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空里花・J・見条
は光を身に纏っている。衣服に付けられた大小の缶バッジが角度によって光り輝いていた。
「ヒマだな。やる事がねーと暇でしょうがないぜ」
青い目が暇潰しの対象を探したものの、目ぼしいものが見つからない。諦めにも似た溜息が漏れた。
「立ち読みでもしてヒマを潰すか。さて本屋はっと……」
見当を付けた辺りに目をやる。
「ん、おかしいな。ここらに本屋があったはずだが」
その時、胸の深いところに響くようなウッド・ベースの音が聞こえてきた。単調ではない、音楽を奏でる。
「……この曲は『ベン・F・コング』の『ステン・バイ・ミー』だったか。コレを聞くと思い出しちまうぜ」
空里花は立ち止まって目頭に指を当てる。その姿で軽く頭を左右に振った。オレらしくねーな、と呟いて目を開く。
「どーやって家に帰ってきたんだ?」
参道商店街が一瞬で我が家になっていた。不可解な現象に空里花は呆れた声を出した。すぐには玄関に入らないで周囲に目を向けながら庭の方に回る。小さな子供のしゃくり上げる声がした。
「原理はわからねーが、そういうことか」
全てを悟ったかのように行動には迷いがなかった。木々が密集したところで立ち止まる。
「そんなところに挟まっていつまで泣いてんだ」
周囲を木々に守られた女の子が泣いている。顔を上げようともしなかった。それ以上は強く出られないのか。空里花は苦い笑いを浮かべた。
「悲しい思いをさせてすまない」
その声に女の子は顔を上げた。木々の合間から抜け出して、パパと声を上げて走り出した。父親は両方の膝を地に付けて娘を抱き留める。
「オヤジ、さすがに若いな」
空里花は過去の父親に語り掛けた。
「そうだ、空里花。お土産を買ってきたよ」
「どんなの?」
赤くなった目を掌で拭いながら言った。父親は傍らのアタッシュケースからレコードを取り出した。
「思い出の曲、『ステン・バイ・ミー』か。あの頃のオレには意味がわからなかったぜ」
案の定、女の子はレコードを不思議そうな目で見ている。パパの気持ちだよ、と父親は再び娘を胸に抱いた。
空里花は二人に背中を向けた。瞬きの回数が多くなる。
「ホント、オレらしくねーな」
目元に素早く手を当てた。改めて周囲に目をやると商店街に戻っていた。
「今のオレなら、あの時のオヤジの気持ちがわかるぜ。子供と離れて暮らしたい親は、そういるもんじゃない」
その時、横手の店の中に探していた本屋を見つけた。今頃かよ、と空里花は笑って言った。
「立ち読みはヤメだ。久しぶりにレコードでも探して聞いてみるか」
空里花は来た道を戻っていく。その道程で青い空を眩しそうに見上げて、時々は帰ってこいよ、オヤジ、とはにかむように囁いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月25日
参加申し込みの期限
2013年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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