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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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赤、青、黒のビームが、相手の攻撃を引き付けんと曲芸めいて飛び回る
卯木 衛
を襲う。
『ターゲット認識。全テ破壊シマス』
色のない機械めいた声が、ビームと共にゴーレムから発せられた。
(私は……状況の確認を)
と、
御巫 時子
は愛らしい雀に姿を変え、小さな羽をはばたかせる。
衛が引き出したゴーレムの手札――謎のビームを受けないように注意しながら。
「ムク、オレ達も行くよぅ」
雄々しく一声吠えたムクの背に跨って、
呉井 陽太
もぐんと宙に飛翔する。
ゴーレムと距離を取るのはもう終わり、戦いの始まりだ。
衛がビームの攻撃を引き受けてくれている間にと、陽太は茎付きの赤い実を取り出した。
コンビニ袋に多めに採取してあった宝石のように煌めく実を、
(狙うなら……あの目、かな)
と、よくよく狙いを定めて、ゴーレムの3つ並んだ目を目掛けて投げつける。
投げる、ということに関しては練達の陽太である。
実は過たずゴーレムの目を直撃し、心臓の跳ねるような爆発音を辺りに響かせたが、
「これは……硬いねぃ」
という具合で、ひびが入り光を失った目は、赤くぎらついていた一つだけ。そして、
『危険ナ行為ヲ確認。ターゲット、変更シマス』
ゴーレムは己の破損に微塵も動じることなく、言葉の通りにターゲットを切り替えた。
「陽太さん危ねえ!」
「呉井!!」
衛と
楢木 春彦
が叫ぶ声を耳に、陽太は青い光を見留めてひゅっと息を飲む。
即座に放たれた青いビームは、何とか陽太を逃がそうとしたムクの身体に直撃した。
「っ、ムク!」
外傷はない。けれどムクは、陽太の声も耳に届いていない様子でぶるぶると震え出す。
ムクはそのままよろよろと床に降り立つと、頭を下げたまま動かなくなってしまった。
「ムク、どうしたのん、しっかり……」
ムクの背から降りて、明らかに様子のおかしいムクを正気づかせようと声を掛ける陽太。
けれどムクは一向その調子で、更に――ゴーレムの無機質な眼差しは、陽太へと移る。
瞬間それに気づいて、しかし陽太が動くよりも、ゴーレムの目が鈍く光る方が早かった。
「あ……」
声が漏れる。漆黒の光線が陽太に迫る、その刹那。
「――世界よ、凍てつけ!」
ガチン! と頭の中に撃鉄を落とすや、
御剣 刀
は床を蹴った。
黒い光が陽太を捕え切るよりも、速く駆ける。
そして刀は、陽太の肩を掴むなり、2人して床に転がった。
ビームが、先ほどまで陽太が立っていた、今は何もない空間を穿って壁に消える。
寸の間しんとした世界の中で、身を起こした陽太はその瞳を瞬かせた。
「え? あれっ?」
「加速しました、ビームは当たっていません。それより――まだ、来る」
鋭い眼差しでゴーレムを見据えたまま、刀が言う。
対処できない動きに首を傾けていたゴーレムが、2人の存在を再び見留めた。と、その時。
――ドォン!
爆発音が、刀達から離れた所から轟と響いた。
ゴーレムの険呑な眼差しが、そちらへと注意を引かれて動く。
爆発は、赤い実のもの。投げたのは、後方で一閃を守っている
椿 美咲紀
だ。
「させないのですよ! 私達は、一人じゃないんだから!」
ゴーレムの意識を逸らす為の援護の一撃と共に、美咲紀は想いを紡ぐ。
「今まで色々な危機だって、皆で乗り越えてきたもの!」
美咲紀の言葉につと口の端を上げて、リブの背に乗った春彦もゴーレムを翻弄する。
「っつーことだ。大事なダチを痛い目に遭わせたんだからな、許さねぇ!」
「右に同じ、だ! こっちだ、掛かってこい!」
衛も、益々縦横無尽にカイと共に宙を舞い、春彦と2人、ゴーレムの目を引きつけた。
仲間達の健闘を目に、厳しい表情をかんばせに乗せるは
八神 修
。
(床を『分解』……いや、リスクが大きすぎるか。床の下がどうなっているかわからない)
例え『分解』自体に成功したとしても、床が裂けて仲間を巻き込む等しては事だ。
(だが、ゴーレムを嵌め落とすことができれば、勝利は俺達に大きく近づく)
ならば今、修にできるのは――機を待ち、備え、見極めること。
もどかしさに口の中を噛む修のすぐ傍、犬杜 一閃を背に乗せたルークの傍らで、
(僕が今すべきことは……)
と、
恵御納 夏朝
も、頭をフル回転させていた。
(皆がゴーレムの気を引いてくれてる……タイミングは、今!)
一閃にシールをぺたりとして能力発動、夏朝は手持ちのシールをゴーレムへと飛ばす。
「お願い! 届いて!」
ゴーレムまでは、中々の距離がある。
夏朝は、一枚でも目標に届けばと、惜しみなくシールを放った。
シールの数には限りがあり、この世界での冒険の内にその枚数は着実に減っている。
(だけど、今、僕の能力が役に立つかもしれないんだ……!)
果たして、夏朝の想いを乗せたシールは、ゴーレムにぺたと貼りついた。
「重く……!」
夏朝の呟きと同時に、ゴーレムの身体がずん、と僅か沈む。
重みに耐え切れず、ゴーレムの周囲の床が幾らかの亀裂を走らせた。
『……危険、ナ、外敵ヲ、発見』
己の身体を襲った異変に、相変わらず抑揚のない、けれどどこか苦しげな声を出して、
『排除、シ、マス……!』
ゴーレムは、夏朝達がいる方へとその眼差しを向ける。
「っ、来るぞ!」
咄嗟にカバンを盾のように構え、修が叫んだその声を耳に、
「なっ、恵御納!?」
「恵御納さんっ!!」
けれど夏朝は、一閃を乗せたルークや美咲紀、修と傍らの翼獣の前へと躊躇なくとび出した。
背の向こうにある全てを守るようにして立ち、夏朝は叫ぶ。
「何としても先へ進み、皆で島へ帰る……!」
胸の誓いが背を押すままに、夏朝は迫り来る黒々としたビームをその身に受け止めた。
途端――その瞳から光が消え、夏朝はその場に崩れ落ちる。
「う、あ……!」
不意に心を支配した底のない絶望が、夏朝の抱く想いを、希望を、誓いを踏み躙った。
目の前が比喩ではなく真っ暗に感じられ、蹲る夏朝。
「え、恵御納さん、しっかりして!」
駆け寄った美咲紀が、その肩を両の手とそれが纏う温もりで支える。
その様子を横目に、陽太は口元を引き結んだ。
ビームの影響から回復したらしく自分の元に急ぎ駆けてきたムクの背に再び跨り、
「ムクの分と、夏朝ちゃんの分。これは、きっちりお返ししないとだねぃ」
と、力強く宙に舞い上がるや、再びゴーレムへと宝石じみた実を投擲する陽太。
今度こそその攻撃は、全ての目を破損させることに成功する。
「やった! 陽太さん!」
「呉井、いい仕事っぷりじゃん!」
翼獣に乗って飛び回っている衛と春彦が、明るい声を上げた。しかし。
『機能、一部停止……攻撃パターン、ヲ、変更シマス』
という調子で、ゴーレムの方もまだ、諦めるつもりはないらしい。
シールの効果で重くなった腕を、ギギギ、と持ち上げて、床へと振り下ろす。
「わわっ……!」
「って、馬鹿力にも程があるだろ……!」
次の瞬間広間中を襲った揺れに、美咲紀が目を丸くし、刀が苦く呟いた。
床の亀裂が更に広がり、ゴーレムの足元も、幾つもの塊に割れて分かれてしまっている。
その様子に――修は、瞳に冴えた色を乗せた。
「機は熟した、ってところか……その力、身を滅ぼすぞ」
精神を集中させ、ぴたりと息を止める。
見つめる先はゴーレムの片足が乗っている、ひび割れ砕かれた床の1ピースだ。
欠片というには大きすぎるそれを『分解』すれば、生じた穴にゴーレムの片足がずぶり。
シールの効果で重量が増しているゴーレムは、そこから抜け出すこと叶わない。
「一斉攻撃のチャンスだ!」
修の声が広間に響く。
当然この機を見逃す気はない翼獣に乗った3人が、相棒と共にゴーレムに迫った。
「カイくん! 反撃開始だ!」
「ムク、さっきのお返し、まだまだ足りないよねぃ」
「めっためたにしてやろーぜ、リブ!」
衛、陽太、春彦の呼び掛けに応えて、三頭の翼獣がゴーレムに躍り掛かる。そして。
『……機能、停止……』
太く鋭い牙や爪の連撃に耐えかねて、ゴーレムは遂に沈黙したのだった。
その姿が、端からさらさらと崩れて砂に還っていく。
残ったのは、砂の山と――先へと続く、階段への道だ。
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月19日
参加申し込みの期限
2016年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月26日 11時00分
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