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アモーレ 4 アモーレ!
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「……あれ」
薄い唇に指を当て呟いた
橘 千歳
の目の前にはバラバラの色彩が広がっていた。
奇怪な装飾が施されたその場所に、彼女の意識は胡乱としてゆく。どうにも、この世界はヘンテコだ。
天使や悪魔が歩き回り、四季折々の花が咲き誇る。
ひょっとして、夢――?
(……あれ、私何しているのだったかな)
ヘンテコと呼ぶにはなんとも『異質』な世界を眺め、眠気眼を擽る様に僅かに瞬きを繰り返した千歳ははっとしたように息を飲む。急速に鮮やかさを取り戻した意識と世界は――幸福に満ち溢れていて。
「……そうだ」
合点のいった彼女の唇が紡いだのは、穏やかで――そして日頃無口で朴訥な彼女からすれば信じられないような甘やかな微笑みだった。
(今日結婚式だったんだわ――私の……いや、私と刀君と小山内さんと三人の)
一度理解が済めば思い出すのは早かった。
酷く現実離れして、夢のような。
現と『それ以外』の合間で――一夢には違いないのに。
夢のような。夢みたいに。その言葉には二重の意味合いがあるのだろう。
ひとつは、幻想だと理解する『あこがれ』にも似た感情。
もうひとつは、有り得てしまった『有り得ないもの』を受け入れた時の言葉だ。
千歳にとっては両方の気持ちがまじりあっているのだろうが、後者のほうが少し強いだろうか。
間違いない。これはハッピーエンド。
何故ならば、千歳の目の前には―――
「どうしたんだよ……。お前がそんな風だと逆に……その、照れるだろ?」
『千歳ちゃん、とっても似合ってる』
タキシードを折り目正しく着込み、視線を逸らして頬を掻いた
御剣 刀
と、見慣れたボードを手に瞳を輝かせる
小山内 海
が立って居た。
「とても綺麗……」
『千歳ちゃん、すっごく美人っていうか美しいっていうのがすっごく合う感じ……!』
千歳と海の二人はそれぞれのやり取りから自分が純白のウェディングドレスを纏っている事を遅れて自覚した。
タキシードの刀とウェディングドレスの二人。
勿論の事、今日は乙女の憧れる――永遠の愛を誓い合う儀式の日だ。
(……なんか引っかかるものがあるけど、緊張でナーバスになっているのよね)
憧れていた教会での晴れの日に余計な心配は要らないとばかりに千歳は小さく頭を振った。
『教会での結婚式はやっぱり女の子の夢で憧れだよね――その夢が今叶う。うん、うれしいな、幸せだな』
大きな瞳を潤ませた海の『言葉』に「ああ」と刀は頷いた。
「思い出すよね。三人で紅葉見に行ったりクリスマスを過ごしたり、温泉にも行った……これから作る思い出は、家族として」
『愛する大切な二人と結婚して家族になる。
今までも三人で色々と思い出作って来たけど……これからも三人でずっとずーっと作っていけるんだね』
少女達の頬は紅潮している。それ以上に多くの言葉は要らない。
少年と少女達は遠い日に出会って――刀との関係の中に『乙女協定』を結んだのは何時の事だったか。青春の時間は長いようで短く、短いようで長いもの。
必ずしも自己評価に肯定的な気持ちを持てない海にとっても、その少々特殊な出自――神道の旧家の出身である千歳にとっても、純白のウェディング・ドレスという『究極のエンディング』は、やはりどうしようもない位に特別なのだ。
「ねぇ、私のドレス似合ってるかしら……変じゃないわよね?」
「……」
期待薄だっただけに喜びひとしお。自信が無い訳でも無いが、そう問い掛けるのは実に絶妙なる乙女心の為せる業。
「ね、どう?」
「……………」
悪戯気に視線を流して問い掛けた千歳にまんじりともせず視線を向けた刀は黙ったままである。
「……ちょっと刀君、そこで黙り込まないでよ」
『間違いなく綺麗!』
力説するかのようにボードを上げる海は千歳曰くの所『まるで童話から出てきたどこかの国のお姫様みたい』である。
「ありがとう、貴方こそとても綺麗よ、小山内さん」そう言いかけた千歳は、ふと思い直して「とても綺麗よ、海」と言い直した。
『……あ、今千歳ちゃん私の事、海って……うれしいな、なら私もこれからは千歳って呼ぶね』
(な、なに、これ……なんかこれすごく恥ずかしいわ……!)
これからは三人共御剣姓。ならばそう呼ぶのが自然で……そしてそれは些細ながらも大きな変化だった。
「もう、刀君も何とか言ってよ!」
少しだけ拗ねたように言った千歳はふと思い当たり呟いた。
「あ、刀君というのも何かへんよね。これから夫婦になるんだし、やっぱりここは、あなたで。
あな……あな……あなご飯? いや、何を言っているだ、私……落ち着こう」
普段は朴訥で無口なお嬢様の愉快な姿がいとおかし。
「これから、俺達は結婚するんだ」
噛み締めるように呟いた刀の脳裏に浮かぶのは幾つもの想像。
帰ってきた時、笑顔で出迎えてくれる妻の姿。
心尽くしの手料理を振る舞ってくれて――時には一緒に台所に立つ事もあるだろう妻の姿だ。
夜も更け、風呂から上がれば寝間着に着替えて……たまには少しだらしなく、意味のない会話と時間を重ねる事もあるだろう。
一緒に起きて、一緒に生活し、一緒に眠る……
(……あ、俺ダメだ)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月09日
参加申し込みの期限
2016年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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