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街中、
八葉 あいら
は物陰に隠れて周囲の警戒を怠らない。小さな握り拳を作って白いPコートの胸元に添える。何かに耐え忍ぶような姿で、そっと人の流れを注視する。切れ間が出来た瞬間、赤いチェック柄のスカートを翻して駆け抜けた。
見つけた路地に突っ込むと表情が緩んだ。ひっそりとしていて誰もいない。
自身の気持ちを落ち着かせるように、ぽんぽんと胸の辺りを叩く。しっかりと顔を上げて歩き出す。
日陰に差し掛かった時、あいらは過剰な反応を示した。周囲に視線を飛ばし、意味がわからないという風に首を傾げた。
「あの黒い影は……」
急に身を縮めて足早に路地を抜ける。
あいらは足を止めた。雑踏が心を踏みにじる。膨大な人々の数に眼球が不自然に揺れた。
人がいっぱいだ。悪い人がいっぱいだ。
あの日
が教えてくれたんだ。世の中には悪い人がいっぱいなんだ。
あたしはどうすればいい? 悪い人をやっつければ平和になる? でも、どうやって? 力のない小さな子供がどうやって――。
あいらは不敵に笑う。子供とは思えない悪意の籠った眼を人々に向ける。
悪い人をやっつけるのに力なんかいらない。あたしは子供でかわいい女の子なんだ。そのかわいらしさでやっつけてやる。負けそうになったらウソ泣きがある。
そうだ、悪い女の人がやっていた通りにやればいいんだ。
あいらは無邪気に笑う。物色するような目で周囲を見回した。
そこに女性の悲鳴が上がる。道路を挟んだ向かいの路地から若者が飛び出してきた。上半身が裸であった。下半身はトランクスだけで素足を厭わずに走ってきた。
顔は恐怖に強張っている。片方の瞼が不自然に腫れていて、唇の端には血の色が滲んでいた。
「ど、どけ、邪魔だ! どけえぇぇっ!」
裏返る声で叫ぶと、あいらの視界を横切った。通行人のほとんどが若者を目で追っている。
そんな時、あいらは若者が飛び出してきた路地に目をやる。きちんとした身なりの二人が揃って出てきた。その一人、
鴻上 彰尋
と目が合った。困ったような弱々しい笑みで若者とは反対の方向に歩いていく。
あいらはじっと見ていたが追い掛けることはしなかった。繁華街の中心に向かって駆け出した。
鯖江 連司
は丸っこい身体に似つかわしくない動きで眼鏡を配って回る。浜に打ち上げられたフグのように息遣いは荒い。
屋敷野 梢
は大儀そうな様子で、どうぞー、と通行人に向かって適当に眼鏡を差し出していた。
「これってー、正義の味方のすることなんですかねー」
露骨に口にするものの、連司の耳には入らない。目にも入っていないかもしれない。レンズを真っ白に曇らせた連司は店頭に据えられた人形に熱心に話し掛けていた。
梢は腰を回した。大きく伸びをした瞬間、動きが止まった。
人混みに押されたかのようにあいらが現れた。正義の味方らしく、梢は飛び出してあいらを正面から抱き締める。
梢の腕の中であいらはもがいた。急いで離れると、怯えた様子を見せた。
「このおじさんが、あたしに抱きついてきて、なんか怖い」
「いやいやいや、ほらー、ここをちゃんと見て!」
ぴんと背筋を伸ばした。梢は自身の胸の側面を両手で押して見せる。
「ほら、あるでしょ。膨らんで見えるよね?」
「よくわからないよ。顔だってヘンタイっぽいし。それに抱きつかれたもん」
あいらは伏し目で愛らしく言った。俄かに周囲がざわつく。不審者を見るような視線が、それとなく集まる。
梢は急いでトレンチコートのボタンを外した。同時に掛けていたサングラスとマスクを剥ぎ取り、頭を左右に振る。長い髪が露わとなって強く女性を主張した。
「ざんねーん、梢ちゃんでしたー!」
周囲は納得したのか。足を止めていた人々が流れに乗って歩き出す。
「……やっぱり、どこかヘン」
あいらは拗ねたようにいうと走り出す。小さくなる背中に向かって梢は大きい声で言った。
「梢ちゃんは、立派なおねーちゃんだからねー!」
一安心と表情を緩めていると、凍り付く連司の姿があった。
「まー、そういうことです!」
説明を省いて梢は元の姿に戻った。連司は複雑な表情を浮かべていた。
微妙な雰囲気の中で二人は眼鏡の普及に努めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月28日
参加申し込みの期限
2016年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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