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寝子島高校
メリーさんのお手伝い大作戦、なの
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爽快な空の色を模したウインドブレーカーに身を包んだ
風雲児 轟
が寝子島を駆け巡る。強い意志を秘めた目を方々に向けた。
特に異常は見られない。轟は満足そうに笑う。
「見つけたの」
真横からの声に轟は一瞬で身構えた。少し視線を下げると表情を崩した。
「なんだメリーじゃねえか。びっくりさせんなよ。クリスマス以来だな」
「イチゴのショートケーキが美味しかったの。それで何を急いでいるの」
「トレーニングだぜ! あとはヒーローとしての見回りだな。島の平和は俺が守るぜ!」
轟は走りながらポーズを決める。女の子は相手の目を見てぽつりと言った。
「タイムセールスに間に合うように走っていると思ったの。ちらし寿司が特売で二百円とかになっているの」
「そんなヒーローはいねえよ。これでも俺は正義の味方なんだぜ。メリーは何してんだ、こんなところで」
「あたしは困っている人のお手伝いをしているの」
女の子は少し胸を張る。轟は感心したように頷いた。
「それってヒーローだよな! 俺と一緒に島全体を回るのは、ちょっと厳しいか。メリーは女の子だし、近場を回ろうぜ!」
「あたしはヒロインでお手伝いなの。それと走らなくても付いていけるの」
「それってどういう意味だ?」
轟は気が付いた。走っている自分に着物姿の女の子が遅れずに付いてくる。何故か足音が聞こえない。更に視線を下げて目を剥いた。
「どうなってんだ!? メリーの足が全然、動いてねえぞ!」
「立った状態で瞬間移動を連続しているの」
「そんなことまで出来るのかよ! だけどな、女の子を俺のわがままで連れ回すのは趣味じゃねえ。今日はこの辺りをパトロールだぜ!」
二人の前方、横手の路地から男が飛び出してきた。轟と視線が合った瞬間、背を向けて走り出す。
「ひったくりだ! 誰か、その男を捕まえてくれ!」
その悲痛な叫び声に真っ先に轟が反応した。
「ヒーローの俺に任せろ! メリーもアイツを、ってもういねえ!」
轟は視線を飛ばす。女の子は男の前に立ちはだかるように両手を広げていた。突然のことに思考が停止したのか。逃げずにとどまっていた。
男の無防備な背中に向けて轟は猛然と走り、そして跳躍した。大空を背負って利き足を勢いよく伸ばす。
轟の跳び蹴りは男の背中に炸裂した。抱えていた鞄は投げ出され、相手は路上を転がる。起き上がる前に轟は腕を決めて、その場で見事に取り押さえた。
周囲の人々から褒め称える声が沸き起こる。
「大したことじゃないって。これもヒーローの務めだからさ!」
「本物のヒーローみたいなの」
傍らにいた女の子は優しい目をしていた。轟は照れ臭そうに笑うと少し目に力を込めた。
「メリーのおかげだぜ! でも、あんまり無茶はするなよな!」
「わかったの」
誰かが通報したのか。一組の警察官が現れた。無事に男を引き渡し、轟は名乗らないで現場を後にした。
間もなくして一緒にいた女の子が疑問を口にした。
「どうして名乗らなかったの」
「ヒーローの正体は誰にも明かさないもんだからな! 俺の奢りでなんか食いにいくか!」
「大いに賛成なの」
何やら高価なメニューを口にしながら指を折り曲げていく。今頃になってヒーローにピンチが訪れた。
「こっちの懐事情も考えてくれよな。それとメリーには正義の味方の才能があるぜ! またさ、こんな感じで一緒にローカルヒーローとして活躍しようぜ! な~んてな!」
「それもいいかもしれないの」
好感触に轟は満面の笑みを浮かべた。
「その前にお腹いっぱいになるまで食べるの」
「はは、俺を助けてくれるヒーローの登場が待たれるぜ!」
夕陽で滲む空に向かって轟は半ば自棄になって笑った。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
今回もメリーさんは好き勝手に行動しました。
彼女なりの「お手伝い」なので、どうにも微妙な結果となりました。
本人は誇れる成果と考えているかもしれませんが。
これでメリーさんの話は終わりになります。
神出鬼没の彼女のこと。気紛れでふらりと寝子島に訪れる、
なんてこともあるかもしれません。
その時は大らかな気持ちでお付き合いください。
ご参加、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月04日
参加申し込みの期限
2016年04月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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