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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『脱出! 着ぐるみ包囲網24時!』(3)
「こういう時、男の子がいると安心よね。助かったわ」
などと、
一条 紗矢香
の口先こそしおらしいものの。興味深げに簡素な街並みを眺める彼女には実のところ、これっぽっちも動揺するそぶりはありません。
楢木 春彦
は、はあ、とため息。
「妙なトコ放り込まれたと思ったら、サヤがいるし……思わず二度見したじゃねぇか」
「ふふ。しばらく離れてた幼なじみと再会できて、嬉しいでしょ?」
「マイペースなトコも変わってねぇし……」
ふう、と春彦はもうひとつ息を吐いたものの。先ごろ帰省した際には会わなかったため、実に5カ月ぶりの再会は、こんな状況にあって、確かにほっとするものではありました。と同時に、彼女には幼なじみとして少々心配なところがあることを思い出し、
「っつーかサヤ、この島ってヘンなコト多いし、あんま危ねぇコトに首突っ込むなよ?」
何かと物事を面白がる節のある紗矢香のこと、春彦などは、『どうせ寝子島には不思議な出来事が多いなんて噂に惹かれてやってきたのだろう』……と考えていて、そして事実、それは正しかったりするのでした。
紗矢香はそんな春彦の心配にも、そっけなく肩をすくめるばかり。
「大丈夫よ。私の合気道の腕前は、春彦も知ってるでしょ? それにいざとなれば、覚えたてのろっこんもあるし」
「ってサヤお前、もうもれいびなってんのかよ!? 話早ぇのは助かるケド、順応性高すぎだろー!!」
何ともこの幼なじみには、驚かされっぱなしの春彦なのでした。
ふたりが道行く先で見つけたのは、次なる事件現場。二丁の回転式拳銃が交差する勇ましい看板を鎖で吊るした、一軒の店でした。
「なんだココ? 周りの家とちょっと違ぇーな」
「ふぅん。入ってみましょうか」
春彦がぎいと軋む扉を押し開くと、出迎えたのは、蝋人形。
「なるほどね……『彼』が殺された、その瞬間を再現してるわけね」
「シュミ悪ぃなーオイ……」
人形は腹の出た恰幅の良い中年男性で、身体中にはピンポン玉大の穴がいくつもあき、服の切れ端やら鮮血やらがそこらじゅうへ飛び散っています。何かにひどく驚いた顔にも穴は開いていて、半分は派手にひしゃげて吹き飛び、何ともグロテスクです。
店内には大小さまざまな、現代のそれと比べてやや古めかしい型の銃器が陳列されていて、どうやれこれらが売り物であるようです。
カウンターの上に白いカードを見つけて、ふたりは揃って、刻まれた文面を覗き込みます。
ガードナー銃砲店
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
店主のガードナーはあくまで自衛用の拳銃を勧めたが、肉屋がもっと強力な銃を、
機関銃のようなものは無いのか? と尋ねると、彼は強い口調でその用途を
問い詰めたのだと言う。
ガードナーは肉屋の様子が普段と異なることに気付いたものの、口論の末に彼は、
銃弾で体重を数百グラムほど増やすことになってしまった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「「機関銃……?」」
そこはかとなく、背筋を走り抜けた嫌な予感。そろりとふたりが顔を見合わせた、その瞬間に。
「危ねぇっ!!」
鳴り響いた、けたたましい銃撃音。カウンターの奥から放たれた連射に、ふたりは転がるようにして店から飛び出します。
現れたのは、硝煙たなびくドラムマガジン式マシンガンを手にした、熊のマスクをかぶった着ぐるみでした。断続的に放たれる銃弾が、扉や壁を容赦なく貫き穴だらけにし、春彦は向かいの民家の軒先へと転がり込みます。
「……!? サヤッ!!」
「痛たた。乱暴ね、まったく……膝を擦りむいてしまったじゃない」
道の真ん中に転がっていた石ころに足を取られ、紗矢香は立ち往生。感情など微塵も無いように、熊面は緩慢な動きで銃口を紗矢香へ向けて、
「サヤ!! 早くこっちへ……くそ! やめろッ、このクマ野郎!!」
春彦が無策に飛び出そうとした、その時に。再び引き絞られるトリガー、おびただしく吐き出される銃弾が、紗矢香の全身へと殺到し。
「サヤーーーッ!!」
「慌てない、慌てない。ふふっ」
ぶわ、と黒い霧。銃弾はいずれも、いつのまにやら組紐を唇へくわえた紗矢香の身体を素通りし、彼女は黒霧となってはらはらと解け、するりと春彦の横へ滑り込み、再び形を成し。ぽかんと口を開けた春彦へ、にっこりと笑ってみせました。
「ざっとこんなものよ」
「サヤのろっこんすげぇ!?」
がしゃり、かちかちという音に、見ると機関銃は弾切れらしく、熊面はどこからか取り出したドラムマガジンを再び交換しようとしています。
春彦の決断は、一瞬でした。すかさず飛び出して、
「その銃、もらったぜ……!!」
着ぐるみの鳩尾へつま先を蹴り入れ、怯んだ隙に脱いだジャケットをずぼっと熊の頭にかぶせて、翻弄。肉球に握られたマシンガンを強引に奪取すると、グリップを握り込み、引き金を思い切り引き絞って、
「食らえーーーッ!!」
ぽん、と春彦の肩を叩いた紗矢香は、あくまで余裕の表情。
「やるじゃない、春彦。頼りになるわね」
「テレビ番組の撮影とか言う割に、物騒すぎるだろこれ……! 本物かよこの銃!」
とっさのこととはいえ、穴だらけになった熊の着ぐるみから流れ出す赤い流れなど見下ろすと、春彦とてあまり良い気分はしないのも確かです。
マシンガンを放り出し、げっそりとしたような春彦をよそに、紗矢香は倒れた着ぐるみを眺めて、ふと思案します。
「熊……狼に虎、狐? 豹だったかしら。どちらにしても、4匹よね。気になるわね」
「? 何が?」
「資料を見なかった? 以前の放送では、5匹だったのよ」
春彦は知らないことながら、紗矢香は以前に放送されたという『実験島』の映像を、どこかでチェックしていたようです。確かにそこには、血なまぐさい修羅場には似つかわしくない、やけに無垢な存在が映り込んでいたのだと言います。
「あの、『猫』型。『Cat Baby』……肉屋一家には、まだ幼い赤ん坊がいた? きっとそこに、事件の真相に関わる何かが」
ぱぁん、と、乾いた銃声。
「……ぐぁっ!?」
「春彦!」
彼の腕に食い込んだ銃弾は、既に持ち主が倒れ伏し使う者もなくなったはずの、マシンガン。
構えているのは……穴だらけの、熊の着ぐるみ。死んだはずの。
「くっ、そ……! 倒しても復活するとか、聞いてねぇぞ……!」
「逃げるわよ、春彦!」
がちがちと、マガジンに残ったわずかな残弾を吐き出したマシンガンの隙を突いて、春彦は左耳のピアスを二度撫で、紗矢香を連れて民家の屋根へと跳躍。どうにか熊面の追撃を振り切りました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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