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オープンスクール 〜みんなで寝子島中学校へ行こう〜
| 参加キャラクター一覧 | コメントページ | ダイアリー一覧 |  |
寝子島中学校。
放課後の校庭で楽器ケースを背負った３年生の姿を見つけて、２年生の高知 竹高は飼い主を見つけた犬のような勢いで駆け寄っていった。
「日本橋せんぱ……」
慕っている日本橋 泉の隣に彼のクラスメイトイリヤ・ジュラヴリョフを見つけて、輝かせていた顔を思い切りしかめてしまう。
竹高はイリヤが苦手なのだ。表情で「げ」と言った後輩に、イリヤはワザと残酷そうな微笑みを作ってみせた。
「怖がらないでタカタカ君、大丈夫。取って食うよ」
「ダメだろそれ！」
泉が吹き出すとイリヤも堪えきれずに肩を震わせるので、竹高は緊張を解いた。
「そう言えば今度の参観日、先輩たちのクラスは何の授業の予定ですか？」
「それ、聞こうと思ってたんだ」イリヤは鞄からホームルームの最中に配られたプリントを出した。
『オープンスクールのお知らせ』とタイトルが書かれている。昨年秋に来日したばかりの彼はこの行事の経験がないのだ。
「これは何をするの？」
「Means “Parents' day”．」
竹高に泉の説明はサッパリだが、言葉の足りなさは分かる。まだふわふわしている様子のイリヤにも分かりやすく説明しはじめた。
普通の授業参観は１時間程度の行事だが、今回は違うのだ。
「その日は１時間目から４時間目までの授業は、自由に出入り出来るんです。
３年生はもう最後だからってのもあって、いつものちゃんとしたヤツより技・家庭とか、理科の実験とか派手なのや発表系の授業が多くて……聞いてるのは英語で英語劇、音楽で合唱発表とかですね。
あと文化部の展示とか、全校でスピーチコンテストとか、微妙なお祭りっぽい感じなんですよ。
だから別に親だけじゃなくてお爺ちゃんお婆ちゃんとか家族がくる家もあるし、入学予定の小学生とか、
……あと暇な高校生、大学生が懐かしいとか言って先生に会いに来たりして」
「土曜日だろ。仕事してる人も参加し易いように配慮されてる」
泉は記載された日程をさした。
「どういうものか分かったよ、有難う。でも僕は……どうかな。叔母様に話してはみるけれど」
「接客業だと難しいよな」
理解の早い泉が心を配ったことで、当たり前のように両親がくる竹高ははじめて他の生徒の事情に気付いてドキッとした。
「あの……」動揺を見せる竹高の頭に、めり込ませる勢いで掌がのった。良き先輩である泉は、良き友としてイリヤの方を向いたままだ。
「まあ誰もこないヤツの方が気楽に出来ていい。クラスの奴に家族見られるのって、恥ずかしかったりもするだろ？」
「うん。そう考えるとクラスメイトの家族が見られて、一人でも楽しいかもしれないね」
「だってほら、お前んとこの兄ちゃんたちとか来たらヤバそうだ」
泉がふと言ったのを聞いた瞬間、イリヤは授業参観の恐ろしさを理解して目を白黒させた。
さあ、寝子島中学オープンスクールの当日は、どんな日になるだろうか——。
放課後の校庭で楽器ケースを背負った３年生の姿を見つけて、２年生の高知 竹高は飼い主を見つけた犬のような勢いで駆け寄っていった。
「日本橋せんぱ……」
慕っている日本橋 泉の隣に彼のクラスメイトイリヤ・ジュラヴリョフを見つけて、輝かせていた顔を思い切りしかめてしまう。
竹高はイリヤが苦手なのだ。表情で「げ」と言った後輩に、イリヤはワザと残酷そうな微笑みを作ってみせた。
「怖がらないでタカタカ君、大丈夫。取って食うよ」
「ダメだろそれ！」
泉が吹き出すとイリヤも堪えきれずに肩を震わせるので、竹高は緊張を解いた。
「そう言えば今度の参観日、先輩たちのクラスは何の授業の予定ですか？」
「それ、聞こうと思ってたんだ」イリヤは鞄からホームルームの最中に配られたプリントを出した。
『オープンスクールのお知らせ』とタイトルが書かれている。昨年秋に来日したばかりの彼はこの行事の経験がないのだ。
「これは何をするの？」
「Means “Parents' day”．」
竹高に泉の説明はサッパリだが、言葉の足りなさは分かる。まだふわふわしている様子のイリヤにも分かりやすく説明しはじめた。
普通の授業参観は１時間程度の行事だが、今回は違うのだ。
「その日は１時間目から４時間目までの授業は、自由に出入り出来るんです。
３年生はもう最後だからってのもあって、いつものちゃんとしたヤツより技・家庭とか、理科の実験とか派手なのや発表系の授業が多くて……聞いてるのは英語で英語劇、音楽で合唱発表とかですね。
あと文化部の展示とか、全校でスピーチコンテストとか、微妙なお祭りっぽい感じなんですよ。
だから別に親だけじゃなくてお爺ちゃんお婆ちゃんとか家族がくる家もあるし、入学予定の小学生とか、
……あと暇な高校生、大学生が懐かしいとか言って先生に会いに来たりして」
「土曜日だろ。仕事してる人も参加し易いように配慮されてる」
泉は記載された日程をさした。
「どういうものか分かったよ、有難う。でも僕は……どうかな。叔母様に話してはみるけれど」
「接客業だと難しいよな」
理解の早い泉が心を配ったことで、当たり前のように両親がくる竹高ははじめて他の生徒の事情に気付いてドキッとした。
「あの……」動揺を見せる竹高の頭に、めり込ませる勢いで掌がのった。良き先輩である泉は、良き友としてイリヤの方を向いたままだ。
「まあ誰もこないヤツの方が気楽に出来ていい。クラスの奴に家族見られるのって、恥ずかしかったりもするだろ？」
「うん。そう考えるとクラスメイトの家族が見られて、一人でも楽しいかもしれないね」
「だってほら、お前んとこの兄ちゃんたちとか来たらヤバそうだ」
泉がふと言ったのを聞いた瞬間、イリヤは授業参観の恐ろしさを理解して目を白黒させた。
さあ、寝子島中学オープンスクールの当日は、どんな日になるだろうか——。
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年06月01日
- 参加申し込みの期限
-
- 2016年06月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年06月08日 11時00分
皆さんこんにちは、東安曇です。
今回の『寝子島中学校のオープンスクール（授業参観）に参加するシナリオ』です。
▼参加条件はありません。
学校開放日ですので、生徒や家族や先生の他、ガイド本文にあるように小学生や高校生でもご参加頂けます。昇降口で受付を済ませて入ってください。
▼授業内容について。
公開になる授業は１時間目から４時間目までです。生徒は昼食（弁当）はなし、ホームルーム後解散になります。
（校庭で生徒を待って一緒に下校することも可能です。
最後に体育館で全校スピーチコンテストがあります。こちらは寝子中所属のＰＣは立候補すればどの生徒でも登壇できます。内容は自由です。
クラスごとの授業内容はこちらで詳しく設定致しませんので、ガイドに登場したものでもそうでないものでもご自由にアクションをかけて下さい。コメント掲示板を利用して同級生と合わせることもできますし、別の授業を考えても大丈夫です。
クラスをまたいだ合同クラス授業も可能です。
▼登録外の家族の描写について。
アクションで頂いたキャラクターのみを、ほぼＮＰＣとして描写致します。ＰＣではありませんので、アクションに書いている以上にあまり広がりは持たせない予定ですのでご注意ください。
また、登録済みのキャラクターの場合は、シナリオにご参加頂かないと描写出来ません。
（登録外の家族はサンプル１、登録している家族PCとのGＡはサンプル２をご参考下さい。）
▼ＮＰＣについて。
クラスにきた人たち、スピコンの観客たちなど、モブＮＰＣの描写は可能です。
中学の先生はコチラのページにのっていますので、ご参考ください。
担任の先生は、必要に応じて（アクションにあれば）登場します。
（まだ決まっていない先生をアクションに書くと登場させることができます。ご希望通りのキャラとは限りません）
また以下のＮＰＣにアクションをかけることができます。
登録外ＮＰＣのプロフィールはGMページをご覧ください。
３年２組：三宅 ゆり
３年１組：イリヤ・ジュラヴリョフ、日本橋 泉
２年３組：青木 慎之介
２年２組：水海道 音春（みっちゃん）
２年１組：高知 竹高（タカタカ）
１年３組：幌平 馬桐（マキリ）
生徒親族：エリセイ、レナートジュラヴリョフ兄弟。（寝子中OB）、寺島 康子
同行可能：伊橋 陽毬、大道寺 紅緒（OGではありません）