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狂気を孕む月 ~機鋼世界マシナリア~
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◆終章「希望の光」
「あひゃはははははっはは……あひゃっ、あひゃあ……びっくりですねー……まさか爆発するなんて思ってませんでしたよー」
至近距離での爆発を受けたツクヨの姿は見るだけならば満身創痍といえるものだった。
片腕は力なくだらりとうなだれ、身体中には恐らく爆発した篭手の破片と思われる金属片が突き刺さっている。
右足を引きずるように歩き、綺麗な黒い着物はぼろぼろで胸部に至っては痛々しく血に染まっていた。、
「こんなに服をぼろぼろにしてぇー……みたいんですか? 私のここー?」
そういってふざけた笑みを浮かべるとツクヨは動く方の腕で自らの胸を触って見せる。むにんっと触るごとに形を変えるその動作はきっとこの場でなければ誰もが見たいものであっただろう。
「でもぉーみせてあげませんよぉー? ああ、でも青少年のお二方には生殺しはよくありませんねー……わかりました、ツクヨは偉い子ですからー。みせちゃいますよぉー……」
そういった直後、轟の隣に立っていたはずの斗南の姿が消える。
「な……」
咄嗟に振り向くと、轟の背後に利き腕を貫かれ倒れている斗南がいた。
(見えなかった……だと!?)
「どうしたんですー? よそ見はいけませんよぉー? ちょぉっとだけ見せてあげるんですからー……私の本気を」
風切音がしたかと思うと巨大なハンマーで殴られたかのような激しい衝撃が轟を襲った。
「ぐぅうあああーッ!」
吹き飛びそうなその衝撃を辛うじて耐えた轟であったが、地面に片膝を突き全身の痛みで身動き一つとる事が出来ない。
「く、そ……」
「いいですよーいいですねー……ヒーローって、散り際はー……華々しく散るのがお約束ですよねー?」
狂気の笑みを浮かべ、ゆっくりとツクヨが近づいていく。
鎌首をもたげた蛇の様に鎖がゆっくりと彼らを狙う。獲物を確実に……一撃で仕留めるハンターの如く。
「こ、これでもくらえーー! あぅわーーーー!?」
草むらから突如現れた椿がボーボースプレーをツクヨの鎖目掛けて放った。
火炎放射の如く噴射された炎は巨大な舌で舐めとる様に鎖を炎に包んでいく。
流石のツクヨも距離を取るべきと思ったのか、後ずさった。
そこに八神達が到着し、轟達を守る様に布陣する。
「すまない、到着が遅れた!」
「いや、ベストなタイミングだったぜ」
椿のろっこんによって回復されながら轟はそう八神達に返す。
「みんな、後方は任せて思いっきりやってくれッ!」
八神の激に呼応し、それぞれがツクヨとの戦闘行動に入った。
「二人共、行ってくれ! 道は……俺が開くッ!」
そういうと鎖で溢れ返る戦場に飛び込んだのは
御剣 刀
であった。
彼は鎖の動きを紙一重で躱すと、腰の刀に手をかける。
素早い斬撃が辺りに煌めき、一瞬の内に鎖が何十本と斬り伏せられていた。
その瞬間を逃さず、ツクヨ目掛けてサキリとウィルは疾駆する。
ウィルは騎士剣を的確に振り、此方の妨害をしてくる鎖だけを見極めて斬り落としていく。
サキリはその行動に合わせ、斬空舞踏によって瞬間移動するとツクヨの予測できないような位置の鎖を狙って斬り裂いた。
即席とは思えない二人の連携にツクヨは自らへの肉迫を許してしまった。
ウィルは斬撃を何度もツクヨへと打ち込むがそれは高速で動く数本の鎖によって打ち返されてしまっている。
「もうだめじゃないですかぁー、踊り子さんへのおさわりはー……禁止ですよぅー」
「抜かせッ! 俺はここでお前を討つ! それがあいつの――――」
「――――ほんとうにあんたって奴は馬鹿……だよね」
「――――ッ!?」
一瞬、ウィルの攻撃の手が緩み、その隙を逃さなかったツクヨの鎖の先端がウィルの頭部を貫かんと迫った。
が、寸前の所でサキリが斬空舞踏による瞬間移動で彼を救う事に成功する。
「何やってるんだ、ウィル! 死ぬ気か!」
「……す、すまない」
(今のは……まさか、有り得るはずがない……よな)
「二人とも下がれッ!」
サキリとウィルの二人と交代する様に御剣がツクヨへと向かう。
「あひゃぁッ! たった一人でこの数の鎖をどう抜けるんですー? 串刺し願望ですかぁーー?」
「悪いが、動きは十分に見させてもらった。もう俺にはお前の鎖は通用しない」
「いいですね、いいですねぇー悪あがきって最高ですよぉーッ!」
「悪あがきかどうか……試してみろッ!」
御剣は一瞬、先ほどすれ違ったウィルの表情を思い出す。
彼の表情は「本当にこんな奴に勝てるのか」といった表情であった。
彼は心の中でその返事をする。
(勝つさ、ここで勝たなきゃ格好がつかない)
迫る御剣を止めようとツクヨは二本の鎖をバツの字に交差させるように放った。
それを見た御剣は跳躍し危なげなく躱す。
「もらいましたよぉーー!」
「甘いッ!」
空中で回避行動がとれない御剣を狙ってツクヨから放たれた鎖の先端を御剣は鞘で弾いた。
弾かれた鎖はあらぬ方向で飛んでいき、地面に突き刺さる。
「あひゃあっ! 誰が一つといいましたぁー? あなたこそ激甘ですよねぇぇーーッッ!」
更に御剣目掛けて放たれる鎖だがそれらは身を翻した御剣に躱され、掠りもしない。
翻した体勢から着地の瞬間、御剣が抜刀。その一撃は深くツクヨの肩口を裂いた。
「あぐぅうあああッ!? あひゃ、あひゃひゃッッ! 斬られちゃいましたねー」
不気味な笑みを浮かべているが御剣は気にも留めず、撃鉄が落ちるイメージをする。
瞬間、世界の流れが遅くなり――――彼だけが自由に動ける世界が訪れた。
即座に抜刀するが、それは引っ掛かる様に刀を抜く変則抜刀術。通常の斬撃よりも重い。
足を踏み出し、放った重い一撃はツクヨが咄嗟に張り巡らせた鎖の壁を斬り裂き、次の一手への道を作った。
瞬時に納刀すると彼は神速の居合抜きを放つ。
無防備な胴を斬り裂かれたツクヨは血を噴き上げながら仰向けに倒れる。
と同時に世界の速さが彼に追いつき、通常の状態へと御剣は戻った。
御剣は戦闘態勢を解かず、ツクヨの様子を窺うが……ぴくりとも動かず、目を見開いたまま瞬きもしていない。呼吸もなかった。
「どうやら……倒せたようだな」
御剣のその言葉に全員が安堵し、戦闘は終わった。誰もがそう思ったその時。
聞こえたのだ。
背後から。
倒れているはずのツクヨの笑い声が。
「あひゃ、あひゃぁはッ! まさか一回殺されるなんて……思ってもいませんでしたよぅー、びっくりですねー、やばいですねぇー」
彼女はすうっと浮かび上がるとその場にいる全員を一瞥する。
「楽しかったですよぉー、また遊んでくださいねぇ。その時はぁー……ツクヨのここ、見られるといいですねぇ」
そういうツクヨはぼろぼろの着物からほぼ零れ落ちそうになっている自らの胸を指差し、つんつんとつつく。
それが何を意味しているのか、なぜ生きているのか、その前にさっき死んだのではないか。
様々な疑問が渦巻いたがそれらを答えられる者はいない。恐らくツクヨ以外には。
「また会いましょうねぇー……それではぁーさよぉーならー!」
掻き消える様にしてツクヨはその場から消えていった。
これにて今回の騒動は終結を迎えたのである。
それぞれに様々な想いを残しながら。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月27日
参加申し込みの期限
2016年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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