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寝子島は撮影されている ~はたらくって、すばらしい。
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【Voicelog_002.wav】
「自分、とは何か?」
「……いや別に、高尚でテツガクテキな何かしらについて話したいわけじゃないし、自分探しがどうのと、そういうおセンチな話でもない。こいつは俺にとってもっとのっぴきならない……そう。実に、切実な問題なんだ」
「ともかく俺は、調べることにしたわけだ。自分が何者なのか、そいつを知るために、この興味深くも得体の知れない、言わば、神の見えざる手について」
「この島に起こり始めた不可思議な現象を探し回り、奇妙な物品の数々を収集し、その研究に、多くの時を費やしたよ。結果的に、それらをある程度にはコントロールする術を見出せたことは、とても有意義だった。これで少しは、うん、そうだな。希望が見えてきた」
「といって、喜ぶべきことばかりじゃないのも確かだが。やれやれ、乗り越えるべき障害は多い……」
【『Fireman』(1)】
志波 武道
がぴらり、テーブルに積まれていた山札から、カードを一枚引き抜いた……と、その瞬間に。
「おーっと、ゴメーン! アクシデントカード引いちゃったZE☆ タイムリミット短縮だってサー……あれっ?」
「大丈夫なのだ武道ちゃんセンパイ、アクシデントを乗り越えれば何か良いことがあるってルールブックに書いてある……の、だ?」
彼も、笑って言った
後木 真央
も、ぴたり。揃って、その動きを止めました。
肌を焦がすような、強烈な熱気。真っ赤に輝く視界は、這い回る炎で埋め尽くされて……どかん! どこか遠くで巨大な爆発音が鳴り響き、足元は頼りなげに揺れています。
「ギャアーーー!? マジ熱いのだ何事なのだ~~~!?」
「普通のゲームじゃないとは思ってたけど。なるほど、こういうゲームね」
くりん、と
神薙 焔
は一回転。やけにぶかぶかとして動きにくいのは、彼らがいつの間にやら、分厚い耐火服のようなものを着せられていたからです。
彼らが引いたジョブカードは、『Fireman』。今の時代ならFirefighterと言うそうですけれど、ともかくこの状況はまさしく、消防士のお仕事。大規模なビル火災へと挑む彼らの、何とも危機一髪! なシチュエーション!
焔は肩をすくめて、
「つまり、引いたジョブの仕事を実際に体験するゲーム、というわけ。これは文字通りのホットスタートね」
「と、いうことは……だ」
つまらなさそうにため息をつきながらも、
如月 庚
は冷静に、先ほど引いたカードに書かれていた文言を思い出します。
「今にも崩れ落ちそうなこのビルの中に、何人かの生存者が取り残されてるってことだな……?」
「じゃっじゃあ、早く助けなきゃ急がなきゃなのだ~!」
秘子ちゃんと楽しくゲームして仲良くなるのだ頑張るのだー! なんて、張り切って臨んだ真央。気付けばこんな状況に放り込まれてしまいましたけれど、その思いには変わりないようで、ゲームクリアを目指して意気込み、
「これって確か、アメリカのゲームなのだ? あっちだとグレートエスケープって避難方法を教えてるはずなのだ、助けを呼ぶときに叫ぶと煙を吸い込んじゃってヤバイから、壁とか床をガンガン叩き続けて救助を待つのだ」
「! 本当だ。聞こえる……」
耳をすませた武道の耳へと確かに、それは届きました。グレートエスケープ……かの名作映画から名を取ったという、緊急時における様々な行動規範を内包する危機管理教育プログラムのたまものか、どこからか、何か硬い物同士を打ち付け合うような……がん、がん、がん! そんな音が、断続的に聞こえてくるようです。
「これがゲームだろうと幻だろうと、助けを求める人がいるなら、助けなきゃな。さあ、消防士のみんな、いこうぜぃ! レスキュー開始だ!」
着ぶくれたような耐火服も、こんな状況にあっては頼もしく思えます。彼らは燃え盛る炎の真っ只中へと、勇ましく飛び込んでいきました。
崩れ落ちた天井、穴の開いた壁。その至るところを炎は這い回り、消防士たちの行く手を遮ります。
「どうやら、俺の引いたカードは当たりみてぇだな……」
庚がつぶやき示したのは、彼らの背負う、とある特殊な装備です。
彼の引いたカードは、状況に対して何らかの恩恵を与えてくれるという、メソッドカードの中の一枚……その名も、『未来の消火器・インパルス消火銃』! 並んだ彼らが両手に構えたのは、まさしく銃器のような道具で、グリップ付近から伸びた細長いコードが、背中に背負ったバックパックのタンクへと繋がっています。
「同時に行くぞ。1、2の、3!」
火勢へ向けて、ぐいっとトリガーを引き絞れば。微細な水の粒子をまるで散弾のように高速で発射する消火銃は、放水ショットガンとでも表現すべきもので、瓦礫の隙間を塞ぐ炎を一気に、しゅどんっ! 吹き飛ばしてくれました。
ぽっかりと開いた狭い道を通り抜け、上階から斜めに崩れた床を登り、彼らは先へと進みます。
「うん、炎は庚くんの配布してくれたこいつで、何とかなりそうカナー?」
「と言っても、水には限りがあるんで、油断は禁物すよ。スプリンクラーが機能してくれてりゃ良いんだが……こいつはどうも、期待できそうにねぇな」
先を行く武道と庚が、天井付近で高熱に溶けかかっている消火設備を何とも言えない目で見上げた、その時でした。
「……! 待って、止まって!」
「ど、どーしたのだ焔ちゃん?」
びくりとした真央を手で制し、焔は真剣な表情で、横手の壁に走るひび割れを見据えます。
「この壁の向こう……ずいぶんと高熱になっているみたいね。密閉された空間に、熱された一酸化炭素ガスが溜まってるんだわ」
「つまり?」
武道が聞き返すと、焔は壁に取り付けられたドアを指差し、
「私が引いたのはアクシデントカードの、『バックドラフト』。あれを開けると空気が一気に吹き込んで、一酸化炭素と酸素が急激に結びつき、二酸化炭素に変わって大爆発を起こす……そうなれば、ビルの倒壊はさらに進むでしょうね」
といって厄介なのは、続いて焔の示した、壁に掲げられているビルの見取り図。確認してみると、そこかしこが崩れ落ちた瓦礫で埋まっている中、さらに上層へと進むにはどうやら、この部屋を通り抜けるしか無いようです。
「で……どうする?」
方策を探るような焔へ、庚が尋ねると。
「……やるしかないわね。みんな、下がってて」
こくりとうなずき、取り出したのは、バックパックに備えられていた消防士としての基本装備のひとつ、白いロープです。焔は仲間たちを後ろへ下がらせてから、慎重な、かつ迅速な手さばきで、ドアノブへロープをくるくると巻きつけ、強く結びます。
近くに生存者がいないことを確認し、結わえたロープを伸ばしながら下がり、距離を取ったところで、
「行くわよ……!」
意を決し、ぐいっ、とそれを引きました。
がちゃりとドアが開いた、その瞬間に……どがん! 腹に響くような、凄まじい衝撃。空気がびりびりと震えて、頬を焦がすほどの熱気が放出され、部屋は大爆発!
扉のみならず、ひび割れていた壁は残らず消し飛び、部屋の中は真っ黒焦げ。けれど代わりに、道を塞いでいた瓦礫までもまとめて、一緒に吹き飛ばしてしまったようです。
みしみしとイヤな軋みを響かせるビルに、残り時間が縮まったことをひしひしと感じつつも、
「うん、これで見通しが良くなったわね」
「無茶しやがるぜ……だが、これで先に進めるな」
ふっ、と得意げな焔に庚は肩をすくめ、武道は苦笑い。
真央はおっかなびっくりながらも、焔の機転で開けた道を進み、やがて、上層へと続く頼りなげな階段を発見しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
寝子島は撮影されている ~ひめこの世界
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月01日
参加申し込みの期限
2016年05月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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