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天界ビーチ『クレセントムーン・サンセット(2)
どういう仕掛けか、この一帯にだけはいつでも夜が降り、空にはきらめく星々と、銀色の三日月が輝いている。浮かぶ小島はどこまでも澄んだ水をたたえ、寄せては返すさざ波の音はまるで、恋人が耳元で愛をささやくかのよう。
そんな素敵なビーチには、様々なドラマが生まれる土壌があるようだ……たとえそれが、お気楽なねこたちであっても。
「そっかぁ。その鈴は、彼女にもらった、大切なプレゼントなんだね」
「そうなんだニャ、もし見つからなかったらって思うと……ふニャあ」
瞳を潤ませたねこの頭を、
結城 日和
は優しく、よしよし。撫でてやれば、いくらか笑顔も浮かぶ。
ビーチを管理するねこたち、その一匹がうっかり失くしてしまったのは、『歌う鈴』という、天界ならではの逸品。周囲の音楽に呼応しリンリンと鳴って歌いだす、なんとも素敵な宝物なのだそうだ。
そうと決まれば、日和がやるべきことは、ひとつ!
「さあさあ、まずは泣くのを止めて、笑ってよ! こんな綺麗な世界に、涙は似合わないから……なーんて、ね♪」
持っててよかった。さっ、と取り出し構えたのは、ヴァイオリン。弓を弾き、艶めく音色が砂浜へと響き始めると、ねこの顔はたちまち、ぱあっ……! 明るくなっていく。
音楽人というのは得てして、響き合うものだ。日和がそんな風に演奏しはじめたなら、当然のように、名乗りを上げる者たちが現れた。
「ワタシもお手伝いするノ!」
御薗井 E セレッソ
は、チェロを担当。大きなチェロは、立って奏でるのは少々難しいものの、今の彼女には翼がある。ふわふわ、ぱたぱたと浮かびながら、抱えてバランスを取ればどうにか、移動しながら弾くこともできた。
「『歌う鈴』にも、好きな音楽ってあるのカシラ? クラシック、ジャズ、ポップス……」
「ありがとうニャあ、たぶん音楽なら何でも好きだって思うニャ!」
「分かったノ、頑張るノ!」
セレッソは、神魂の引き起こす不思議なことについてはおぼろげながら知ってはいるものの、天界で目にするもののひとつひとつが新鮮で、興味津々。大好きな音楽までも聞こえてきたとあれば、飛び込まないわけにはいかなかった。
さっそく日和のヴァイオリンへ添うように、チェロの音を合わせる……ふたりはにっこりと笑い合い、まるで示し合わせたかのように、抜群のコンビネーション!
そしてこの場には、他にも音楽を志す者たちが、多く顔を揃えていた。
「まあ! これはわたくしも、お手伝いさせていただかなくてはいけませんね! ねこの皆さま、こちらにハープはありませんか? 小さなもので良いのです!」
「ねこさんねこさん、私も! トロンボーンって、用意してもらえますかー?」
暁桜 逢莉
に
結梨亜・カールシュテイン
も、楽器こそ手元にはなかったが、黙って見ているままではいられなかった。ダメ元でそんな風にお願いしてみたら、
「ハープ? トロンボーン? あるニャあるニャ、音楽の神さまに借りてくるニャ、ちょっと待ってるニャっ」
なんて言って、ててててて! ねこたちが猛烈な勢いで駆けて行ったかと思えば、あっという間に、それぞれお望みの楽器を用意してくれた。
「あら、素晴らしいハープですね、ありがとうございます! それでは、めいっぱい演奏させていただきますね!」
くるくると変わる逢莉の表情。天界へ降り立った頃には、素晴らしい風景にひとりはしゃいだり、祖父母に何も言わないままにこんなところへ来てしまった……と落ち込んで、ねこに慰められたりもしていた。が、ビーチには見知ったような人の姿もあり、何より大好きな音楽を演奏できるとあって、今ではすっかり無邪気な顔を取り戻している。
隣の結梨亜も、きらきら金色、いかにも上等なトロンボーンを借り受けて、にこにこご機嫌。
「夢の中とはいえ、困ってるねこさんを見過ごすわけにはいきませんからネ! 私たちにお任せです、絶対に見つけちゃいますよー!」
背中の翼を確かめるなり、これは楽しい夢だなあ、とひとり納得。今もってその認識は変わらないようだが、もちろん演奏に手を抜くつもりはない。
ずんちゃかずんちゃと、賑やかな音色は絡み合い、いつしか彼女らは横並び。
結梨亜は楽しそうに満面の笑みを浮かべ、
「何だか、マーチングバンドみたいですネ♪」
「うんうん。こうやって演奏しながら進んでたら、『歌う鈴』も歌ってくれるかな?」
と、日和はますます張り切って。
セレッソと逢莉も、
「えへへー、みんなで楽しそうに音楽をやってれば、きっと歌ってくれると思うノ!」
「ええ! せっかくこうして、天使さまになれたのですから。ふふ、お役に立ちませんとね♪」
夜のビーチへ、あますことなく染み渡っていくクラシックのメロディに、ねこは感激して、ぴょいん! 飛び跳ねた。
「みんな、ありがとうニャー! ボク、とってもとっても、嬉しいニャ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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