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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『脱出! 着ぐるみ包囲網24時!』(4)
「この地図の通りなら……うん、こっちみたいね」
深倉 理紗子
の予想はなかなかに的確で、この町における唯一のローカルな新聞、バンディ・ジャーナルを発行するバンディ・ニューズ・コーポレーションのちっぽけな社屋では、いくつかの有力な情報を得ることができました。
その情報をもとに、訪れたのは寂れた町並みのさらに端、民家も途切れた町外れ。
「ひ……ッ!?」
「……下がって」
ぬるり。みすぼらしく枯れた木の影から湧き出すように出現した、狐のマスクをかぶった小柄な着ぐるみを睨み、
サキリ・デイジーカッター
は後ろ手に理紗子をかばいつつ、ずらりとダマスカスブレードを抜き放ちます。
「きっきき、気を付けて……!」
理紗子も寝子島住民であり、こうした状況には幾度も追いやられた経験があるものの、生来の臆病さは未だ克服されず。うなずき返したサキリはこの場にあって、自らが盾となり刃となり、そんな彼女や仲間たちを守り抜くつもりです。
「さて……」
ずるり。隠れる場所もさほどに無い開けた荒野で、狐が姿を消した……かと思うと瞬間、背後からチェーンソーのうなる音。サキリは反転、ブレードを撃ち合わせてチェーンソーを弾くと、返す刀で真横にひと振り。狐の胴に浅く傷を刻み、真後ろに飛び退いて間合いを計りながら、
「教えてくれるかな。どうして君は、『狐』なんだ?」
ちろりと、サキリの赤い瞳がその残影を残し尾を引いて、彼は転移、小さな背中から斜めに斬り下ろし。即座にぐるりと回転したチェーンソーがサキリの肩口を抉るも、背を反らして致命傷は避けつつ反撃、追撃の一閃。狐はゴムまりのように跳ねてかわし、一足で枯れ木の上へ。
右手にダマスカスブレード、左手に幅広のナイフを構え、
「資料によれば、家族の妹に当たる『豹』型がいたはずだが、なぜか前回の放送では姿を見せなかった。そして、今回もね……妙だと思ってたんだ」
じっと、『狐』を見つめます。着ぐるみは小柄で背が低く、そういえば身体つきはどこか、女の子らしいようにも見えました。
「君は誰?」
もちろんのこと、返事は無く。代わりにチェーンソーが金切り声を上げ、跳躍から縦一文字に振り下ろし、サキリを頭頂から真っ二つに……その、直前。理紗子の悲鳴だけが鋭く響き、
「そうか。仕方ない……答えには、自分でたどりつくことにするよ」
姿を消したのは、サキリのほう。上空、土埃におぼろげな太陽の中から、赤刃を渾身の膂力で投擲。
「今度こそ……誰も死なせはしないッ!!」
まるで赤く尾を引く光線のように、ナイフは狐を直上から貫き……がしゃりとチェーンソーは地に落ちて、着ぐるみは赤土の上を転がりました。
地図上、赤い丸は町外れの丘の上を指していて、一体何があるのかと半信半疑ではあったものの、
「ああ……これだわ」
危険が去り、冷静な思考を取り戻した理紗子は、あばら家のような粗末な二階建てを見つけて、どこか感慨深くつぶやきます。
そこはかつて、ごく小規模な、民宿のような施設であったようです。
「……入ってみましょう」
「ああ、僕が先に。警戒するに越したことはないからね」
逆手にナイフを構え、サキリが歪んでがたつく扉を押し開くと、途端に目に入る、陰惨な光景。そこらじゅう、赤く散ってこびりついた飛沫に、切り離されて無造作に放り出された人体の一部。
理紗子は、すう、はあと深呼吸。先ほど訪れた新聞社でも同じようなものを目にして、それらが蝋人形で再現されたものであることは分かっていました。決して心穏やかではないものの、何度か深く息を吸って吐くと、いくらか頭は冴えてきます。
「一方的な殺戮、という感じだね。彼らは何者だろう?」
「何だか、柄の悪い人たちに見えるわね……」
転がる手足の持ち主たちは、土煙に汚れてはいながらも整った身なりの町の住人とはいささか異なり、どこか粗野でラフな旅装に身を包み、腰にはいくつかの武器を帯びた、荒くれ者の一団のように見えました。
「! 地下室があるみたい。行ってみましょう」
それも深呼吸の成果なのか、いつものビビリは控えめに。冷静な思考で促した理紗子に従い、薄暗い階段を降りていくと、そこにはさらなる凄惨な現場が広がっていました。
ずたずたに切り裂かれた、ひとりの男。上階の彼らとは違い、身なりから恐らくは町の住人のひとりであるらしい男の身体は、ほとんどバラバラで、これまでに見たどの蝋人形よりもひときわに、強烈な暴力にさらされたように見えました。
やけにひんやりとした地下室は、どうやら食料の貯蔵庫であるようです。いくつもの樽にはしなびた野菜や小さな魚、そして中央のテーブルには、解体途中の牛肉と、肉切り包丁が突き立っています。
「……見て、これ」
白いカードは、赤く汚れたテーブルの一角にありました。
サトクリフのコテージ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
サトクリフは、肉屋ともっとも関係の深い人物のひとりであったと言える。
コテージは彼と古い付き合いのある悪質な窃盗団の常宿であり、彼らが周辺の
町から盗み出してきた家畜を、サトクリフは安く買い上げ、肉屋へ卸していた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「窃盗団……」
理紗子は、深く思考。
「肉屋一家は、違法な手段で手に入れた肉を町で平然と売りさばくための、体の良い隠れみのにされていた……ということ? この男はその仲介人で、肉屋とは深い関わりがあった……」
「だからこそ、他の住人たちに比べて、彼はこんなにも激しく攻撃されたのかもね。よほどの憎悪があったと見える。ほら」
カードには続きがあり、サキリがそれを指差し、読み上げます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
海辺に面した移民の町であり、船で入ってくる肉は鮮度が悪かったため、
あまり売れなかった。そんな肉屋の困窮を救ったのが、サトクリフだった。
彼の卸す肉は新鮮で味が良く、飛ぶように売れた。だがその代償に、悪事の
片棒を担がされ、人の好い肉屋一家は、常に罪悪感に苛まれていたという。
サトクリフの死体は、まるで売り物の牛のように解体されていた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「灯台へ行こう」
鬱屈としたコテージを出て、地下よりはいくぶんマシな空気を吸い込みながらサキリが言うと、理紗子も同意しうなずきます。
「前回の戦いでは、灯台に重要な意味があった。きっと今回も、何か意味があるはずだ」
「ええ、行ってみましょう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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