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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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――この先、番人の間。
先へ進むには目前の扉を開ける他なく、
「番人……一体何が待っているんでしょう……?」
刻まれた文字を読み上げた
御巫 時子
は、顎に指を当ててちょっぴり難しい顔を作った。
名無しの翼獣の背を撫でて、
八神 修
が口を開く。
「わからないが、進むしかない。念の為、そろそろルーク達を交代させるのはどうだ?」
準備万端だとでも言いたげにルークが一声鳴き、
「カイくん、ここまでありがとうな」
と、
卯木 衛
はカイの頭を労わるようにぽんぽんとした。くるる、カイの喉が鳴る。
犬杜 一閃がカイの背から降りるのに手を貸して、ごく僅かだけ眉を下げるは
恵御納 夏朝
だ。
(一閃さん……この短い間にも、どんどん衰弱が進んでる気がする……)
一閃達も含む全員での帰還を目指す夏朝の胸に過ぎるは、明確な心配の色。そして、
(……弱ってまで力を使い続けてる、のかな? 初ちゃんの為に?)
共に湧いて出たのは、恐らくは問うても答えの返らない疑問。
胸の内を曇らせる夏朝から一閃の身を預かって、
「っと、気をつけろよ」
足元をふらつかせる彼を支えてやりながら、
御剣 刀
が声を零す。
「初に会うんだろ? じゃあ、しっかりしてろ」
こく、と弱々しく頷いた一閃を、刀はルークの背に託した。
ルークの傍らに立つ
椿 美咲紀
が、ぐたりとしている一閃の背に触れる。
「大丈夫、大丈夫なのですよ。必ず、私達が助けるから」
その為にも前に進まなくてはと、美咲紀は扉をキッと見据えた。
皆の顔を見渡して、
呉井 陽太
が声を伸びやかに響かせる。
「それじゃ……皆、行こうか」
「うっし! 何が待ってても負けねぇ、必ず乗り越えて先に進む!」
続く、気力をみなぎらせた
楢木 春彦
の宣言に、返るは数多の頷きだ。
「……開けるぞ」
修が手を掛ければ、扉はいとも容易く開き。
一行は、扉の向こうに広がる大広間へと静かに足を踏み入れた。そして。
「って、でけぇ!?」
「何だあれ強そう!」
春彦が、衛が、思わずといった調子で声を上げる。
その目に、大広間の奥に立つ巨大な土人形――ゴーレムの姿が留まったのだ。
陽太が、しぃ、と口元に指を立てる。
「あんまり騒がない方が得策かもしれないよぅ。今のところ、向かってくる様子もないし」
春彦と衛が、ハッと口元を抑えて顔を見合わせた。
その様子におっとりと微笑した後で、時子がゆるりと音を紡ぐ。
「あれが番人でしょうか……奥に、階段が見えますね」
「だったら、あのゴーレムを倒すのが先に進む為のミッションか」
静かに目を光らせる修の肩を、春彦が「あっ、ちょっと待ってくれ」と掴んだ。
「確かにアレをどーにかしねぇと上には行けねぇかもだケド、今のところ、動く様子はなさそうだろ?」
だったら、と、春彦は改めて大広間を見回してみせ、修もそれに倣う。
それぞれの目に映るのは――広間中に点在する複数体の動物の石像。
陽太が、石像に眼差しを遣ったままで春彦の言葉を継ぐ。
「あの石像、何か意味があると思うんだよねぃ。少し、時間を貰いたいなー、って」
その言葉に、修は顎に手を宛がって思案した。そして。
「俺も、仕掛けが隠されている可能性はあると思う。対ゴーレムの鍵になるかもな」
頷いて、修はふっと口元を緩める。
像を調べている間、一閃のことは俺達に任せてくれ、と。
「ん、そしたらよろしくねぃ。タイムロスが心配になったら、手を振って合図するよぅ」
「それじゃ、俺達は安心して像を調べさせてもらうぜ! っと、なるべく急いで、な!」
修の言葉を受けて、陽太と春彦は、音を立てないよう小さくハイタッチを交わした。
カイを伴った衛が、「それじゃあ俺は!」と元気のいい声を出す。
「その間、あのでっかいの観察してよーかな。こえーからとりあえず遠目で!」
動き出したら困るしな、なんて言いながら歩を進めようとする衛の背に、
「卯木君、あれがゴーレムなら……」
ヘブライ文字やローマ字等、何か刻まれているかもしれないと夏朝が声を掛けた。
「文字? あ、ロボットっぽい見た目だし製造番号みてえな?」
「ええと、ちょっとだけ違って……例えば、ローマ字だったら……」
夏朝は衛に、一般に聞くゴーレムの倒し方を噛み砕いて説明してみせる。
神妙な面持ちで夏朝の話を聞き終えた衛は、にっと明るい顔を作って、
「それじゃ、見つけたら皆に報告するな!」
と請け負うや、「カイくんも一緒に見ようぜ」と翼獣と共にゴーレムの調査へ。
カイと一緒に、一定の距離を保ちながらも具にゴーレムを観察する衛だったが、
「駄目だ、なんも書いてないっぽい……」
という具合で、残念ながら成果は得られなかった。
ややしょんぼりする衛の顔を、元気を出せとばかりにぺろりとするカイ。
衛の報告を受けて、刀が思案げな顔で呟きを零す。
「ゴーレムの存在が既に常識外れって気もするけど、俺達の常識は通用しないか……」
そんな中、春彦と陽太は石像の持つ意味について懸命に頭を働かせていた。
「1、2、3……全部で7か。どれも動物なのも気になるよな」
共通点探して他と違ぇのあればソレが怪しいんじゃね? との春彦の言葉に頷く陽太。
「七つの大罪と悪魔に関連のある動物の石像かも? と思ったけど、それだけじゃよく分からないしねぃ」
陽太の言葉を耳に捕えて、春彦が双眸を瞬かせる。
「……七つの大罪? 関連のある動物?」
首を傾げる春彦へと、陽太は「ああ」と顔を向けた。
そして説明するは、七つの大罪と、それに対応する代表的な動物の種類。
ふむふむと陽太の言葉を噛み締めながら石像を一つ一つ目で確認した春彦が、
「ん? 虎だけ無くねぇ?」
と、素朴な疑問を口にする。陽太が、うーん、と首を傾けた。
「一応、虎は暴食と関連付けられることもあるんだけどねぃ」
「でも、メジャーじゃねぇってことか? なら、俺は虎の石像から調べてみるぜ」
「じゃあオレは、罪の重い順に石像を並び変えられないか試してみようかな」
互いに健闘を祈って、2人は早速行動を開始する。その一方、
「俺達は後方に! 一閃を守るんだ!」
修は、美咲紀と夏朝に呼び掛けて、陽太達との約束を果たそうとしていた。
万一の時に一閃を戦いに巻き込まずに済むよう、守りの布陣を整える3人。
「ここなら、一閃さんを危険にさらさずに済みそう、かな……?」
一閃を乗せたルークの傍ら、入り口の扉付近。
夏朝が、幾らかの緊張を孕んだ声を零した。
何があっても一閃や仲間を守る、胸の内にはそういう心意気が煌めいている。
ルークを挟んで夏朝と対称になる位置には、美咲紀が笑顔で控えていた。
「皆が一緒だもの、大丈夫!」
己の声が仲間達や一閃のことを励ますようにと、美咲紀は前向きな言葉に願いを込める。
その意を察して、修は柔らかく笑みを漏らしてみせた。
「そうだな、俺達ならやれるはずだ。信じて力を尽くそう」
いつ動き出すか確かなことはわからない巨大な敵を、油断なく見据える修。
彼は夏朝たちの隣に、もう一頭の翼獣と共に堂々として立っている。
そんな仲間達の様子をちらと見遣って仄か笑み零し、春彦はまた作業に戻った。
リブと一緒に、虎の石像を触ったり押したり引いたり、とにかくじっくり調べ上げていく。
「うーん……おかしなトコは見当たらねぇなぁ……」
仕上げのように石像をこつと拳の裏で叩き、呟きを漏らす春彦。
「呉井の方はどーだろ……?」
眼差しを、陽太の方へと移す。
近くに位置していた狐の石像から並び変えをと考えていた陽太だったが、
「この像は、動かすことができないみたいだねぃ。並び変えは難しい、か」
という具合で、こちらの調査も難航していた。
一つ、息を吐く。何か他に、調べるべきものはないだろうかと。
「そうだ……壁や天井、床なんかも見ておいた方がいいよねぃ」
手早く、けれど鋭く辺りに視線を走らせる陽太。
そうして彼は――近くの壁の一部が、扉のようになっていることに気がついた。
近づいて、慎重に触れてみる。今のところ、扉が開きそうな気配はない。
「……やっぱり、どこかに仕掛けがあるみたいだよぅ」
価値ある収穫を得て、けれど陽太は、大きな選択を迫られていた。
(これ以上は……タイムロスかもしれないねぃ)
冷静な判断の元、陽太は仲間達全員に見えるよう、大きく手を振ってみせる。それを見留めるや、
「カイくん、またついてきてもらってもいいか?」
と相棒に声を掛け、当然だと促されるままに衛はカイの背にとび乗った。
「仕方ねー、正面突破だ!」
アイツ動いたりしねえだろうな、と頬に冷たいものは伝わせながらも、
「まず俺が行く! 斥候にはちょうどいいだろ?」
なんて、衛は余裕っぽく口の端を上げてみせる。
(念のため回避に専念、だな……)
と胸の内に言い聞かせながら、衛は慎重に、ゴーレムへと中空から迫った。
途端、ゴーレムの3つの目が、赤、青、黒と順に明滅し――そして、
「っ、カイくん、避けろ!」
直後放たれた赤いビームを、上空へぐん! と逃れることで衛とカイは何とか避ける。
「やったぜカイくん! ……だけど、厄介だな」
侵入者を敵と見なして動き始めたゴーレムは、先ほどまでの沈黙が嘘のように猛っていた。
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SF・ファンタジー
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20人
参加キャラクター数
20人
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シナリオガイド公開日
2016年06月19日
参加申し込みの期限
2016年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月26日 11時00分
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