に映った。
「俺の能力は複合化している分、一つ一つの能力は特化型に劣る。だが――」
整えられる呼吸。練られた気が、全身をくまなく巡る。
「それを補うだけの力を、俺は身につけている。そして、お前達を倒し、俺は、更なる強さを手に入れる!」
蛇那伊の口に、ラムネ菓子がざらりと放り込まれた。
ぶわりと膨れ上がる覇気が、璃音達の肌を粟立たせる。
「いざ! 戦いの宴は、ここからが本番だ!」
厳しい戦いの予感に、璃音は口の中を血が滲むほどに噛み締めた。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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