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大悪魔『ペッテン・シー』(3)
紅葉はバニーガールとして、ペッテン・シーや勝負者たちへ、飲み物など運ぶ役割を担っている。魔界原産の飲食物は総じて凄まじい見た目や味のようだが、屋外にも関わらず置いてある立派なバーカウンターに用意されているのは、いずれも人間の世界のものであるようだ。
「こんなに小さくなっちゃって……ふたりとも、大丈夫?」
「うん、あたしは大丈夫だぞ」
さりげなく小瓶へ尋ねると、あいらは特に慌てるでも怖がるでもなく、あっけらかんと答えた。7歳の少女にしてはやけにドライに過ぎるのが、紅葉はいささか気になりつつも、
「ちょうどいい。伝えてくれるか?」
小瓶の中、足を崩してくつろぐ六花が、卓へ小さな指を指して言う。
「ずっと監視してたんだが……こうして小さくなったことで、あいつのイカサマの手が、よりハッキリと見えてきてな」
卓では今、衛に、
日向 透
、それに
加瀬 礼二
が、ポーカー勝負を行っているところ。事実上、これがペッテン・シーとの最終勝負になるはずだ。
「あまり、ギャンブルはしないのですがね」
うそぶく透の手口は大胆にして、およそ他者には察しようも無い、実に理にかなったものだ。
彼のろっこんは、触れた対象物に残った過去の断片を読み取る。そこへ触れた者、乗っていた物……未だ持続性に乏しく、さかのぼって読み取れる範囲は決して広くないものの、たとえば、そう。今この瞬間、テーブルに伏せられているカードの絵柄と数字を垣間見る程度なら、実に造作も無いことだった。
(それを、この悪魔は知らない。知らないままに俺が勝てば、それは公平な勝負となる……あしからず)
深く思考するフリをしながら、場のカードを読み取る。配られるカードを操作するような能力ではなく、当然大いに運は絡む……とはいえ、それらを常に把握しておける透の優位性は確かだ。
先にビッドしたペッテン・シーのチップに上乗せして、
「……レイズ。チップを5枚追加します」
「おや、これは怖い。良い手がきましたかな」
にこにこと、表向きは好々爺といった悪魔に、透は微笑みを返す。
続く衛には、この局面で有利に働くようなろっこんは無い。代わりに、
(ポーカーに必要なのは、場に出てるカードの把握と、確率とリスクの計算。相手の挙動の観察……そして)
彼には、精度の高い暗算や、得意の理数系による確率計算という武器があった。
「やっぱ一番は、ココ! って勝負ドコロで博打を打てる、度胸だろ。俺もレイズだ!」
ずい、とチップを追加。
やみくもにそうするわけではなく、衛の脳内では今、リスク計算がフル回転で行われている。弾き出された結果が、リスクに見合ったリターンを約束するものであれば、迷わず彼は決断した。
卓に顔を揃えた面々の中で、ことに曲者は、彼。
加瀬 礼二
だ。長考は無し、ビッドやレイズはノーリミットで、と指定した彼によって、ゲームはその緊張感を増した。
その上で、彼は宣言してみせた。
「さあ、Mr.ペッテン・シー。イカサマでも魔法でも、何でもご自由にどうぞ? Go right ahead and do as you please……しかし、最後は俺が勝ちますよ。フフ」
彼もまた、かの『Leidenschaft』の一員にして、勝負師だ。
(悪魔の、屈辱に満ちた顔が見られれば、なおよし……ですが)
躊躇なくレイズ。場に積み重なったチップは、一勝負としては非常に重たいものだ。
「勝つか負けるか、生か死か。さぁ、死線を楽しみましょう?」
そんなある種の凄絶さを漂わせる笑みすらも、実のところ、彼にとってはブラフに過ぎない。袖の下で入れ替えたカードに、老悪魔は気付かなかったようだ。
「これは……大勝負になりましたな、ヒョッヒョ……」
「……のう、悪魔よ? わらわとの勝負は既に終わったものであるし、改めようというつもりもないのじゃが」
ふと。横から声をかけたのは、珠喪だった。
「今さらながら、そなたのイカサマを当てて見ようかの。ふーむ……その袖口が、少々怪しいのう? 何か仕込んであるのやもしれんなぁ」
「……ほほう? 面白いことをおっしゃいますな……」
珠喪の挑発めいた言葉は、六花が小瓶の中で気付き、そして飲み物を運ぶふりをしてそれを伝えた、紅葉によるものだった。グラスをあおりながら余裕の表情を浮かべた珠喪とは対照的に、悪魔はどこか苦々しく口元を歪めつつ、チェックを宣言した。
事実、指摘は正しかったのだろう。
「……よっしゃあ!」
衛はスリーカード。透はストレート、礼二はフォーカード……きっちりと役を揃えた彼らに対して、悪魔が卓の上へ放り投げたカードは、申し訳程度のワンペア。
ギャンブル勝負は、悪魔の敗北で幕を閉じた。
種を明かせば、単純なことだ。
あっさりと、ペッテン・シーが袖口からばら撒いて見せた仕掛けの中には、何枚ものカードに加えて、
「あっ。この百円玉……どっちも表だ」
由貴奈が拾い上げた円のみならず、セント。ポンド。フラン、リラ、ルピー……世界中のイカサマコインが勢ぞろいだ。
悪魔は悪びれず、朗らかに笑う。
「人間を相手にゲームをする機会も多いものでしてね。騙し、騙され……そして時には、天運に任せる。いや、なかなかに良い勝負で、楽しめましたな! ヒョッヒョッヒョッ」
程なく、あいらと六花は小瓶の中から解放され、ペッテン・シーは取り決めの通り、白魂石の入手に手を貸すことを約束した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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