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「それで、イタリアンとフレンチなら、どちらがよろしいでしょうか?」
約束のきっかけは、そんな言葉だったと思う。
寝子島から約40分の距離にある港町横浜のとあるリストランテは、
橘 舞
気に入りの店だった。
もちろんこちらは店名も聞いたことがない、別世界だったが——。
「味は保証しますよ」
京都の旧家出身でグループ企業の総裁の孫娘が太鼓判をおすのだから、相当なものなのだろう。
特に気取って主張をすることのない——逆にそれがランクを感じさせる店の入り口の前で一般庶民代表、
御剣 刀
は思わず呟いていた。
「どんだけだよ……」
舞からさらりと出たドレスコードなんて言葉は、16歳の高校生には無縁で、まず聞いたことがない。
「フォーマルでなくインフォーマルですから、気負わずにお越しくださいね」
と微笑まれたが、何をフォローされているのかもさっぱりだった。「ダークスーツの方(かた)が多い、ラフな店なんですよ」お、おう。なんのこっちゃ。
美味いものを食べられると聞いてつられてみたものの、大丈夫なんだろうか俺——。
とは言え客側が何も分かっていなくても、店の方で完璧に仕立ててくれるのがこの手の店だ。程なくして席に着いた刀は、肩幅がきっちりあった貸し出しジャケットを着込んでいた。
「お似合いですわ!」
総レースの美しいAラインワンピース——うっかりシミでもつけたらアウトな淡い色を選べるところが、外食慣れしているなあと刀は思った——で出迎えてくれた舞も喜んでくれたし、よしとしよう。
はじめに店員が出てきて舞に声をかけたが、基本的には決まったコースのようで、彼は二三話しただけですっとその場を離れていった。
「…………はあ……」
こっちがアレとコレとソレお願いしますなんて忙しく言って、向こうがご一緒にナニガシドウタラなんて言って、いやそれは結構ですなんて断って……というめんどくさい流れはないのだな。
全てがスマートだ。刀が感嘆のため息を漏らすと、舞の長く黒い睫毛が縁取る瞳がこちらを向いた。
「最初は、本来ならアペリティーヴァ……食前酒がでるのですけど、私たちは未成年なので、お水を頂きましょう。
御剣さんもガス入りで結構でしたか?」
「炭酸のこと……だよな?」
「はい。ガス入りの方がお料理に合いますよ」
本来はシャンパンが出るものだし——。舞の説明を聞いて、刀はこくりと頷いた。手順も言葉もさっぱりだが、舞が気を回してくれるお陰で大丈夫そうだ。刀は肩の力を抜いて楽しむことにした。
まずはアンティパスト。
とぅるんとした何か——後で舞から聞いたところ、アスピックとか言うらしい——が、一つのプレートにのっかっている。
「見た目も鮮やかですよね」
感想を述べながら綺麗にナイフとフォークを扱う舞に倣えば、コース料理に慣れない刀でもどうするのか戸惑わずにいられる。まず緑の何かを食べると、舞が「あら?」と微笑んだ。
「妹から御剣さんは野菜はあまり好まれないと聞いていましたが……」
「ああこれ、そうなのか? ゼリーみたいで気づかなかった。
いや、野菜より肉が好きなだけで野菜が嫌いって訳じゃないんだよ、肉が好きなだけで」
「まあ! 良かったです。塩気とバルサミコの酸味が効いていて美味しいですね」
「うん」この黒っぽいソースのことか。「確かにこれは美味い」。刀が皿の上のソースも綺麗に平らげると、舞はとても嬉しそうだ。
次のプリモ・ピアットはチャウダーソースのパスタだった。
「美味いな~、普段食べているのとは別物だ」
「ええ。やはりイタリア料理といえばパスタですね」
「スパゲティより太いな?」
「リングイネです。この、魚介系のような……濃厚なソースによく合うんですよ」
「こういうパスタもあるんだな、今度あいつ等にも教えてあげよう」
仲間たちを思い出してすぐに平らげ、舞の食事を待つ。
刀は早く食べ過ぎてしまったか? とそわそわして舞の手元を何度か見てしまったのに、ウェイターがこちらを凝視している様子はなかった。それにも関わらず次の皿は舞のタイミングとピッタリ合わせてきた。
これが一流のサービスなのだろうと感心する。
(凄い、やっぱり相応の値段なんだろう。
見た目が綺麗で味は最高だけど、こういう空間の演出も含めて1つの料理なんだろうな、今面白い体験をしている)
さて、いよいよセコンド・ピアットだ。
「御剣さんは肉がお好きと妹からきいていますので、今回は肉料理を頼んでおきました」
サフランの香り漂う上品なカットの牛フィレ肉に、刀は食べる前から「おー」と漏らしてしまった。
「うを!? この肉、赤身も脂も凄い美味い! すげー!」
とにかくすげーの一言である。バカみたいな感想だが、シェフの腕がすげーのだから仕方がないだろう。
「御剣さんは、お食事に誘いがいのある方ですね」
「そうか?」
「はい。美味しそうに食べている人との食事は私も幸せな気分になれますから」
舞もにこにこと微笑みが切れない。
しかし驚いて料理を楽しんでばかりでは、相手に失礼だ。本来こちらがしなくてはならないエスコートも出来ていないのだから、せめて会話くらいと刀は考えた。
「アイツって——」刀にとって大切な存在である舞の双子の妹の話しを出した。
「普段はどんな感じなんだ——?」
その後はデザートのムースを食べながら、共通の話題で二人の会話が盛り上がり始める。
それにしてもコーヒーの味まで完璧なんて反則じゃないか?
コース料理は華やかさとは裏腹にその分量から腹には負担になるものも多いが、育ち盛りの刀には丁度満足のいく程度だった。
「またぜひご一緒してくださいね」
舞の挨拶に答えながら、今度は彼女の妹や、仲の良い友人たちとこんな有意義な時間が過ごせると楽しいだろうな、と刀は想いを馳せた——。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月22日
参加申し込みの期限
2016年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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