雪暮れ湯けむり、冬の宿｜リアクション

雪暮れ湯けむり、冬の宿

● エピローグ

　カラオケをしたり、トランプをしたり、レトロなゲーム機で夢中になったり。
　さんざん遊んですっかり真夜中になったころ。
　千鳥雅人と回田はつなはそれぞれの部屋へ戻るため、ふたり廊下を歩いていた。
　じつを言うと、瞼は重い。
　それでもなんだか別れがたくて、とりとめもなく話してしまう。
「お食事すっごく美味しかったね～！　蟹だよ、かにかに～！」
「すっごく豪華だったよねー！」
「来てよかった～！　蟹だけじゃなくて、やっぱり千鳥くんが居たから～」
　言いかけて、照れくさくなって、はつなはちょっと口ごもる。でも、やっぱり言おうと思って。
「すっごく嬉しかったよ～、ありがと！」
　ストレートな今の気持ち。
　それは雅人にまっすぐ届いて、彼の心をぱあっと照らした。
「はつなちゃんも楽しかったみたいでよかった！　こちらこそ、今日はありがと！　また明日ね～！」
「うん。おやすみなさい～。いい夢見てね～」

　――こうして。猿の湯の夜は更けてゆく。
　遠く聞こえる男たちの歌声は、ゲイバー新年会の皆さんだろうか。
　学生たちは布団に入り、きっとそれぞれ夢の中。
　音が消えてゆく。
　どうやら雪は、降り続いているらしい。

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました、笈地です。
温泉～～～いいですよね～～～。
温泉コメディと言えば覗き要素は欠かせないよね、ということで覗きアクションもありがとうございます！
楽しく書かせていただきました。

あとエロいアクションもいっぱい頂いて……笑
主語を抜いたり、擬音でごまかしたり、いろいろやってみました！
萌えたり笑ったりしていただけましたら何よりです。

それではまたの機会がございましたらよろしくお願いいたします。

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