鮮やかな花が周囲をぐるりと囲む場所に
あなたは立って居た。
四季折々の花が混在し、椅子の種類も別々だ。
ゴシック風の意匠のものがあればキャンディで出来たものもある。
ロックやポップが混在した不思議なテーブルが感覚を開けて幾つも並んでいる。
『不思議』としか言い表せないその場所は、ガーデンレストランだった。
ゆっくりと椅子に腰かけた
あなたは一つの事に気がつく事だろう。
可愛らしい純白の羽を揺らした天使のウエイターと小さな黒い翼を持った悪魔のウエイトレス。
盆を手に走りまわる二人は忙しそうに飲み物やデザートを運び続けている。
ローラーシューズで地面を器用に滑り、マグカップを机の上に、置いた天使は笑顔で「いらっしゃいませ」と
あなたへ告げた。
「ここは天界と魔界の間にできたレストラン『アモーレ』だよ」
天使――
千鳥 雅人はぴょこりとあほ毛を揺らしている。
彼の背後から顔を出し悪戯っ子の様に笑みを零した悪魔――
回田 はつなは「うひ~」と声を漏らす。
「ここのお料理は人間たちの
ラブからできているんだよ~」
ぱちくりと、瞬く
あなたの背後から盛大な拍手が降り注ぐ。
「うひ~~」
「おめでとうございます」
ぱちぱち、と拍手をするはつなと雅人に促され振り仰いだ
あなたの目の前には薔薇のアーチが掛けられた。
奇跡を思わす青薔薇の下、ウェディングドレスに身を包んだ女性は頬を赤く染める。
せんせいと口にしたはつなの言葉が確かならば彼女は『
大橋 尚先生』ということなのだろう。
「?」
首を傾ぐことになるのは当たり前だ。
不思議な世界で、不思議な格好の悪魔と天使に促されて目にしたものは結婚式。
タキシードに身を包み、恥ずかしげな高良 聡介が尚へと歩み寄ってくる。
婚約者であるイケメン眼鏡の幸福そうな顔に
あなたは夢なのだろうかと首を捻る。
「あの人間達は夢だと思ってるのさ。お前さんもかい?」
りぃんごぉん、と荘厳な音色が響き渡り祝福の言葉に耳を寄せた二人の姿を見て老悪魔が可笑しそうに笑いだす。
尚と聡介が見つめあえば二人の間に煌めく星屑がひとつ、ふたつと零れ落ちる。
星屑を天使と悪魔がお皿やグラスに拾い集めれば、それは見る間に料理へと変化してゆく。
老悪魔は愛情の星で作られたカクテルを老天使と傾けて小さく笑みを零す。
「人間の愛ってのは美味なものでね」
ラブで出来たステーキを頬張り老天使は言う。
彼氏彼女の愛は様々な色の星となり、様々な料理に変わる。
「人間の愛とは、かくもかくも……」
ここは不思議なレストラン『アモーレ』。
――少年少女のウエディングも、叶わぬ恋のウエディングも、天使や悪魔は歓迎です。
「ハッピー&ラブな日おめでとう! おいしい愛を召し上がれ!」
日下部あやめです。こんにちは。
千鳥 雅人さん、回田 はつなさんはガイドへの御出演を有難うございました。
アクションはウエイター、ウエイトレスに限らずご自由にどうぞ!
らっかみ!4周年。おめでたい日です。
おめでたい。おめでたいと言えば? そう、結婚式ですね。めでたい。
現実の世界では6月となりました。結婚と6月と言えばジューンブライド。
こんな偶然、ありますでしょうか。ありました。おめでとうございます。
そんなこんなで、今回のシナリオは
『パラレルワールドでのめでたいシナリオ』をお届けしたいと思います。
レストラン『アモーレ』!
天界と魔界の間にできたという不思議なレストラン「アモーレ」
ここでの出来事は、夢だと思っても現実の事と受け止めてもお好みでどうぞ。
普通のレストランにあるものならなんでもありますし、それ以外にも不思議なものもちょこちょことあります。
何が出来る?
<PC同士のウェディング>
愛があれば、年齢・性別は問いません! 愛があれば、三角関係・四角関係などもOKです!
天使や悪魔たちは、どんなカップルの愛も歓迎します。
PCさん同士で、必ず【GA】を組んでください。
※NPCとの結婚式もできますが、現実ではありません。記憶も残らないのでお許しを。
<レストランの客>
ウェディングを祝ったり、ラブからできたお料理を楽しんだりするお客さん。
<ウエイターやウエイトレス、スタッフ>
お料理を出したり、お料理を作ったりするレストラン「アモーレ」のスタッフです。
オーナーはヴァレンシュタイン氏。執事風の燕尾服を着た丁寧な物腰の悪魔の老紳士です。
あなたの格好は?
天使や悪魔の恰好になっている人もいれば、人間のままの人もいます。
結婚式を挙げる方は、ウェディングな格好になっています。
大橋尚先生と婚約者の高良 聡介氏のパラレル結婚式
ふたりともあとで夢だと思うでしょうが、今は真剣です。
このふたりの結婚式も執り行われますので、祝福してくれる方は是非、ご参列くださいませ。
レストラン『アモーレ』へ、どうぞいらっしゃって下さい!
お待ちしております。