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「お店の名前に興味があるのだ。彷徨える湖なのだ。きっとロプノールに違いないのだー」
後木 真央
は興奮した声を出した。電信柱を背にして高々と両手を突き上げる。一層、目は細まって陽だまりにいる猫の顔になった。
「今は本屋でも絶対にロプノールになるのだ。真央ちゃんは逃さないのだ」
周囲の視線を一身に浴びる中、電信柱からそっと顔を出す。五メートル先の本屋に注目した。
背広姿の若い男性が本屋から出てきた。真央は電信柱から跳び出した。
「そこのお兄ちゃん、ちょっと待つのだ。その紙袋の中身はレコードで、あの店はロプノールなの?」
言葉に勢いはあるが店名で少し弱まった。相手は苦笑に近い顔で笑った。
「藤原書店で買ってきたのはビジネス本だよ。もう、行ってもいいかな」
どうもなのだ、と真央は小さく頭を下げた。気落ちしたのも束の間、素早い動きで電信柱に身を寄せる。
「手当たり次第はダメなのだ。怪しい人物を狙うのだ。がんばれ真央ちゃんなのだー」
更に周囲の注目を集めるのだった。
電信柱に身を寄せて数分後。真央の細い目がすっと開いた。頭にヘッドホンを乗せた利平が上体を揺らしながら歩いてきた。
「……とんでもなく怪しいのだ」
利平は唐突に立ち止まって、驚いたような顔で本屋に視線を飛ばした。探るような動作から店の前に立つ。開いた自動ドアを漫然と見ながら、結局は中に入らなかった。
逃げるように離れる利平を真央が見逃すはずがない。
「こらこらこらー待つのだ。何事なのだ。真央ちゃんにこっそり教えるのだー」
「あんな黒歴史、教えられるか。自分の目で見て来いよ」
「真央ちゃんは音楽と縁が薄いのだ。思い出すのは小学校の毎朝の歌くらいで、三月は朧月で五月はならの木なのだ。その時期になると歌いたくなるというか、口ずさむというかインプリンティングなのだ。夕方には別の曲があって砂漠のラクダ?」
表情豊かに真央は長々と話をした。すでに利平は立ち去っていて、いないのだー、と大きな声が周囲に響き渡った。
真央は改めて本屋を目にする。しおらしい女の子になって、そろそろと近づいていく。
「幼稚園でオルガンは習ったのだ。朝のお歌の伴奏がやってみたかったのだ。でも弾けなかった、あの曲はなんだったのだ?」
真央の耳に曲が届いた。鍵盤で踊る指が見えるかのような軽やかさがあった。
「……聞こえるのだ。ららららんらららんらん、ららら……うん、確かにこんな感じの曲だったのだ」
真央は店の前にいた。自動ドアを挟むようにして雑誌の本棚が置いてある。期待したレコード店ではなかった。
「確かに聞こえたのだ。真央ちゃんもがんばれば弾けるようになるのかな。努力できる今なら、弾けるかもしれないのだ」
真央は店に背を向けた。一度、大きく手を振って、やるのだー、と声を上げながら商店街を駆け抜けていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月25日
参加申し込みの期限
2013年05月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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