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ヒーローズ! ~魔女は偽りの慈悲を歌う~
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島岡 雪乃
の操り人形と化した
篠原 翠響
が、顔を伏せる。
「っ、いけません!」
屋敷野 梢
の喉から、焦りの滲む、固い声が漏れた。
梢と同じく翠響のロッコーンの発動条件を知っている
椿 美咲紀
が、
「ここは私に任せるのです!」
と、ここまで操ってきた蔓植物で半球形の盾を自分達の前に作り上げる。
顔を上げるや、元より高い身体能力より更にスピードを増した翠響が、美咲紀達を狙ってナイフを振るった。
「全ては……雪乃様の為に……!」
ぼうっとして聞こえる声とは裏腹に、2撃、3撃と続く翠響の攻撃は鋭く重い。
しかし、ラムネ菓子の力で強度を上げた蔓の盾は、ギリギリのところでその攻撃を凌ぐ。
「屋敷野、さん。下がってて、ください、ね……!」
強固な盾を維持させるのに身を削り、頬に汗を伝わせながらも、美咲紀は気丈に言った。
指示に従いながらも、きゅうと拳を握る梢。
政府支給のナイフこそ所持しているものの、表の梢は『ロッコーンを持たない』のだ。
(この盾も、椿さんも、このままじゃ長くはもたない……)
盾が、段々と削れていく。
何か打開策はと梢が唇を噛んだ、その刹那。
「っ、食らえー!」
長椅子の影からとび出したのは、
卯木 衛
。
ラムネ菓子の力で脚力を増した衛は、壁を踏切台にして勢いをつけ、不意を突いて雪乃の背を蹴り飛ばした。
今の翠響達を含む信者らが信奉する『聖女』の身体が、成す術もなく床に転がる。
「雪乃様……!」
翠響達の注意が、倒れ込んだ雪乃と、彼女に危害を加えた衛へと移った。
美咲紀が、一つ息を吐いてその場に膝を折る。蔓がその場にはらはらと落ちた。
一方、振り返るや否や自分へと迫った翠響の一撃を、
「うわっ!?」
衛は後ろへと兎のようにとび退いて、すんでのところで避ける。しかし。
「あっ、くそ、放せって!」
ロッコーンで瞬間移動した
南波 太陽
に、衛は遂に捕まってしまって。
背の痛みにようやっと笑顔の仮面を剥ぎ取って、雪乃が叫んだ。
「許さない……! 南波君! 早く、そいつを殺して!」
侵入者たちを殺すのではなく、自身の手駒とする。
その目的の為に今まで殺す為には動かず、多くの信者達も動かさずにいた雪乃だったが、
(誰だか知りませんがナイス奇襲です。割と呆気なく冷静さを欠いてくれましたね)
と、美咲紀を支えながら梢が分析した通りに、雪乃は今や怒りを剥き出しにしていた。
しかし、状況を動かした衛には、一刻を争う危機が迫っている。と、その時。
「無謀と勇気は別物だけど……少なくとも、今の動きは悪くはなかったね」
静かな声がした、と思った瞬間には、太陽はもう、衛を手放して崩れ落ちていた。
開け放たれた扉を潜ると同時に、太陽の背後へと転移した
サキリ・デイジーカッター
。
彼が己の手足のように操る二刀流のナイフの技は、瞬き一つの間に太陽を倒すのに充分なものだった。
解放された衛が、自分を襲った相手が倒れ伏しているのを心配そうに見遣る。
「死んじゃった、のか……?」
「殺してはいないよ。島岡雪乃の力を強めるのは、僕の本意じゃないからね」
応じて、両手のナイフを握り直すや、サキリは雪乃へと赤の眼差しを向けた。
「ああ、そっちは峰打ちとはいかないから、覚悟しておいてくれていい」
雪乃の表情が、益々の憤怒に歪む。
それを目に、サキリは油断なく頭を働かせた。
(自分は隠れて、危険を冒さず漁夫の利を得るのが理想ではあったけど……)
この状況なら他の陣営との共闘が吉だろうと、サキリは胸の内にそう判断を下す。
(『彼女』も、依頼主のことを考えると無碍にはできないし、ね)
ちらり、扉の方へと視線を流すサキリ。
間もなくして、白いワンピースの裾を閃かせ礼拝堂にとび込んできたのは、
御巫 時子
だ。
幾人もの怪我人を目に留めて痛ましげな顔をする時子の姿に、
「その女は知ってるだろうけど、こっちの金髪の男も敵だ。心配しなくていい」
だからやるべきことをやれと、サキリは端的に言葉を投げた。
頷き一つ、時子はラムネ菓子を口の中へと放り込む。
腹から下を血の色に染めた
御剣 刀
を、そのままにしてはおけなかったから。
「癒しの羽根、力を貸して……!」
見る間に、純白の天使へと姿を変える時子。
舞い落ちる白い羽根が、刀の腹にふわりと触れた。
「う……」
途端、刀が自ら負った深い傷が癒えていく。
まだ動ける状態ではないが、そのうちに意識を取り戻すだろう。
その様子にほっと息を吐いて、けれど時子は僅か表情を曇らせた。
(モレイビーを治療すれば、雪乃さんの力を減退させられるのではと思ったのですが……)
命を残している者の治療は、雪乃の力を奪う力は持たないらしい。
(やはり、話に聞いていた通り手ごわいですね……何か、隙を生む方法は……)
思案の末、時子は「雪乃さん」と『魔女』の名前を呼んだ。
「何故、モレイビーを狙うんですか……?」
くつ、と雪乃が喉を鳴らす。そんなの決まっているじゃないかとでも言わんばかりに。
「簡単なことです。私は、力が欲しいんですよ。もっと、もっと」
そこには一切の揺らぎがなく、付け入る隙もまた存在しない。
通じ合うことを許さない雪乃の狂気に、時子がきゅっと口元を引き結んだ、その時。
「――俺からも質問だ!」
朗々と響いた声の主――『ザ・ストレイト』こと
風雲児 轟
の姿に、雪乃が苦い顔をする。
「見たくなかった顔ですね……私の可愛い信者達を奪う、邪魔者め……!」
「俺はお前に会いたかったぜ? 島岡、お前の目的は何だ!?」
「……この国を、手中に収めること。それ以外に、何があります?」
小首を傾げて告げるや、雪乃は信者達に轟を仕留めるよう命じた。
数多控えていた信者達がゆらりと武器を構えるも、
「島岡! お前は俺がぶっ倒す!」
と、轟は微塵も動じることなく、ラムネ菓子を口の中に噛み砕くのだった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月28日
参加申し込みの期限
2016年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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