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シーサイドタウンの駅周辺にある変装メイド喫茶『bonheur』。
普通のメイド喫茶とは違い、ウィッグ着用などを必須に『変装』をした店員たちが接客するこの店で、
大田原 いいな
はメイド名『デネボラ』として勤務していた。
いいなは高校一年生の現在も134センチと超小柄だったが、彼女の変装はろっこん『TRANSMUTE』を使用し、20歳程度の豊満な女性の姿になるものだ。
さらにアルバイト中は意図的に口調も変えて別人になりきることで、普段の男性が苦手な自分と完璧に切り替えていた。
きっかけは振袖を購入する為の資金稼ぎ——百人一首の大会に歌留多同好会で出る時の為だ——で始めたアルバイトだったが、今はこの仕事に楽しみすら覚えている。
店側にもシフトは土日で頼んでいたが、それでも給料は徐々に貯まってきて、良い具合に脂がのりはじめていた。
そんなアルバイト中の出来事だ——。
「さてと」
メイドデネボラは、テーブルに自分の顔が映るくらい完璧に拭いて、姿勢を正した。もうすぐピークタイムがやってくる。
(ご主人様、お嬢様のご帰宅集中時間。
身内は絶対来ないように言ってあるから安心できるけど——)
そうでない知り合いがきた時にどう『すっとぼけられるか』。これについて彼女は深く考えていなかった。
高校のあるシーサイドタウンと言っても、デネボラの姿はいいなの持つ印象と180度違う。大丈夫大丈夫。
そんな甘い考えは分かりやすいフラグとなってしまった。
お迎えした最初の客——。
「お帰りなさいお嬢様」
ぺこりと挨拶した頭を上げた瞬間、デネボラの顔がひきつりかける。
(べ、紅緒殿!?)
よりによってクラスメイトの登場だ。連れあいはどう見ても社会人で、知っている誰かでなかったのは救いだが、どうして……。
心臓をばくばくさせながら、窓際の席に案内する。とにかくボロを出してはいけない。
「どうぞおくつろぎ下さいませ」
椅子をひくと、紅緒は微笑んで目を合わせてきた。
「有難う大田原さ……ごめんなさい、クラスメイトと雰囲気が似ていて、人違いをしてしまいましたわ」
紅緒は恥じらっているが実は大正解だ。その聡さが恐ろしい。このままではやばい。デネボラはささっと視線をメニュー表に逸らした。
「本日は冬イチゴのデザートを多数準備致しております。こちらをご覧になってお待ち下さい」
すっと片足をひくと、そのタイミングで堰を切ったように社会人の男性が喋り始めた。
「凄いですねぇ……メイドさんって本当にああなんですね。いとぐちさんはよく来るんですか?」
「いいえ、今日が初めてですわ」
「そうなんですかー。じゃあ早速打ち合わせを——」
向こうが気配を察知しないように三歩バックステップ。そこからは早足で事務所に戻る。
「——ふっはー!!」
ドアを背中にした瞬間、思い切り息を吐き出した。どうして今日に限ってこんなところで担当と打ち合わせなのか! 突っ込みたい心を抑えて、頰をぱんぱんと叩く。
「顔、顔は大丈夫よね、引きつってないわよね!」
勢いに事務所に居たメイドが驚いた顔でうなずいてくれる、デネボラは深呼吸を数度繰り返した。
「次、次のお客を案内するわよ!」
ホールに戻ると新規客がもうきている。デネボラはなるべく紅緒を見ないように仕事に徹して、ホールを練り……そして気づいた。
「……っ!?」
テーブルを片付けながら、デネボラは息を詰まらせる。背後の4人掛けテーブルにいるのは、またもクラスメイトでは……?
(今日って何かあるの? 厄日? 天誅殺?)
聞きなれた声の方へおそるおそる、ギギギと音がしそうなくらい不自然に振り返ると、
伊橋 陽毬
が座っている。
(陽毬殿の前の眼鏡……彼氏!? 他校生? まさか! ほらほら小さい子もいる。でももしかして妹公認というのも……)
いいなは彼女の知らない
水海道 音春
とその妹
奏
を見て、いろいろと想像してしまう。音春は彼の年齢にしてはそこそこ背が高かったしドラムプレイヤーとして幼い頃から本格的に練習しているお陰で身体つきもよく、染髪など垢抜けた雰囲気をしていた為、中学三年生には見えなかったのだ。むしろ童顔で小さな陽毬といると年上に見える。耳を広げて集中すると、こんな会話が聞こえてきた。
「いやーなんかすんません、奏が無理言っちゃって」
「だってお兄ずっとゆってたのに連れてきてくんないんだもん」
「無理っしょ。妹と二人でメイド喫茶ってどんな罰ゲーム?」
「いいよいいよー。私も楽しいの好きだし。奏ちゃんの好きなもの食べてね、全部音春くんの奢りらしいよ」
「やった! 私これとこれ!」
「いや奢んのは陽毬さんだけ——」
「すみませーん!」
「おっとこの人マジで話し聞かねえなあ」
呼ばれてしまっては行かない訳にはいかない。デネボラは様々な感情を隠して「お決まりですか?」と笑顔を作った。
「あ、えと。山盛りホイップイチゴパンケーキと、オレンジジュースでいいんだよね?」陽毬は一度、デネボラを見つめている奏に確認をとって続けた。
「それからポットティーのアールグレイ二つと……そだ、音春くんお腹空いてる?」
「まあまあ?」
「私ちょこっとお腹空いてて……」陽毬は期待いっぱいにデネボラを見上げた。
「半分こ出来そうなメニューで何かオススメありますか?」
こんなにじっと視線があったら正体がばれてしまうかもしれない。デネボラは焦る気持ちを押しやりながら、仕事、仕事、と念じ続けた。
「それでしたらサンドイッチプレートで、先ほどのアールグレイをティーセットにするとお得ですね」
「あ、じゃあそれでおねがいしまーす」
「しばらくお待ち下さいませ」
上品な笑顔で膝を折ると、奏がわーと嬉しそうに声をあげている。
「メイドさん綺麗だね。写真撮りたい! あとねー、奏メイドさんがケチャップで絵とか描いてくれるオムライス見たい! あるかなあ?」
「アホかお前金払うの俺な? 分かってんの?」
「分かってるから言ったんだよねー奏ちゃん」
「ねー、陽毬ちゃんっ」
喜んでいただけるのは嬉しいがこれは何の罰ゲームだろうか。デネボラはあの眼鏡が妹と女子高生に根負けしないように祈りながら、またバックステップで戻った。
力がゆるゆると抜けていくが、まだ試練は終わっていない。残りのシフトはまだあるし、打ち合わせをしている紅緒も食べ物を頼んだ陽毬も、しばらくは店内にいるだろう。
「……ああもう、なんか、精神的に疲れたぁ」
これで正体がバレてしまったら。更に他の知り合いがきてしまったらどうしようか……。
(一体いつになったら目標金額に達するかのー)
メイドは心のなかでしみじみと思いながら、天井を仰ぐのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月22日
参加申し込みの期限
2016年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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