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「——うん、人のお金で食べるご飯は最高だよね、わかるよ」
ロベルト・エメリヤノフ
の言葉に、イリヤはクスクスと肩を震わせた。
「僕まだなにも言ってませんよ!」
「でもそうでしょ。お金の都合上、回転する方で悪いけど、せっかくだし一緒にぱーっと使おう!」
ロベルトがイリヤを誘い出したのは、ある回転寿司店だった。
今日のような暇な時間に美少年をナンパするのも悪くないが、こうして友人を誘って出かけるのも良い。臨時収入を使って誰かと過ごそうかと考えた時に、イリヤとばったり出くわしたのだ。
さて、席に案内されて早々、イリヤは少し寂しげに「兄さんたちも一緒だったらな」と呟いた。仲の良い相手だから気が抜けているのだ。
「志波と一緒にどこか行ったんだっけ?」
「はい。シーサイドタウンのカフェだそうですよ。
僕は置いてかれたから、高校生たちはきっと大人の話でもするんでしょうね」
「イーリャも春には高校生じゃないか」
拗ねているところを励ましてくれるロベルトに、イリヤは「その筈なんですけど」と小首をかしげた。
「まず試験に受からなくちゃ。——ぐるぐるお寿司って、ちょっと困りますよね。ぐるぐるだからタイミングとか落っことさないかとか思っちゃって。次の人が欲しいものだったらごめんなさいってなるし、とる時緊張するの。僕だけかなあ」
「あはは、遠慮しないでいいよ! そうだ、イーリャはイクラが好きなんだっけ。これで注文した方が早そうだ」ロベルトは液晶パネルを操作する。
「イクラって噛むと潰れるでしょう。ぶちぶち? 僕はそういうのが好きなんです。グミとか。
家にたくさんグミベアがあって、あれ、無いと嫌だから、僕の行く先には必ず置いておくんです。ねえロビ、これ面白い——」
イリヤはパネルの方に夢中になっていた。ページをめくり変わったメニューを見つけては無邪気に笑っている。
ロベルトは「食べに来たんだよ」と苦笑して、旬の魚から注文を始めた。
「この辺りはシラスが有名なんですよね」
叔母様から聞きました、とイリヤはシラスのボタンを押している。どうしてもぶちぶちしたいらしい。
「兄さんたちはいつも肉肉肉って言うんだけれど、魚も美味しいですよね。僕、水族館好きですよ」
「美味しいと鑑賞で繋がるんだね……」
「繋がりませんか?」イリヤはまた首を傾げて「ロビは水族館好き?」と聞いた。
「あのね。兄さんたちが日本にきたばかりの頃に、叔母様が水族館に連れて行ってくれたって、ロシアの僕にお土産を送ってくれたんです。らっこのぬいぐるみです」
「ぬいぐるみを?」
あまり高学年の男の子には贈られないプレゼントの内容にロベルトが驚くと、イリヤは微笑んだ。
「一人になった僕が寂しくないようにって思ってくれたんじゃないかなあ。一匹じゃなくて、双子のらっこだったから。
大きくて、ベッドの殆どを占領するから大変なんですけどね。今も大事にしてます」
「イーリャとリーセとレーナは仲良しだなあ」
「仲良しですよ。世界で一番と二番に愛してます。どっちが一番でどっちが二番ではないけれど、とにかく深く!」
イリヤは表現を憚らない。つい最近まで外国で——それもキスやハグの多い愛情表現が豊かなスラヴ民族の国家で暮らしていたのだから愛の言葉は日常会話ではあるが、彼ら兄弟の関係はあの中でさえ特別な方に入るだろう。
ロベルトにはそれが不思議であり、興味を惹くところでもあった。
「前にも言ったね、末っ子なんだよ僕。でもイーリャのところと比べるとけっこうドライかな。お互い自由だけど自己責任だし、むしろ昔は僕が兄さんの宿題の絵を代わりに描くこともあったんだ。
出来たのはどう見ても小学生の絵だったけど、兄さんは元々絵が下手だったから……」
「ロビは絵が上手ですからね」
イリヤはロベルトがカルタの絵札を短時間でシンプルにデザインしていたことをよく覚えていた。イリヤは人の才能に目敏く、泉や紅緒のような人間を無意識に特別視している節がある。
自分の道を見つけるために進み始めた中学生故もあるだろうが、端的に『何かを持っている人間』が好きなのだ。
「ねぇ、イーリャ……どうしたら君たち兄弟みたいな……ごめん、はっきり言ってしまうと……まるで親子のような関係で繋がれるんだい? 何か秘訣を教えてほしいな」
「親がいないから?」
身も蓋もない答えを出してみて、イリヤは改めて考えているようだ。
「ああ……あの……。よく分かりません。兄弟って特別ですよ、生まれた時から死ぬ時まで特別だから、夫婦より特別なんです。
ロビは小さな頃にお父さんやお母さんと結婚するって思ってた事は有りませんでしたか? 僕はうんと小さな頃にリーセと結婚したくて、レーナに出来ないって教えられて泣きました。泣いたけど、今は兄弟で良かったと思ってます。後から一緒の恋人より、ずっと一緒の兄弟の方が良い」
イリヤの言葉は引っかかるが、みたところ特に理由があるではなく、ただの彼の本性らしい。紅緒の名付けた『天然』の天然はここにひっかかるのか。天然の、無意識的なブラザーコンプレックス。幼児性故か異常なのかは見方によるだろう。
ロベルトが相槌をうつと、イリヤは続けた。
「なんでだろうな。エリセイはかっこよくて……レナートは頭がよくて…………ああ、尊敬かな?」
イリヤはロベルトの方へ顔を向けた。「僕二人を尊敬してるんです」。
「兄さんたちって、仕事中以外は手を抜いてますけど、本当はとても色んな事が出来るんです。子供の頃に習い事ってするでしょう」
「イリヤはどんなのしてた?」
「お母さんが熱心だったのかなあ? 僕ら三人、色々やらされました。
……エリセイは格闘技では一番で、年上の子も負かしてました。レナートも。でも彼はエリセイと比べたら勉強が得意で、先生や大人たちと対等に話しているのをよく見ました。
あの二人を見てると、僕の方が上手に出来る事と言ったら、歌くらいで——。それも二人より声が高いってだけですからね。
だから、尊敬かなあ? 僕は兄さんたちを尊敬していて、そんな二人に愛されたいから頑張るんです。頑張ったら頑張った分、彼らは愛情をかえしてくれますよ。
だからロビが頑張っていたら、ロビのお兄さんも愛してくれると思うんです」
「ふぅん……」
ロベルトはイリヤの言葉を自分と兄の関係と当てはめて考え込む。
「お兄さんともっと仲良くなれると良いですね」と微笑む友人に頷いたときに、ちょうど注文したものが回ってきた。
「食べようか」
「はい」
それからロベルトとイリヤは二人揃っていただきますをした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月22日
参加申し込みの期限
2016年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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