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上穗木 千鶴
は髪が長い。比例して前髪も長く、僅かな隙間から瑠璃色の目を覗かせていた。
千鶴は放課後の時間を使って参道商店街に訪れた。あまり足繁く通うことのない場所なので、やや視線に落ち着きを欠いた。表情は髪に隠れているので、はっきりとした心情はわからない。ただし、一歩ごとに大きな胸は弾んでいた。
「あれ、本屋さんは潰れたのか?」
昭和初期を思わせる店構えのレコード店に千鶴は首を傾げた。
「軽音部に入ったことだし、見て損はないか」
ガラスのドアに近づくと音が聞こえる。千鶴の動きが止まった。ジャンルの特定が難しい断片的なものであった。
「どこかで聞いたことが、あるような」
独り言を口にしてドアを開けた。まるで中が見えない。黒い空間が無限に広がっているように見える。そこから音が聞こえていた。
「軽音部に入ったことだし、見て損はないか」
合理的な考えではなかった。好奇心が上回った結果と言える。
千鶴は黒い空間に身を置いた。音の断片が渦巻いている。音が音を塗り潰し、時に融合して生き物のような進化を伝えた。
「誰かの声がする」
音に混ざって人の声がした。詩の朗読に近い。音の断片が精緻に組まれていく。時間の急激な流れの中で曲が生まれようとしていた。
変化は目に見えるまでに至った。突然、空間に穴が開いたのだ。安定しない輪郭は滲んでいる。
千鶴は穴の中に注目した。
「あれは僕なのか」
千鶴はベースの弦を指で弾いていた。背中を合わせるようにしてギターが音を重ねる。
「ご機嫌な新曲をぶちかますぜ!」
ボーカルが拳を青空に突き上げた。観客の生徒達は歓声で場を盛り上げる。私服や他校の生徒も混ざっていた。
「これは未来の文化祭なのか」
たくさんの机が校庭に持ち出され、針金によって強固に結ばれていた。完成した野外ライブステージでは観客とバンドメンバーが激しく競り合う。観客の乱舞にバンドは懸命の演奏で応戦した。
ボーカルの迸るような歌声には負けない声援が送られた。その一体感に千鶴の上半身が揺れた。頬を紅色に染めて前のめりになる。
穴の情景が波打った。形が維持できなくなって急速に縮まる。
「お願い待って、もう少しだけ」
千鶴は穴の縁を掴んだ。そこから激しい亀裂が無数に生じて粉々に砕け散った。
「……残念だけど、アンコールは無理みたいだね」
穏やかな日差しを受けて千鶴は言った。正面の本屋には背中を向ける。
ふと千鶴は握った拳を開いた。掌には何もなかった。再び拳を握って、そっと胸に当てる。
「確かに受け取ったよ。僕の未来の一曲を、ね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月25日
参加申し込みの期限
2013年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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