this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
水底の町
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
頭上にも水、
「うーん、……」
ぐるりにも水。足元には白砂塗れの石畳。踏み出せば深海の景色じみて砂ばかりずゆっくりと舞い上がる。
「またまた不思議世界にご案内ってかんじー?」
呟くうちにふわりと沈む砂を踏み、
壬生 由貴奈
は水底の町に視線を巡らせ歩を進めた。
ぼんやり歩いていて、ぼんやり水溜りを踏んづけて、そうして気付けば水の底。これを不思議と言わずして何を不思議と言おう。
しかも地上にあるように歩くことが出来る。呼吸さえ適う。
「……迷子になっちゃったよぉ」
水中にぽつりと呟いて、
「ひとだー!」
水中を弾丸のように飛んできた子供に腰に抱きつかれた。
「ひとだー! じいちゃん、今日は大漁だー!」
「こんな不思議な世界にも子供がいるんだねぇ。きみ、ここに住んでるのぉ?」
腰に元気な子供をしがみつかせたまま、由貴奈は動じぬ声音で子供を見下ろす。こくこくと頷く蒼髪の子供は、如何にも遊んで欲しそうに見えた。
「遊んであげたいとこなんだけど、」
いつまでも迷子になっているわけにもいかない。
(……どーしよっか)
子供の蒼髪の頭をごしごしと撫で、水と同じ碧の瞳を覗き込む。さっき、この子供は『じいちゃん』と言っていた。
「『じいちゃん』に会いに行ってみよっかな」
少年の他に住人を見かけぬ、この水底の町の在りようが気になった。それに何より、『じいちゃん』は帰る方法を知っているかもしれない。
「姉ちゃんもじいちゃんかー……まあいいや、じいちゃんはこの先の階段上ったとこに――あっ、ひーとーだー!」
道の先、どこまでも続いて行きそうな石段を示すと同時、子供は元気いっぱいの声を上げた。由貴奈に抱きついた腕を離し、勢いつけて石畳から飛び上がる。それだけで、足にバネでもついているかのように少年の身体は高く跳ねた。
空のようにも見える碧い水中に少年の姿を追って、由貴奈が見たのは赤いジャージの背に負った赤いリュックサックから思い切った仕草でインスタントカメラを取り出す栗色の髪の少女。
「ちょっと写真撮らせて貰っていいかなぁなのだ!?」
今しも水中に転がり落ちたままのような格好で、
後木 真央
は眼下の町と少年に向けてシャッターを切る。こちらにひらりと手を振る由貴奈に人懐っこく手を振り返し、タックルの勢いで腹に突っ込んでくる少年をがっしりと受け止める。それだけのことが妙に楽しくて、少年と少女は声を上げて笑う。
「真央ちゃんは後木真央というのだ、君の名前を知りたいのだ。あとこれはプレゼントなのだっ」
「おれ、ユニ! なに? なにそれ? なんだそれ?」
撮ったばかりのフィルムを空中でするように振る真央の手元を、ユニは好奇心に輝く瞳で見つめた。そうする間に浮き出てきた写真の絵にユニは歓声をあげ、フィルムを押し付けられてもまた歓声をあげる。
水中で魚のように宙返りをするユニに、真央は笑みを向ける。先程、由貴奈との会話を漏れ聞いた。この町には『じいちゃん』が居るらしい。
(海底遺跡沈没伝説異界考)
水溜りに落ちてこの方、脳内を麻薬じみた言葉がずっと巡っている。
「ちょっとおじいちゃんのお話を聞かせて貰ってくるのだ、終わったら遊ぼうなのだユニくん」
「ほんと?」
「ほんとなのだ。またあとでなのだ、ユニくん!」
浪漫という脳内麻薬に瞳をキラキラさせながら、真央はインスタントカメラでもう一度町を撮る。フィルムとカメラを赤猫リュックに仕舞い、次に取り出すはデジタルカメラとスマートフォン。電源を入れれば、そのふたつは問題なく起動した。
「生活防水さまさまなのだー」
水を蹴り、眼下の町へと下りる。空よりも遥か遠く見える水紋のかたちに光揺らぐ水面にも、道の左右に並ぶ白珊瑚の町にも。目に映る全てに向け、真央はシャッターを切る。
思うさま瞳とカメラに記憶を残して、
「……よし、なのだ!」
道の先、果てなく上る階段を見上げて真央は気合を入れた。一気に駆け上るべく、地面を蹴る。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
水底の町
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月10日
参加申し込みの期限
2016年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!