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「本屋に用事があったんだけどな……」
煤けたレコード店を前にして
逆巻 天野
は困ったように額に手を当てた。その間に眼鏡の奥の目は情報を探して動き回る。結論は早々に出た。
「出会えたことを幸運と信じてみようか」
ガラスのドアを開けて中に入ると、天野は短く息を吸った。
「レコードなのかな。枯葉のような匂いがする」
悲しげなピアノの音律が店内に流れた。天野は一切の動きを止めた。深く聴き入っているようであった。
「……これ、友達が好きだと言っていた曲だ」
店内にいながら風が吹いた。一瞬、目を閉じた。枯葉が飛ばされる音がする。
目を開けると天野は本殿に続く石畳の上に立っていた。
「ここは僕が育てられた、お寺だよね?」
巡らす視線の先に浴衣姿の男の子を見つけた。剥き出しになった土の上にしゃがんで手を動かしている。
「この日を、僕は忘れないよ」
どこか儚い笑みで天野は男の子に近づいていく。夢中になって気付かないのか。枯れ枝を握った手は止まらなかった。
「生きてるって、何だろう」
天野は歩きながら声に出した。間もなく男の子の正面に立ち、同様に地面へと視線を落とす。声の通りの内容が書かれていた。
「やはり、君は昔の僕なんだね」
そこに元気な足音がやってきた。天野は眩しい目をして振り返る。
「久しぶりだね」
天野の声は緩やかな風に等しい。少女は男の子に目を向けた。
「一人だよね。一緒に遊ぼうよ」
男の子はゆっくりと顔を上げた。白い歯を見せて笑う少女に不思議そうな顔をする。
「……ぼくに友達はいないよ。だから遊ぶことなんかできない」
少女は男の子の腕を掴んで引っ張り上げた。事情が分からないという風に目が不自然に動く。
「一緒に遊んだら、もう友達だよ」
「え、ちょっと」
満面の笑顔の少女は男の子の手を握って走り出した。ぎこちない二人三脚で石段を下りていった。
柔らかい表情で天野の目が潤む。
「僕の最初の友達で、親友で、憧れでもあった、今は亡き人よ」
水彩画の絵のように周囲が滲んだ。天野が意識して瞬きをすると、いつの間にか店内に戻っていた。
「君が好きだった、この島は不思議で溢れているよ」
店内の音楽は一変して行進曲のように勇ましいものになった。天野の表情が自ずと引き締まる。
「曲は守るべき場所だね。ここがきっと、僕にとって――」
その先の言葉はそっと胸に収めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月25日
参加申し込みの期限
2013年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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