this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
パーフェクトワールドⅠ ~音楽教師は白亜の鳥籠に眠る~
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
20
つぎへ >>
お菓子の森を行く一行は、遂に森を抜けて世界樹の麓へと到達した。
そこに待っていたのは――数多の黒い騎士たちだ。
どの個体も、樹に近づこうとする者は許さないとばかりに猛っている。
すっと扇子を構えながら、
エヴァ・ブランシェ
は眉を寄せて嘆息した。
「やっと森を抜けたと思ったら……次から次へと、慌ただしいわね」
「だけど、ここで引き下がるわけにはいかないよね!」
言って、肩にきゅーちゃんをひっつけたまま、
桜庭 円
は近くの騎士に向かって自作した武器を投げつける。
ロープの端はしっかりと持ち、その先の宝石の重みを利用して敵を絡め取るのだ。
見事、宝石は騎士の首筋を捉えたかに見えたが――、
「ええっ!? 何で!?」
宝石もロープも騎士の首元をすり抜けて、円の元へと戻ってきてしまう。
「何、今の!? 手応えゼロだよ!?」
慌てる円を嘲笑うかのように、騎士が漆黒の翼をはためかせた。
顎に手を宛がって、頭の中、集まったピースを組み立てるのは
八神 修
だ。
(クローネの世界……黒い翼……当たらない攻撃……何だ? 何か思いつきそうな……)
思案の底を漂う修の耳に、再び武器を敵へと投げる円の声が届いた。
「諦めないよ! きっと、どこかにコアが有る筈!」
その攻撃はまたも空振りだったが――円の言葉に、修はハッと目を見開く。
「恵御納、騎士の全身にシールを飛ばすことはできるか?」
修の問いに、
恵御納 夏朝
はこくと頷いた。
騎士の黒い翼からクローネを連想し、警戒していた夏朝だったが、
(こうなったら、隠れて様子見というわけにはいかない、よね)
と、己にシールを貼り重量を軽くするや、近くの騎士へとシールを飛ばせるだけ飛ばす!
シールの殆どはやはり騎士の身体をすり抜けてしまったが、その胸元にねこさんがぺたり。
不意に重くなった身体を支え切れなくなり、騎士はずしりと地に落ちた。
「胸元! 心臓のある辺りにはシールが当たったよ!」
夏朝の報告を受けて、修の中でバラバラになっていた情報が一つになる。
実体がないかのように思えた騎士には、円の言う通りコアがあった。
クローネと関連があると思しき世界に存在する黒い翼の生き物。核となっている部分は、さほど大きくない。
「カラス……皆、あれはカラスだ!」
「カラス、だって?」
修の言葉に、
御剣 刀
は目を見開いた。
けれど、迷っている暇はない。
刀の頭の中に、ガチン! と撃鉄が落ちる音が響いた。
「加速、完了……!」
油断なく構えた刃引き刀が、ようやっと役目を得たとばかりに閃く。
刀は、間合いにいる全ての騎士の心臓部に突きを食らわせた。
けれどもそれも、彼のろっこんが生む『一瞬』の出来事。
瞬き一つの間に力尽きた仲間が辺りに散らばり、残った騎士たちはその重圧に一歩引いた。
「どうした? まだ退く気はないんだろ?」
刃引き刀をすいと向けられて怖気づく騎士たちへと、エヴァも扇子を向ける。
「フェイクを使うまでもなさそうね。――さあ、まだまだ行くわよ」
青い眼差しで捉えた騎士へと開いた扇子を振るえば、ぐん、と相手は吹き飛んだ。
成す術もなく、騎士はそのままそびえ立つ世界樹へと激突する。
樹に生息しているのであろう、幾らかの毛玉と共に騎士がぐたりと地面に落ちた、その瞬間。
世界樹が、ぶるりとその幹を震わせて――その枝を触手のようにしならせる。
枝はそのまま、近くを飛ぶ騎士をぐるぐる巻きにして捕えた。
「何、これ……?」
目前に広がる光景の異様さに、円はそう呟かずにはいられない。
抜け出そうともがいていた騎士は、やがて、ぴくりとも動かなくなった。
用がなくなったとでも言わんばかりに、世界樹は騎士の亡骸を勢いつけて投げ捨てる。
それは、一行と行動を共にしていた一閃を目掛けて飛んだ。
「危ない……!」
攻撃を避ける余力もない一閃の前へと、とび出したのは夏朝だ。
瞬時にろっこんを解除して、騎士の亡骸を身体で受け止める。
「っ、く……!」
膝を付き、腹部の痛みに身を折る夏朝。
何で……という一閃の呟きを、夏朝は背中で聞いた。
世界樹は、周囲の騎士たちからエネルギーを取り込み続けている。
多くの犠牲を前にしているにもかかわらず、
「……あの樹が動き出してから、騎士たちの士気が上がったな」
と、刀が苦々しく呟いた通りに、漆黒の騎士たちは勢いを取り戻していた。
向こうの攻撃を誘っては、刃引き刀で騎士の心臓部を突いていく刀。
迫ってくる騎士へと、円も己の拳を叩きつけて戦った。
「この槍も、見た目ほどは恐ろしくはないね、っと!」
槍に威力が乗るのは、相手が突きを仕掛けてくるその瞬間のみ。
それ以外の時は、立派な見た目と同じく武器も飾りのようなものだ。
フットワークを生かした近接戦に持ち込む覚悟のあった円だからこその気づきである。
「あの樹も放っておけないわよね……行くわよ」
エヴァは扇子を振るい、騎士の身体を世界樹の幹へとぶつけていく。
その度に毛玉が落ちてくるのは厄介だが、ダメージはしっかりと通っているようだった。
「僕も、やらなくちゃ……!」
痛みにうずくまっていた夏朝が、ふらりと立ち上がる。
一閃が、我に返ったように慌てた声を出した。
「待て、怪我をしているだろう?」
「それでも、僕だけじっとしているわけにはいかない」
固い決意の滲む声で応えて、エコバッグから茎付きの紅玉の実を取り出す夏朝。
もぎ取った実を、夏朝は痛みを堪えて世界樹へと次々に投げつける。
樹の根元で、花火の上がるような音を立ててそれらは続々と爆発した。
修もまた、己のろっこんを駆使して戦況を有利に運ばんと分解できそうな物を探すが、
「八神! そっちにも行ったぞ!」
騎士たちは、刀と円ばかりを狙ってくれるわけではない。
槍の一撃を、刀の声掛けのお陰もあってすんでのところで回避する修。
けれど、頭の中に思い描く作戦を実行に移すにはどうしても余裕が足りなかった。
修は、改めて辺りを素早く見渡す。
誰もが、世界樹と騎士たちの両方を相手にしながらも必死に食らいついていた。
(だが、このままでは……)
修が唇を噛んだ、その時である。
「樹が……動いてる?」
戦場に、そこに居た誰のものでもない声が響いた。
光は、この世界にとっての『侵入者』の側を照らし始めている。
<< もどる
1
…
14
15
16
17
18
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
パーフェクトワールドⅠ ~音楽教師は白亜の鳥籠に眠る~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月21日
参加申し込みの期限
2016年03月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!