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雪暮れ湯けむり、冬の宿
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● うるわし男湯
さて。
洗い場に細い背中が三つ。
少女のようにきめ細かい肌は、水滴をはじいて艶めいている。
非常に眼福な光景だが、こちらは男湯。
洗い場にいるのは
獅子目 悠月
、
立花 なつ
、
来島 アカリ
の仲良し三人組である。
「さぁ洗い終わったしお湯に入るか」
悠月が立ち上がった。長い赤銅色の髪は、濡れて肩から腹のあたりに張り付いている。
「待って」
洗いたての金の髪をかき上げ、なつが悠月の腕を掴んだ。
「ん? なんだなつ?」
「温泉では、髪をまとめないとねぇ。後ろ向いて? 結ってあげる」
「そうか。滅多にこういうところに来ないから忘れてたな」
悠月は王者然と座りなおすと、なつがその細い指で器用に髪を結いあげるのに任せた。年頃の男子なら、友人とはいえこんな風にされるのを嫌がりそうなものだが、良家の子息である悠月は、誰かに何かをしてもらうことに慣れているのだった。
「きつくない?」
「ん」
「よかった。はい、完成だよ~」
なつは悠月の髪を高くまとめると、どこからともなく取り出した可愛らしい髪留めで留めた。
悠月は伏せていた顔をあげる。すこしきつめの榛色の瞳は、長い睫毛に縁どられている。
髪留めのせいで少女度数が五割増しになっているとは露とも気づかず、悠月は超然と笑った。
「なつ、ありがとうな」
(あれ、獅子目じゃないか!)
すこし離れた洗い場で、泡まみれになりながら横目で少年たちをしかと目に焼き付けている者がいた。
美しい少年に並々ならぬ情熱を注ぐのが生きがいの、
ロベルト・エメリヤノフ
である。
Leidenschaftの仲間である
如月 庚
、
屋敷野 梢
と一緒に、慰安を兼ねて温泉に来たのだが、梢は女湯だし康は守備範囲外である。そんなわけでロベルトの心は、一筋に美少年たちに向かっており、スポンジがめちゃくちゃに泡立っていることにも気付いていなかった。
(銭湯や温泉はいいね……何がいいかって親密(意味深)でもない美少年の裸を堂々と見れるところだよ。それでも見つめたりすると不審に思われるから……ちらりちらりとね!)
ところで、悠月とはたまに彼の家に泊まりにいくような仲である。
(そういや入浴シーンは初めてだね……いいね)
その四肢の美しさにうっとりしていると、身体や髪を洗い終えた悠月たちは露天風呂へと向かうようだ。
ロベルトは慌てて全身の泡を洗い流し、彼らの後を追いかけた。
「獅子目!」
「ロベルト?」
「一緒にいいかな?」
言いながらロベルトは改めて悠月のつま先から髪の先までを舐めるように眺める。
「なんだ、みとれたか?」
冗談めかして悠月が尋ねると、ロベルトは力説した。
「ああ! もちろんだよ……!! やっぱり美少年は顔だけでなく身体も均整が取れていて美しいね……もはや一種の芸術だよ……!」
ロベルトの熱い称賛はなつとアカリにも及び、ふたりはちょっと気恥ずかしくなる。
「や、俺、女子と間違われんの嫌いだし」
とアカリが言えば、ロベルトはまた力説する。
「女子っぽいとは違うんだよ! 君は君のままで美しいんだ。まるでギリシャ神話のアドニスのようさ」
「アドニスだって。すごい褒められようだねぇアカリ」
なつがくすくすと笑う。
するとロベルトは今度はなつを見遣って、守備範囲よりは若干背が高いな(ロベルトの守備範囲はだいたい身長165センチ以下である)と思いつつ、「君もまるでアポローンのようさ」とさりげなく胸板に触れる。
そのロベルトを湯船の中から見つめていたのが、庚である。
湯はとろみがあって気持ちよかった。こんなにゆっくり温泉に浸かるなんて久しぶりだ。最高である。
そして、一緒に来たロベルトに対しては、触らぬ神に祟りなしという姿勢を貫いていた。
(ロベ先、すっげえいい顔でアヤシイ動きをしてやがる……あれはよからぬことを考えてる、と見たぜ……)
そのうち少年たちは、あがるだのあがらないだのと言ってきゃっきゃしはじめた。
「来島もう上がるのか」
「なんだ獅子目、その馬鹿にしたよーな顔は」
「別に。すぐのぼせるお子様は上がればいいんじゃないか? 俺はまだまだ平気だけどな」
「何を! 俺だって!」
「そこまで言うなら、よーし、どっちが我慢強いか勝負だ!」
「ふん、俺に我慢勝負を挑んだことを後悔させてやるぜ!」
悠月とアカリが言い合いになると、なつが「どっちもがんばれ~」と茶々を入れ、そんな彼らに揉まれるようにしながらロベルトは幸福で堪らないと恍惚の表情を浮かべている。
(そっとしておこう……踏み入れて良い領域、悪い領域を弁えるのも……リーダーの義務、なのかもしれない)
庚は静かにロベルトたちから離れる。
と、岩陰の湯けむりの中に、人影があった。
ゆる巻きの金髪をタオルでまとめ、なだらかな背中をこちらに向けている。
「女……?」
ここはいつから混浴になったのか?
混乱していると、その金髪後ろ姿美人が、庚の考えを読んだかのようにくるりっと振り向いた。
しかしてその正体は――青ヒゲとケツアゴがチャーミングな
ミッシェル・ナイスゲイ
であった!
「いやーん、間違えて男湯に入っちゃったわ~ん! でも、色々な殿方の裸が見られて……むふふふ♪」
ミッシェルはくねくねくねっと腰を振った!
「ゲイバー仲間の新年会で来たんだけど、ここってとってもいい湯よね~ん。お肌すべすべになるかしらん? それとも『猿の湯』だし、猿の様に腰を振れるようになったり? ……いや~~ん!」
嬌声をあげながら、ミッシェルはムチュウッと唇を突き出して庚に襲い掛かってくる!
「悪ぃが……そういう趣味は……ねぇぜ!」
庚はがしっとミッシェルの頭を片手でつかむと、そのまま容赦なく湯船に沈めた。
ところがミッシェルはそれでも水中でもがき、庚の下半身に手を伸ばす。
あわや掴まれるかと思ったとき、庚は間一髪で凶暴なミッシェルを蹴っ飛ばした。
「君子危うきに近寄らず、だぜ……」
湯から上がった庚は、ふたたび括目した。
洗い場で、長い髪をたおやかに垂らして体を隠すようにしながら体を洗っている美人がいたからだ。
美人――
早坂 恩
は庚に気付いてタオルで前を隠した。
「キャ、ヤダ恥ずかしい」
恩はお茶目な声を上げる。
髪やタオルで身体を隠していたのは手術跡があるからだったが、それは庚にはわからなかったようだ。
庚はどっと疲れたような顔をした。
「生徒会の早坂先輩か……この男湯、紛らわしすぎるぜ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月14日
参加申し込みの期限
2016年05月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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