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『脱出! 着ぐるみ包囲網24時!』(2)
「んNooooooゥ!?」
直接的な戦闘能力やろっこんを持たない面々にとって、どこからともなく襲い来る着ぐるみは、恐怖のひと言。
深縹 露草
もまた例外ではなく、狼面の血まみれ包丁から、ひたすらに逃げ惑うばかりです。
「私は食べても美味しくありませんデースよ……!」
「危ないよぉっ!」
とはいえ、それも自分ひとりに限ってのこと。彼のピンチを救おうと、
壬生 由貴奈
が放った工具が狼頭にびしりとぶつかり、包丁の先端がぐるりと彼女へ向いたからには、露草も黙って逃げるばかりではいられません。
肉切り包丁が鋭く振るわれて、
「っ! 痛ぅ……」
「く……やらせまセーンよっ!!」
とっさに手にしたのは、そこらに転がっていた角材のようなもの。思い切り振りかぶり、マスクの後頭部めがけて、露草は全力。フルスイングで振り抜くと、鈍い音と確かな手ごたえが両手に伝わり、着ぐるみはどしゃ、と赤土の地面へ倒れ伏しました。
振り返ると、由貴奈の腕に走る、痛々しい赤のライン。
「ありがとうございマース、助かりました……大丈夫デースか?」
「うん、かすり傷だよぉ。いたた……」
どうやら深手ではないようで、ひとまず安堵。とはいえ、先ほどのような急襲を何度もしのげるかと言うと、少々危ういのも確かです。
露草は、顔を地面に埋めたまま動かない狼の着ぐるみを、ふむ。とひとつ眺めて、
「うん? どうかしたのぉ?」
「私なら……この着ぐるみを、光らせることができるかもしれません。そうすれば、目印になるかも……」
「光らせる?」
つまりは、彼のろっこんです。露草は懐からメモ帳とペンを取り出すと、倒れている着ぐるみをじっと見据えながら、さらさら、描き慣れた紋章を紙へと記します。
「おお~。なるほどねぇ」
「これなら、着ぐるみが近づいて来たとき、すぐに分かるはずデース」
着ぐるみの胸元へ、ぱあっとまばゆく輝いて浮かび上がるのは、描いたものと同じ紋章。これこそが露草のろっこんであり、神出鬼没な着ぐるみの接近を知らせるのに、いくらか役に立ってくれそうです。
由貴奈はふと、露草が手にした角材と、目の前のそれらを見比べて、どこか納得顔を浮かべます。
「工事中……みたいだねぇ?」
木造、平屋根の二階建て。民家は建築途中のようで、ところどころ壁が無く、近くには切り出した角材が積まれていたり、木槌や錆びかけたチェーンソーを始め、様々な大工道具がそこらに放置されていたりします。
「これはまた、不気味デースね……」
なるほどアトラクションだと思わせるのは、そこに立っている、いくつもの蝋人形たちでした。そのうちふたつは夫婦のようで、夫の人形は泡を食った様子で地面へ倒れ、良く見ると片足が離れて転がっています。妻の人形は、背中から斬りつけられているところを再現でもしたのか、派手に赤い飛沫を宙へ噴き上げています。その他の人形たちは大工のようで、夫妻を見捨てて我先にと逃げ出したところであるようです。
「事件当時の様子、っていうところかなぁ」
「おや。ここに何かありマースよ?」
町中に点在するスポット、多くは殺戮現場であるそれらを紹介する、いくらか土色に汚れた白いカード、あるいはプレート。そんなものが、作りかけの民家の扉の脇に掲げられていました。
ふたりはそれをまじまじと覗き込み、
「「……『ウェスト邸建設予定地』?」」
ウェスト邸建設予定地
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
哀れなウェスト夫妻が、最初の犠牲者となった。
彼らは建設中のマイホームの進捗状況を仲睦まじく見学に訪れた折、居合わせた
大工たちとともに、肉切り包丁でそれぞれ十数回に渡って斬りつけられ、死亡した。
ふたりの死体が抱き合っているように見えたのは、愛情故にか、あるいは互いを
盾にしようと押し付けあったがためなのか、その点は大変興味深くも明らかに
されてはいない。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「……何で、殺したんだろうねぇ?」
民家の扉を開き、由貴奈がそっと内部を覗き込みながら、根本的な問いを口にします。
「いや、それを見つけるのが目的なんだろうけど。たとえば……着ぐるみはお肉屋さんだったんだっけ、何か悪評でもばら撒かれたとか? それとも、他に肉のシェアを奪い取るようなお店があって、それを潰そうとしたとか。あ、一番えげつないパターンは」
と、由貴奈はふと言葉を区切り、たっぷりの間を挟んでから、
「肉屋が人の味に目覚めたから……とか?」
ぽつり、と不穏な推測を口走ります。
「着ぐるみのマスクは全部、過去に人食いの記録がある動物ばっかりだし。殺した人間を鍋で煮込んでたー、とか童話じゃあるまいし、いやーまー、笑えないよねぇ」
「だとしたら、恐ろしい話デースね……!」
いずれの可能性も今のところは否定し切れず、露草はむうと眉を寄せます。
「そういえば。肉屋一家は、『煙のように消えた』のでしたっけ。火の無い所に煙は立たぬと言いますし……自らも『加工』し、骨しかなくなってしまったとか。あるいは……火事等で燃え、灰になってしまったのでは?」
「それを誰かが、あんな風に蘇らせた! とか? オカルトだねぇ」
推論を重ねつつ民家の中へ視線を巡らせると、まさしく建設中のようで、中には建材がいくつか積まれているくらいで家具のひとつも無く、特に手がかりのようなものは見当たりません。
「次は、役所か図書館、墓地でも探してみますか? 何か見つかるかも……、!」
と露草が言ったところで、まだガラスのはめ込まれていない窓枠の向こうに、揺れる明るい光。胸元に輝く紋章によって、狼面が息を吹き返したことを悟ると、ふたりはうなずきあって、裏口からそっと民家を抜け出しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
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