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ミッドナイト・フリーキー・リポート!
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【迫真】
棒きれを振り上げ、木刀を振り回し、さすまたを構え。たいまつの炎を振りかざし。
男たちの、肌は白く。そしてよくよく見れば、男たちもまた、そのあちらこちらを赤黒く染めています。
一部が千切れかけている者。首の据わらない者。ところどころが欠け落ちた者。左右の長さが違ってしまった者。
「い……いや……っ!」
そんな者たちが、弾かれるように全力で逃げ出した彼らを、
夢宮 瑠奈
を、追いかけます。
やめておけば良かった。こんなお仕事は、やめておけば良かった。あたしには無理だったんだ。こんなお仕事は。弱気と後悔が瞬く間に瑠奈の頭を満たし、もつれそうな足を必死に動かして、茂みを駆け抜けます。
ちら、と。振り向けば。
「っ、うあ…………」
顔の半ばにも達するほどに大きく開いた口で、男たちは、
「つがまえれ!!」
「つがまえれ!!」
「ホシノゴさまさおごらせねえうちに」
「つがまえれ」
「さしだせ」
「わしらのかわりに」
「さしだせ」
「おちよを、さしだせ!!」
「…………こっちですっ」
ぐい、と手を引かれ、瑠奈は息を呑む間もなく、少しばかり茂った枝葉の中へと引っ張り込まれ。思わず漏れそうな声は、柔らかく口元を覆った手のひらが、どうにか押さえ込んでくれました。
「っ、綾花ちゃ……」
「しっ」
綾辻 綾花
は瑠奈もろともに身を縮めて、茂みの奥へ身を潜めます。ぎい、ぎいと、軋むような声があたりへ響き、がさ、がさりと森を駆ける男たちの立てる音、同行者らの誰か、悲鳴のような声が届いて、瑠奈はびくりと肩を震わせました。
必死に声を、息を押し殺し。身じろぎすらも抑えつけながら、やがて、にわかに音が遠ざかり、夜の森が本来備える静けさが戻ってきた……そう安堵した、瞬間に。
おちよ。おちよ。
「な、何か……聞こえる、よ……」
うう、ううう。おお、ううう。おおおう。おちよ。うう。おちよ、おちよ。おおお。ううう、おお、おちよ。ううおおおう。
「……おちよ? 何でしょう?」
「何、かな……落ちよ? ううん、違う……人の、名前……?」
はっとして、ふたりは顔を見合わせます。墓地で目撃されたという、親子の姿。苦悶にうめく男。
おちよ。あの、小さな女の子。
「っ……」
瑠奈は、ぶるぶると大きく頭を左右に振って、
「……瑠奈ちゃん?」
綾花の前で、瑠奈はすっくと立ちあがり、歩き出します。しっかりと、草むらを踏みしめて。
「瑠奈ちゃん、どこへ……」
「お仕事。お仕事だもん……ね」
震えていても。怯えていても。瑠奈は、アイドルです。プロなのです。一度請け負った仕事を、放棄することはできません。
怖くても、せめて最後まで、見届けよう。瑠奈はそう、心に誓いました。
呉井 陽太
の手のひらから飛び出した粘土細工の人形が、お尻をふりふり。けれど、ばたばた、がさがさと、男たちはそれに目もくれず、一心不乱に駆け抜けていきます。
「……反応なし、かぁ。あ、
カスミさん
、注目されなくて落ち込んでる。後で励ましてあげないと」
「というより、だ」
りりりん。
篠宮 六花
の手元で、澄んだ鈴の音が鳴り、同じ茂みへ身を隠した彼らははっとしたものの、
「ひょっとして、あいつら。俺たちを追いかけてるわけじゃ、ないんじゃないのか?」
鈴の魔除けが効力を発揮したとは、六花も思いません。男たちは確かに、彼らを探しているというよりは、何か、別の誰かを追い回しているようにも見えました。
遠くに響くぎいぎいという叫びを聞きながら、
志波 武道
は警戒を解かないまま、
「……女の子がいたって、言ってたよな」
墓地での一件。それに、血塗れた男が呼ぶその名を、武道も、彼らも耳にしていました。
「俺サ、よく観察してみたんだ。人影の数、年齢とか性別とか……けどさっき、あそこに、女の子はいなかったよ」
「『おちよ』、ですか? あの男たちは、その子を探していると」
状況にも動じず、
久須部 紀伸
は興味深げにあたりを見回すと、
「私たちは知らずと、その子の経験……むろん過去のことでしょうが。それを今まさに自分が体験しているのだと、思い込んでいたのかもしれませんね」
先ほどに、紀伸自身が語ったように。件のB子もまた、あるいは、同じものを見たのかもしれません。トンネルで引きずられ、この森で白い男たちに追われたのかもしれません……そのうちに、自分は取り憑かれてしまったと、思い込んだのかもしれません。
けれど。
芽守 健作
は、メモ帳へがりがりとペンを走らせながらに、
「私も、低級霊か何かの仕業……と、考えもしましたが。いえ、こういった事例は我が探偵事務所の得意分野でして、良くあるのですよ。しかし、それにしては少々、状況が込み入っているようですね」
メモをひらり、同行者らへ掲げてみせると、そこにはいくつかの単語……『おちよ』『父親?』『ホシノゴさま』『白い男たち』、そんなものが丸で括られ、相関図のように矢印が入り乱れています。
「志波さんが先ほど、言っていましたね。こうした現象には、原因となった何かがあるのでは、と。この森のどこかに、そうしたものがあるのでは、と」
「じゃあ何かそういう、手がかりを探せば良いんですかねぃ?」
と、陽太も言ったものの。
森は暗く、深く、どちらへ進んだものだか、どうにも見当が付きません。
「神野さん、ブリジットさん、こっちだ!」
「え、ええ……すばるくん……!」
新井 すばる
は、茂みを駆け抜けます。片手には、蒼白な顔の
神野 美野梨
の手を力強く引き、もう片方の手には、何かの紙切れがひらひらと風にはためいています。
傍らを疾走する、
ブリジット・アーチャー
。フラッシュライトで前方の行く道を照らしながら、
「ちょっとすばる、やみくもに走ってるわけじゃないでしょうね! あの変質者たち、追いかけてくるわよ!」
肩越しに背後を……がさがさ、ばたばたと迫る音を確かめてみると。
つがまえれ!
つがまえれ!
おちよを、つがまえれ!
さしだせ! さしだせ!
わしらのかわりに、おちよを!
にえに!
さしだせ!
白い肌の男たち。真っ黒な穴のように開いた口で、ぎぎ、ぎいい、軋んだ声で叫びながら。
追ってきます。彼らを。
「……大丈夫!」
けれどすばるの声は頼もしく、そして彼には、算段がありました。
「この地図によれば、この先の一角だけが、意図的に簡略化されてる感じがするんだ。僕の推理によれば……そこに原因となった何かが、きっとある!」
すばるが用意してきた地図は、意図したものか偶然か、少しばかり古いものであるようです。色褪せたそれと前方へ目線を行き来させながら、ひたすらに。背後に迫る無数の、おびただしい足音の重圧を確かに感じながら、森を走り抜けます。
つがまえれ。
つがまえれ!
「あっ……!?」
「神野さん!!」
もつれた美野梨の足が小石につんのめり、傾いた身体をすばるが受け止め、抱き込むようにして男たちからかばい……その、瞬間に。
「…………なるほど、すばる。悪くない推理だったわね?」
美野梨の、思わず閉じたまぶたの向こうが、ぱ……と、一瞬まばゆく、光輝いたような気がして。
余裕たっぷりなブリジットの声に、目を開けてみれば……あれほど猛然と追ってきた男たちの姿は、影も形も見えはせず。代わりに、声に違わずにやりとしたブリジットの顔と、ほっとしたような、すばるの笑顔。
その向こうに、
「あ……これが……そうなのね?」
「うん。そうだとも」
中ほどで砕けて崩れ落ちた、細長い石碑のようなものが、そこには立っていました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月22日
参加申し込みの期限
2016年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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