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——弟を見ていた。
自分の微笑みから目を逸らす弟を。
自分を恐れ、なのに期待を寄せる弟を。頑張っているところを精一杯見せようと必死で、可愛くて、みじめな弟を。
大天使 天吏
にとってこの『観察』の目的は、『姉として弟をどう扱うか』の研究である。
周囲に居る保護者や生徒たちに、どこまで溶け込み、違和感を感じさせずに演じられるかを試したかったのだ。
一つ意外だったのは、3年1組と2組の合同授業が終わると同時に、天懸が自ら友達を連れ立ってこちらへ近寄ってきた事だ。
「上手に出来てたわね」
弟にはにこりと笑いかけて先手を取り、隣にいる少年に『天懸の姉として』挨拶を始めた。
「こんにちわ。『新江』天吏です」
天懸の表情に戸惑いが浮かんだ。
(「なんでこいつは新江の苗字を使う!?」そう思っているのね)
「弟がいつもお世話になっているようで……これからもよろしくお願いします、ね?」
「イリヤ・ミハイロヴィチ・ジュラヴリョフです」
「ジュラヴリョフ?」天吏は優しくて大人しい一般的な人物の仮面をかぶるために素早く思考した。普通の高校生であるように振る舞うのが成功すれば、弟を揺さぶる事ができる。
「同級生にお兄さんがいるかも。2組に……」
「レナートですね。隣のクラスにエリセイも」
「そう。彼らだわ」
天吏はまた、にこりと笑ってみせた。イリヤもそれに反応するように笑顔を見せるが、どこかまだ硬く、強い警戒心が見える。これではいけない、もっと演じなければ……天吏は会話を続けた。
「あなたは天懸と仲良くしてくれているのね」
「はい、僕ら友達です。以前道で偶然——」
イリヤの言葉を聞いた瞬間、天懸の顔が嬉しさと不安を交えた表情になった。
(彼の顔色を……言葉をどこか疑っている。観察をするにはもってこい)
そしてこの観察が、弟を追い詰めるのを知っている天吏の唇は、貼り付けた嘘の微笑みを僅かに歪めたが——。
「天吏さん、今あなたが話しているのは僕です」
突然の発言に、天吏は弟の方に固定していた目玉をぎょろりと横へやった。イリヤが目を大きく開いてこちらを見ている。
「天懸がどうしました。彼の何を見ていたの」
イリヤは毅然として、袋小路を背中にした弟の前に立ちふさがっていた天吏に、冷水を浴びせるような事を言う。
「あなたはどうして『微笑むフリ』をしているんですか」
瞬間にイリヤの瞳が細くつり上がった。
本当に弟を友人だと思ってか、個人的にそう思われたのか、この時までの観察では微妙なところだが、自分が不快感を持たれているのは分かった。
そしてこの間に新たな登場人物たちが現れた。
「あ、天吏さんだー」
「ほんとだー、どしたの? あ。彼、弟か」
ひときわ明るい声で周囲の注目を惹きつけて双子が近寄ってきた。天吏が何か言う前に、レナートの方が友人を呼んで紹介を始めてしまう。
「英二、こちら俺のクラスメイトの天吏さん」
「天吏さんも弟君見にきたんだ。良いお姉さんじゃん。俺らと同じで!」
エリセイはイリヤを背後から抑え込むように抱きついて、双子の弟とあははと声を揃えて笑いながら、場の空気をのみこむ。
「イリヤ! 弟羊さん役可愛かったよ」
遠巻きにしていた人物もこちらへ集まってきた。
分が悪い、観察ももう十分だと天吏は軽く挨拶をしてからその場から立ち去った。
だから彼女が何を思ってここへきたのかは、彼女にしか分からなかった——。
「ちょっと驚いたかな」
ロベルトが苦笑いした。授業の感想を言おうとした時に、三人の妙な空気に気がついて声をかけるべきか躊躇していたのだ。エリセイが弟の背後から頭小突いて諭した。
「泉が呼んでくれたから止められたけどさぁ。イーリャチカ、こういう時に喧嘩ふっかけちゃダメだよ」
「ごめんなさい」
「イリヤ、謝るのは俺らじゃないね?」
レナートに言われて、イリヤは天懸の前に立つ。
「ごめんなさい天懸」
「いや——」天懸はどうしたらよいか分からず、首を振った。
イリヤはナーバスになっていたが、その後ロベルトが授業の感想を話すうち、気持ちを抑えられたようだ。
「ぐるっと見たら帰るよ。イーリャは次の授業も頑張って!」
「はい、ロビ。今日は有難う!」
最後にはいつもの笑顔が見られたことに安心して、ロベルトは彼らと別れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月01日
参加申し込みの期限
2016年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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